忠さんの開発裏話!:TOP
● '00〜 ZX-9R 編・其の壱
最高速の謎・・・

 まず、序章で少し話をした
最高速の謎だが、ノーマルと装着されていたオールチタンのマフラーでは、ピークで7ps、また、かなり低いところからほぼ全域にかけてパワーが上がっていることが確認できた。では、なぜ首都高速でギクシャクし、最高速がノーマルより落ちたか?・・・これを実走で検証してみた。

 確かに、装着されていたオールチタンのマフラーでは、ノーマルより伸びはあるものの、トップに入れるとスカスカで、少しスピードが落ちる。3速あたりでも、登りになるとかなり頼りない
・・・・・な〜るほど、読めた。トルクだ。負荷の大きく掛からないベンチではよい結果が出ても、実走ではそうはいかないことは良くある。まあ、もともとこの系統のマフラーを作る気はないので、テストはここまで。

 つぎは、ライバルR1とノーマル同士の比較をしてみた。やはり加速で差が付く。ある程度の速度域に達していればそう極端には離されないが、スタートから7,000 rpm 位までで大きく離される。加速時には、パワーと共に10kgのウエイト差が大きく影響する。よしっ、ならば 7,000 rpm までを中心に開発しよう。そこから上は、自ずとパワーが上乗せされてくるはず・・・。

 ここまでを開発担当に伝えた。あとは試作が上がるのを待つだけだっ。

其の弐へ・・・

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