KLX230 POWERBOXサイレンサー編 其の四
- 投稿日時:2020年04月03日
- カテゴリー:KLX230 POWERBOX Sirencer
★どんな変化が生まれるかのデータは山ほど蓄積をされている★
ここ数年、アジアからのマフラーオーダーが多く、
その国にあった出力特性で開発を行うことが多いんだ。
この白いADVも1ヶ月ほど前に遥々インドネシアから送られてきた。
それにしても、最近のスクーターは本当に良くできている。
無段変速機(通称プーリー)の特性とエンジンがバッチリ合っていて、
その加速が心地良い。
車格のせいか、メーターで70Km/hを超えた辺りから90Km/h辺りまで、
少し加速感が鈍るが、これも不快に感じるほどでもない。
基本ADV150は、出力特性を改善するために
手を加わえる必要のあるところは何もない。
こういうバイクのマフラーは開発の方向性を決めるのにとても困るんだ。
何度も何度も友人でもある依頼主と現地の使用状況や
ライダーの特性を確認しながら開発を進めてきた。
まあ、エンジンなど基本構成はPCX150と共通の様で
マフラーのどこをどう変えると、
どの回転域にどんな変化が生まれるかのデータは山ほど蓄積をされている。
アジア仕様は一月かけて、ひとまず完成だ。
そうこうしているうちに、日本国内でADV150を購入されたオーナーの皆さんから
たくさんの開発リクエストが入り始めた。
さあ、今度は日本の皆さんに喜んでいただけるように、
『気持ちイー!』マフラーを生み出そうか。
SP忠男開発チーム
★マフラーの基本性能は長さで決まるので★
やはりそうか、そうだよな・・・
スタートから、3000回転くらいまでの変速にスムーズさが消えた。
これは回転の上昇と出力の上昇が一致していない時に、
このフィーリングを感じるんだ、トルクラインの乱れというか。
要はサイレンサーを短くしすぎて、
3000rpmまでのトルクラインが上下に波打ってしまって、
ほんのわずかエンジンの回転と車速が、
うまく合わせられない状態なんだ。
そのためにギアが切り替わる時に抵抗がうまれ、
ギアチェンジのスムーズさが失われる。
気にしなければ気にならないし、
こんなフィーリングは、市販の交換用マフラーに変えた時には
当たり前に起きていることだけど、
俺たちのコンセプト”気持ちイー!”からは、外れてしまう。
マフラーの基本性能は長さで決まるので、
短いサイレンサーにすると当たり前のように現れる現象さ。
SP忠男開発チーム
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。