忠さんの開発裏話!:TOP
● ZRX1100 編・其の四
面白いか・面白くないかだけ

 開発担当はあれから徹夜を繰り返し、前回作った試作のマフラーを徹底的にいじりまくってた。それで、今度こそやっと俺のイメージどおりの一本に仕上げることが出来たんで「乗ってくれ」って言ってきた。

 乗る前に、どこをどういじって、あそこがこうのなんて、いつものように開発担当は色々言っていた。大変だったのはわかるけど、俺には関係ない。ライダー達が求めているのは、
“面白いか面白くないか”それだけなんだ。なんてことを思いながら乗ってみた。

 本当かよぉ!こいつは凄っいぜ!俺が考えたとおりだ!もう1200ccどころか1300cc、いやっ、それ以上に感じる。ギアを上げていって、トップに入れても、2・3速で加速するよりももっと凄い強烈な加速力だ。それに、トップギア1800rpmでも走れるし、そこから“ドルゥルゥルゥルゥ”って感じで加速して、一気にピークだっ。「でっかいお釜で走ってる」って言う充実感が最高に楽しい。これだよこれだよ!それに本当に速いし、コーナーも良く曲がるし、パワーを生かして余裕で走れる。あとは1カ所ピックアップの悪い回転域があるから、そこだけ直してパーフェクトだ。こいつは絶対楽しいぜ !! あともう少しだけ内容を詰めてから販売ねっ。

 でも、あいつらどこをどういじって
    こんな凄いマフラーに仕上げたんだろう・・・・・?

・・・・・Fin・・・・・

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