忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

DN-01編 其の弐

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:DN-01

★サイレンサーの開発をしようと思うんだ★

ずっーと、走って感じたことがあるんだ。
このバイクもう少し加速を上げたら楽しいだろうなって・・・。
でも、実際このポジションで加速力を上げるとハンドルで
体を支えるようになるから以外と不快だろうな、っとも思うんだ。
あともうひとつ。
なんか走っている最中、いつもなにかモヤモヤ感を感じていたんだ何なんだろう・・・。

あ〜そうだ! 
格好は最高にワイルドで近未来的なのに
音が貧弱でメカノイズしかしないんだ!
確かにアイドリングや極低速域では迫力のある音がし
てホンダの開発力の高さを感じるんだけど、
やはり実際に走り出してしまうとエンジンからの
ノイズしか耳に入ってこない。
これがなんかとってもストレスなんだ。

 そこで今回はあえて今までにあまりやってこなかった手法だけど、
音を作るってことでサイレンサー(消音機)の部分に限った開発をしようと思うんだ。


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DN-01編 其の壱

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:DN-01

★おおらかな気持ちになれたよ★

乗ってみましたDNー01
な〜んだ、結構ふつうじゃん!!  
近所の町中 
ワインディングに 
高速道路 

う〜ん、いろいろ走ってみたけど、田舎町を50km/h〜90km/hの間で、
ただただ、坦々と走り続けたとき、こいつの良さをひしひしと感じたかな。
な〜んか、少しだけおおらかな気持ちになれたよ。


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DN-01編 序章

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:DN-01

★変わったバイクだねこれ!★

今回はさ、HONDAバイクス埜邑さんのご好意で
開発用にDN−01を借りることができたんだ。
用意ができたって言うんで、喜び勇んで車で取りにいってきたよ!
変わったバイクだねこれ!
町中を走ると子供たちが、振り返って指を指すらしいぞ。楽しみだな!


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の拾四

★これがあるからマフラー創りはやめられないよな。★

いいぞ! すっごいのが出来上がった。
これは本当に気持ちイー!

まず、クラッチを繋いだ瞬間ほっとするんだ。
回転の上昇具合が予想できるから安心してクラッチをつなげる。
これは微々たることなんだが、
ライダーの精神的疲労を相当和らげてくれる。結構いいぞ。

そして、日本の一般道路で使う回転域に
とことんこだわった出力特性と
上質なパルス間が自分で言うのもなんだけどすっごくいい。
田舎道を淡々と走るのもいいし、また都内を走るにも、
すこしオートマ感覚で走れて心地いいんだ。

そして最後になって結構苦労した70Kmからの
スピードもかなり元気に伸びてくれる。
楽しくて楽しくて走っていたら、いつの間にかとんでもなく遠くまで来てしまった。
やっぱり、これがあるからマフラー創りはやめられないよな。


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の拾参

★全てがうまくつながり始めた。★

そうか、バイパスか。
なるほど〜
BOXとメインパイプの間にバイパスをつけて特性を探るんだな!
スクーターの開発のときによく使っていた手だな。
造作は複雑になるけど、効果は期待できるな。 
さあ、どうだ!?   

いいね! これはすごいぞ!!
全てがうまくつながり始めた。
後は、バイパスの連結する位置と太さを詰めれば
更に良くなる予感がするぜ。


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の拾弐

★その上の回転域をいじるのはかなりハードルが上がる★

いやいやいや。
ここまではうまくいっているが、まだ完成には早いだろう!
なんだかんだ言ったって、このエンジンの得意分野は
高速域の元気良さ、気持ちいい回転の伸びだ!

特にスタンダードは70Km/hから上は絶好調だ!
まあ、ここまで通常走域の特性とパルス感を
気持ち良く仕上げたのだから
逆にその上の回転域をいじるのはかなりハードルが上がる。
手をつけたくないのはわかるが、ここが腕の見せどころってやつだろ!
ガンバレ!


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の拾壱

★『ドゥルドゥルドゥルッ』 どこまでもどこまでも走っていける★

こんどはそうくるか!
ループの途中にboxをいれて豊かなトルクを引き出し
さらにフラットな特性に仕上げる。
クラッチミート直後のナチュラルな感覚も戻ってきた。
このクラッチミート直後の特性がマシンに対する信頼感を高める。
クラッチミート直後にライダーをホッさせる安心感が
大排気量の二気筒にはとても大切なんだ。

そして、この特性を創ることで新車の時からどこかに感じていた
『ゴソゴソゴソ』っとしたガサツなエンジンのパルス感を
『ドゥルドゥルドゥル』ってDUCATIらしいまろやかで
上質なものに変えることができるんだ、
これが最高に心地いい! 
これだけでも走ることが楽しくなるし、
とても高い価値がある。
これはいいね。すごくいい。

都内を走っていてもギアチェンジが少なくなった。
快適だ。 
田舎道を走っていてもTOPギアのままで
『ドゥルドゥルドゥルッ』 どこまでもどこまでも走っていける。 
絶好調!

これで完成?


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の拾

★どちらかを満足させるとどちらかがダメになる。★

何度も何度も何度も何度も 
嫌になるくらい作って乗って、作って乗って、
でも、思うようにいかないんだ。

トップギアでどこまでもどこまでも 
おおらかに走り続けることのできるフラットなトルク感。
そして、気持ちいい高速の伸び、
どちらかを満足させるとどちらかがダメになる。
しまいには、クラッチミート直後のあの絶妙なフィーリングすら
再現できなくなってきた。
まいったぜ。
これ以上打つ手はないのか?


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の九

★トップギアで使える速度域が広くなってきた。★

エキゾーストパイプの長さを調整しやすいように
ループの巻を変えてみた。
こうすることで性能の変化とともにバンク角を稼ぎ出そうって考えだ。
俺は簡単に口で言うだけだけど、
ここまで内容を変更をして作るのは一から作ることになるので
めちゃくちゃ大変なんだ。
開発スタッフには頭がさがるぜ。
でも、走りの方は少し理想に近づいたようだ。
クラッチミート直後の特性が安定したので
ホッとした感じが生まれたし、
ほんの少しだけ中速域のパワーが向上したことで
トップギアで使える速度域が広くなってきた。
まだ完璧というには程遠いが、いい方向に向かっていると思うな。


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DUCATIスクランブラーがやってきた!編 其の八

★低速トルクが上がりすぎて逆にギクシャクしてしまう。★

エキゾーストパイプをループさせて 
マフラーの全長を長くした。
ショートなスタイリングを創りながら
性能はフラットでトルクフルな出力特性を作る。
これは、SP忠男が良く使う手法だ!

しかし、今回これが効きすぎた。
低速トルクが上がりすぎて逆にギクシャクしてしまう。
長さを調整してなんとか改善しようとしたが 
この構造だとそれにも限界がある。

やめるか!


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