忠さんの開発裏話!:TOP
● CBR1100XX 編・其の六
PURE SPORT for ブラックバード !!

 
あのガツンガツンしたやばい感覚、これは今までの12Rや隼の時のようなインジェクションのラグではないことが判明。そこで今回は、トルク特性でこれを改善しようってことになった。

 現在うちの開発スタッフは、マフラー各部の長さ・太さ・テーパー・容積・集合角・バイパス設定など、
高気密一体構造ボディーのあらゆる寸法を駆使し、ほぼ1000rpm刻みでパワーやトルクの特性をコントロールできるまでに技術が育っている。そこで、今までインパクトを付けるために1500rpmから急激に立ち上げていたトルクを、スタートから2500rpmまでをなだらかに・スムースに引き出し(ノーマルよりはかなり強いが)、そこから3・4・5000rpmと急激にトルクをのせていったんだ。
 すると・・・・・、
 車の流れに合わせて走っていても、少々荒々しさは残るものの扱いにくさは無くなり、逆に強いトルクで走れるから気持ち良いし、結構楽なんだ。そしてなによりも、
PURE SPORT特有の、まるでハイコンプのピストンでボアアップしたような強烈なトルクが、ワインディングから超高速域にかけ炸裂する。トップギアでもずぶといトルクで強烈に加速する。回転の上がりも一気にピークまで持っていける豪快さだ。もちろん全ての動きが右手に連動して、完璧にコントロールできる。これも楽しい。PURE SPORTの開発に対してプレッシャーをかけ続けてくれた熱狂的な走り屋の諸君っ!、性能はこれで完璧だ!

 これからまたカウルクリアランス・oilドレン・フィルター・センスタ、そしてフルバンプ状態でのバンク角のなど、基本的な機能を全てクリアした上で最高のスタイリングに仕上げてから販売だっ。乞うご期待!

・・・ Fin !・・・

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