2018~SR400 POWERBOX サイレンサー編 其の参
- 投稿日時:2021年03月01日
- カテゴリー:SR400 18~POWERBOX
★普通の高性能は、このバイクにとって、全然高性能ではない。★
本当にSR400は難しい。
人気のPOWERBOXパイプに合わせてサイレンサーをつくると
いとも簡単にパワーが上がってしまう。
これが普通のバイクなら手放しで喜べるけど、SR400はちと違う。
ただの調子良いバイクになってしまう。そう、味を失ってしまうんだ・・・・。
あれからずっとこのSRにハマっている。
面白すぎて、全然飽きない。
普通の高性能は、このバイクにとって、全然高性能ではない。
あくまで俺たちが目指しているのは、超気持ちイー! SR400
高性能 = 気持ちイー! ってこと。
フラットなトルク、爽快な加速、重たいフライホイールを愉快に回す最高のトルク。
絶妙なバランスなんだ、こいつの探求が最高に楽しい。
SPTADAO開発チーム
★何度も何度も微調整を繰り返し、性能は完璧に一致した★
やっぱり、答えは機密性にあった。
徹底的に内部の気密性を高め、その上で基準になる試作パイプと
細かく特性を比較しながら何度も何度も微調整を繰り返し、性能は完璧に一致した。
それにしてもなんだろう、この心地良さは。
天気のいい日にこのPOWERBOXパイプの付いたSR400に乗っていると
とても元気でパワフルなのに今までに味わったことのないくらい心をリラックスさせてくれるんだ。
陽だまりの縁側で日向ぼっこをしているような心地よさだ。
もう何も考えないで、ただただ走り続けたい。
そんな衝動にすら駆られる。なんだか人間がダメになってしまいそうな、
そんな不安さえ感じさせる心地良さなんだ。
そのワイドに引き出すことが出来た力強いトルクは重たいフライホイールを悠々とまわし、
速すぎず、遅すぎず、SR400のエンジンとあなたの心のアクセルが
完璧に共鳴することをイメージして微調整を繰り返した。
本当の単気筒は本当のSRはこんな感じなんじゃないかなって思わせる爽快な走りを披露してくれる。
走り出してすぐにトップギアに入れたら、
後は回転が2000rpmを下回ってもアクセルに付いてくる。
2000rpm付近からら4000rpmまでの間で
淡々と太く艶やかに変化したサウンドを楽しみながら走るととても心地良い。
そして更にに次のステージ4000rpmを超えたあたりからは
雪原を雪玉が転がりながら大きくなっていくかのように最高回転に向けて
一直線にグングン増速していく。この走りとともにサウンドもまたたまらない。
天気のいい日はSR400を引っ張り出して、田舎の道をTOPギアに入れっぱなしで
トゥルトゥルトゥルって角の取れた気持ちいいパルス感を味わいながら走る。
淡々と走る。そんな心地良さをSR400オーナーのあなたに味わってほしいな。
快適さ、安心感、パルス感、トルク感、音、
SRと人間が完全にシンクロしてライダーを心の中心からリラックスさせてくれるそんな感じ、
そして、心が変わる、走りが変わる、景色が変わる、愛情までが深くなる。
本当に 気持ちイー!
毎週末うちの小川が量販店の駐車場で試乗会をやらせてもらっているから体感してみてよ!
忠
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★回転域のパワーラインに角度がつき過ぎたようだ。★
う〜ん、かなり近い性能まで来ていると思う。
でも、何かが違う。
ピックアップの鈍さと中速域の谷、この二つがとても不快だ。
しかし、この感覚は以前にも感じたことがある、CB1100だったか、DAEGだったか?
あの時はBOX(膨張室)の容量が性能に悪さをしていた。
今回もそれかもしれないので膨張室の容量を探求してみた。
これでかなり改善したが・・・
今度は3000rpmから4000pmの間一番重要な
回転域のパワーラインに角度がつき過ぎたようだ。
この回転域で走ると勝手にグングン加速をしていく感じなんだ。
やけにせかされる感じの速い現代風のSRになってしまった。
これはこれでアリかもしれないが、俺たちが求めているものはこれではない。
更に一歩完成に近づいたような気がするが、まだ何かが違う。何かが。
もしかしたら、複雑な構造なだけに膨張室(BOX)から
微妙に排ガスが漏れているのかもしれない。
これがフラットで強靭で心地の良いトルクラインを殺しているのかもしれない。
そんな風に感じているんだ・・・・。
しかし、これ以上この構造で膨張室の気密性を高めるためには、
手間がかかり製品化が困難なくらいコストが上がってしまう。
しかし、結果は出さないと。
忠
★このままのルックスのパイプを自分のバイクにつけるだろうか?★
パイプの長さBOXの容量や位置を再度調整し
2000rpmからのトルクを引き出した。
もうこの域になるとシャーシダイナモ(出力特性測定機)は機能しない。
ライダーの感覚に委ねるしかないんだ。
走っては修正、走っては修正、一番気持ちイー特性を探る。
すごいね、うちの開発スタッフは、執念だね。
クラッチを繋いでから、低い回転でどんどんシフトアップしていく、
走り出してすぐにトップギアに入れたら、
後は重たいフライホールに合わせ
絶妙なバランスに調整されたトルクでグングン走っていく。
そして4000rpmを超えていくと怒涛のトルクで車体をどこまでも引っ張っていく。
まるで、雪玉が雪原を転げ落ちていくように
どんどんトルクを増しながら転がっていく。
気持ちイー! その時の振動もドゥッドゥッドゥッからトゥルットゥルットゥルッと
完全に角の取れたもに変わった。
これがクランクシャフトとトルクのバランスの取れた時の証なんだ。
SR400ってある意味クランクシャフトのウェイトありきで、
全ての走りが設定されているような気がするな。
これでイメージ通り、雄大な走りを満喫しながら走ることが出来るようになった。
淡々と淡々とどこまでもどこまでも豊かなトルクに
身を包まれながら走っていく心地よさ。
全てのストレスがすぅーと消えていく。
すごく爽快な気分だ。
がしかし・・・・・
どうだろう、もし俺がこのSR400のオーナーだったら
このままのルックスのパイプを自分のバイクにつけるだろうか?
つけないだろうなぁ。
忠
★もう少し低い回転域からトルクを発生させないと★
今度はメインパイプの太さと長さの組み合わせを大胆に変更するように指示をした。
俺の感では太い方のパイプを30mmほど伸ばしその分細い方のパイプを縮める、
こうすることでトルクの山を少し高回転にずらし
3500rpmから5000rpm付近まで伸びてくれれば、
その回転はピークへ向けて綺麗につながっていくと思う。
今は低い回転域で無理やり重たいクランクシャフト、
そう弾み車を回しているけど息が続かない感じなんだ。
さあどうだ・・・・・。
やっぱりな! 思った通りだ。 かなりいい感じになってきた。
不思議なもので3500rpm~5000rpmの間に感じていた
ザッザッザッっといった振動がドゥッドゥッドゥッて感じに変化してきた。
なんだかいい傾向だ。
あと10mm太いパイプを伸ばしてくれないか!
・・・・・・。
いいぞ、全ての回転域がつながった。
スタートから重たいフライホイールを豊かなトルクでグングン回していく、
振動も角の取れた心地よいものに変化した。
だけど、実際、交通の流れの中でこのパイプを走らせてみると何かもの足りない。
なんだろう?
さすがにトップギアのまま、車の後ろについて走っているとしてしまう。
シフトダウンをしたくなってしまうんだ。
そうもう少し低い回転域からトルクを発生させないと
本当の意味での優雅な走りにはならないんだ・・・。
必要なのは2500~3500rpmではなく
2000~5000rpmまでの広く発生する綺麗なトルクラインだったことが今改めてわかった。
さあ、どうする。
忠
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