忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー｜マフラー開発奮闘記

★サイレンサーの容量不足は、何ともし難い。★

何しろスリム、何しろショート・・・・・。

　意外とむずかしいな！　
性能はループパイプの設定変更で
（CTと同じ長さに設定するためにループの形状を変え距離を稼ぐ）
引き出すことが出来るけど、
サイレンサーの容量不足は、何ともし難い。

パンパンカンカンうるさいな〜！
お〜いどおする？　
容量がたりないの？　
少しだけサイレンサーを大きくしようか！　
ちょっとだけ長くちょっとだけ太く・・・。

忠

★しっかりループパイプを採用！★

デザインそしてサウンド、
でも、やっぱりPURE SPORTは絶対パワー。
絶対加速が必要なんだ！

そこで、こいつにもしっかりループパイプを採用！
（オートバイの性能を大きく引き出すためには、
エキゾーストパイプの長さを排気量に合わせて、
最適化することが重要なんだ。
そのために長くなったエキゾーストパイプをループさせて、
コンパクトにおさめている。これが“パワーの源、ループパイプ”です。）

　４D９の場合はシリンダーの前に大きく空間が開いているんだ。
だから、PURE SPORTマフラーパワーの源“ループパイプ”を
さりげなくセットアップできる。
これも結構おしゃれでいいね。

忠

★元気なイメージなモデルを作りたいんだよな！★

な〜んかさあ〜。
ビッグスクーターシリーズにすこし、やんちゃでもいいから、
元気なイメージなモデルを作りたいんだよな！　
音もさ、でっかいのはだめだけど、
ちょっとワイルドな音質でさあ、
デザインも少しショートな、
スポーツマフラータイプでさあ〜

　どうよ？

忠

★うまくクリアーする事が出来た。★

坂道の途中でアクセルOFFから、
再加速した時の特性の作り込みを二人乗りの状態で行なう。
これはこのクラスのスクーターのマフラーを開発する際に結構重要なんだ。　
これも丸一日掛かってしまったがうまくクリアーする事が出来た。
これで大丈夫だ。これで完成だ。
後は外見を整えて、長距離のツーリングを数回こなし
耐久性のチェックを行ない製品化だ。
タイプはショートメガホンとショートラウンド（真円）の“S”の2タイプ
何とか今年中の発売が出来そうだ。

忠

★気の遠くなるようなパターンを繰り返しトライしている★

ボックスのサイズ
バイパスさせるパイプの取付け位置
太さ、長さ、
気の遠くなるようなパターンを繰り返しトライしている。
後、もう少し。
もう少しだ。

忠

★ここの域がきれいに繋がれば★

最後の望みを掛けボックスのバイパス位置を大きく変えてみた・・・・
すごい効果だ。
もう少しで高速域のパワーへの橋渡しが出来る。
ここの域がきれいに繋がれば、
最高に気持ちイー特性を持った力強い相棒として世に送りだせるぞ　
楽しみだ！

忠

★メインパイプの長さも太さも出来る事はすべてやった。！★

高速域の強靭な加速を引き出すために
サイレンサーの形状を変えて容量を増やし挑戦してみた！

駄目だ、何も変わらない。
メインパイプの長さも太さも出来る事はすべてやった。
もうお手上げか・・・。

忠

★高速域への強靭な加速にうまく繋がっていかない！★

年内には何とか仕上げたいので徹夜状態で開発を行なっている
かなりのところまで完成してきた。
市街地では最高のパフォーマンスを発揮するところまできた。
加速感が気持ちイー
うちのマフラーの特徴で、ハイカム系の特性低速が駄目で
中速がまあまあ、高速域にグ～ンとパワーが伸びてくるものではなく、
ボアアップ（排気量UP）系の特性スタートからモリモリ盛り上がり、
フラットに盛り上がる。
神経質ではなくおおらかにパワーを引きだす。
走りにスリルではなくゆとりを与える。
そんな特性だ。しか～し、
これがいままでこだわってきた高速域への強靭な加速に
うまく繋がっていかない。
う～んくまった。

忠

★中速から高速にかけての豪快な加速感かな！★

わかったんだ。　
マジェはただ走っているだけでも楽しい。
不満は無い！

無茶に高速道路にこだわるのではなくて、　
高性能なスポーツスクーターのマジェが
純粋に爽快に快感を感じながら走れる。
そんなことが出来るマフラーを開発していくぞ！　
あと少しこだわるのは、
高速道路の合流を自然に行なえる中速から高速にかけての豪快な加速感かな！
さあ、そうと決まれば、いっそいで開発だ！

忠

★“みえた！”★

あれからまた、毎日のように色々なシチュエーションで走り込んでいる
クルマの後ろについて走ってみたり、追い越してみたり、
渋滞を走ってみたり、長距離を流してみたり・・・。

“みえた！”

忠