2023~Z900RS 編 序章
- 投稿日時:2022年10月27日
- カテゴリー:Z900RS 2023
★量産試作に置き換えたら、この性能が再現できない★
すごいね。2000rpmから発生する綺麗に整えられたトルクライン。
まずはここで、ラインダーが『ホッ』とする信頼関係を築き、
そして、3000rpm〜6000rpmへと緩い右肩上がりで上昇するトルクラインが、
ストンストンと、見事なギアチェンジのフィーリングを引き出してくれた。
本当にこれだけで、このSV650ABSの質感が格段にアップする。
そして更に3000rpm〜6000rpmのトルクを引き上げたことで、
トゥルルルって角のとれた心地良いパルスと共に
650とは思えない逞しい走りを引き出してくれた。
その走りは、レッドゾーンへ向けてパワフルに伸びていく。
すごく『気持ちイー!』
なんだかアイドリングの音すら上質だ。
これはいい、最高の出来だ。
しかし、ここまできて問題発生。
つぎはぎだらけで作って、試作のパイプを
いざ量産試作に置き換えたら、この性能が再現できない・・・・。
どういうことだ?
この量産試作を装着して走り出した瞬間、全くひどい。
ガツンガツン、ギヤチェンジの時のドンツキ感が、
中速域の回転の上昇もなんだか気持ち悪い。
なにが起きているんだろう???
SP忠男開発チーム
★最高に気持ちいいパイプが出来ました★
いやぁ〜 長かったね。
最終的に排気出口の太さと形状を何度も何度も変更し、
クラッチミート直後から
『気持ちイー!』トルクラインを引き出す事が出来たんだ。
トン、トン、トン、って、低い回転でその都度回転が落ち込むことなく、
リズム良くシフトアップ。これが出来る。最高に心地良い。
これビッグシングルの醍醐味だね。
トン、トン、トン4速までシフトアップ。
50Km/h付近で走ると最高に心地良い。
田舎の道を4速キープで、パルス感を楽しみながら
オートマティック気分でどこまでもどこまでも・・・。
また、トップギアに放り込んで、
80Km/h手前からのパワーと伸びもすっごく『気持ちイー!』
最高に気持ちいいパイプが出来ました。
また、どこかのライドオンキャンペーンで
試着用の製品を用意するから絶対に一回は体験してほしいな。
SP忠男 開発チーム
気持ちイー!サウンドを求めてサイレンサー開発開始、
GB350サイレンサー編はこちら
★丸秘の部材を埋め込むことが提案された。★
あれから基本的な特性を決めようと5mm単位で、
切っては溶接で、繋いで切っては繋いでの繰り返しをして
パイプの長さを調整し、次に太さも変えて色々トライをしてみたけど、
想像していたような特性には微塵も近づかない。
クラッチミート直後の特性は未だ健在だけどこれだけでは・・・・。
すると開発チームのチーフから思わぬ提案が、
エキパイの仕事は基本、排気脈動をコントロールして
任意の回転域にシリンダー内の混合ガス充填率を高めること・・・・
排気関係で究極の脈動コントロールと言ったら2サイクルのチャンバーでしょう。
ということで、昔2サイクルのチャンバー(マフラー)開発を担当していたチーフの発想で
パイプの中に排気脈動をコントロールする。
丸秘の部材を埋め込むことが提案された。
しかしこの部材の形状や取り付け位置など前例がない。
本当に性能が引き出せるかどうかもわからない。
でも面白いからやってみますか。
SPTADAO開発チーム
★『気持ちイー!』 理想のマフラーに仕上げることが出来た。★
最後にエキゾーストパイプのバイパス位置を変えたり、太さを変えたり、外してみたり、
更には、長さを微調整したり・・・
結果シャーシダイナモ上のラインは完璧に綺麗なラインで繋がった。
実際の走りはどうだ?
毎回マフラーの特性をチェックする前にマフラーを純正に戻して
一回走らせるんだけど、本当にMT07のスタンダードの走りは完璧なんだ。
この走りを味わうたびにプレッシャーを感じてきた。
果たして、これ以上にライダーを幸せに出来る、
『気持ちイー!』走りを引き出すマフラーは出来るのだろうかって。
ほっ! 今日、やっとそのプレッシャから解放された。
『気持ちイー!』 理想のマフラーに仕上げることが出来た。よかった。
スタートからライダーをホッとさせる信頼関係、
2000rpmからマシンを軽く逞しく走らせる雄大なトルク、
7000rpmを超えて爽快に伸びていくパワーライン
これはいい!最高気持ちイー!
さあ、これでMT07との長く続いた楽しい時間は終了だ。
また製品が上がったら、試乗車を用意してライドオンキャンペーンに回ります。
MT07オーナーのあなたには一度体験をしたいただきたいなすっごくいいよ。
SP忠男開発チーム
ライドオンキャンペーンの詳細はこちらから
SP忠男開発チーム
★900ccのような雄大で、もう少し質感の高い走りを引き出す★
うん、まずはうまくいった。
2000rpm付近のトルクラインの凸凹が綺麗に整った。
その瞬間、走り出してすぐにライダーが、『ホッ』とする
POWERBOXパイプ独特のフィーリングが顔を出してきた。
このSV650ABSとライダーの信頼関係が深まった状態で、
沢山の時間を一緒にいると、だんだん贅沢な欲望が頭をよぎってきた。
そう、それはリッタークラスとまで行かないまでも、
900ccのような雄大で、もう少し質感の高い走りを引き出す。
そんなトルクラインに仕上げてみたいな。
それには、次に2000~5000rpmの間、
例えば3000rpmくらいで、ギアチェンジをした時に、
少しトルクの波にのまれて回転がわずかに落ちる感じ。
そんなことを感じているんだけど、
この回転域に少しトルクを盛り上げてトルクラインを整えてあげると、
多分このマシンはストントントンって、軽快にシフトアップが出来るようになって、
2000~5000rpmを若しくは~6000rpmを使った走りに『気持ちイー!』 を
引き出せるんじゃないかなって そんなことを感じているんだ。
実際に出来るかどうかわからないけど、もしそれができたら、
このマシン劇的に走りの質感が上がると思うんだよね。
まずは、低い回転域のトルクを引き上げるためにパイプを長く設定してみようかな。
SPTADAO開発チーム
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。