忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

2016 CYGNUS X PURESPORT “R”編 其の壱

★トルクが足りなくなって最後まで吹け切らない★

まずはエキゾーストパイプの長さを短くして特性を探る
この場合大体5mm単位で調整していくんだ。
ある程度シャーシダイナモ(出力特性 測定器)で
特性を見極めておいて実際に走らせる。

さあ結果は・・・・。
シャーシダイナモではきっちり高速域が伸びていたんだが
途中でトルクが足りなくなって最後まで吹け切らない。
”S”よりも最高速が落ちてしまった。
さあ、どうする?

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2016 CYGNUS X PURESPORT “R”編 序章

★他の部分で性能をいじろうと考えている★

さすがSP忠男のFUNは内部事情に詳しい。
俺たちが16年シグナス用に高速タイプの”R”を
開発しようとしていることをみんな知ってる。
いつ出るんだって問い合わせもすごい。
そのとおり、幹線道路はPURE SPORT”S”でも十分いけるが、
さらに余裕で走りたいってユーザーは昔からこの”R”を指名してくれるんだ。
こういうユーザーはそんなに多くはないんだけど、
熱いFUNなので真剣に答えるようにしている。
 ”S”より数Km/h高速よりに特性を振りたいんだが、
この16年モデルは加速の音量規制にギリギリの車両なんだ。
おいそれとはサイレンサーをいじれないんで
他の部分で性能をいじろうと考えている。
今度は少し手間がかかりそうだ。

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CYGNUS X編 其の四

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:CYGNUS X

★ わくわく! ★

 ここまでスムーズに来たから、
結構簡単に性能が出せるもんだと思っていたら、
これが大違い。
やっぱり絶対的なパワーの小さいマシンなだけに、
すべてを盛り上げていくのはかなり大変なようだった。
今回は、パイプテーパーの長さから絞りの角度まで
ほとんど2サイクル並の行程を行って
特性を創りだしてきたそうだ。
それではテスト・テスト・・・。

はいOK・・・
50km/hまでの爽快なつながり、
そして50km/hからの気持ちいい加速・伸び、完璧。
これでストレスのない安全な通勤通学、
もちろんタンデムの近距離ツーリングなんかも結構楽しいんじゃないかな。
考えただけでもわくわくさせてくれるぜ!
あとはデザイン・バンク角なんかをキッチリ決めて
近日中に新発売!

CYGNUS X編 其の参

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:CYGNUS X

★ よしっ、次いってみよぉ〜! ★

 今度は、かなり大胆にパイプ系から長さまで
俺の要望に応えるように徹底的にいじってきたようだ。
さあどうかな?

ウン・・・完璧!キッチリつながった。
この35〜50km/hの間がつながると、
本当に気持ちがいいんだ。これ最高。
それじゃあ次は車の追い越しに重要な50km/hからの加速&伸び。
ここをしっかり盛り上げてもらおうかね。

CYGNUS X編 其の弐

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:CYGNUS X

★ キーポイント ★

 さあ、例によってあいつら(開発担当者)は、
俺がとってもはずかしい思いをするって知っていながら、
デザインを無視した“とんでもないかたち”で
試作第一号を上げてきた。
どんな形かって?そんなの恥ずかしくてとても言えないぜ。
・・・さあテストだ。

うむ、いいね、結構いいね。
一発目からようできてるね。
パワーバンドがかなり広くなっているし、
特にノーマルで気になる定常走行時にアクセルをオフにしてまたオンにする様な
操作をしたときのラグが本当に少なくなっている。
これが重要なんだ。
これが疲れないで余裕でマシンを走らせるためのキーポイントなんだ。

よ〜し、いいぞ!
次は35km〜50kmまでのトルクを思いっきり上げてみようか。
これが出来ればこのマシン、本当にパーフェクトだ。

CYGNUS X編 其の壱

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:CYGNUS X

★ はしる〜・・・? ★

 このマシンが一番元気に活躍するのは、交通も雑多なストリート・・・、
ここでライダーの安全を確保しながら機敏に走る・走る・はしる〜・・・・・?

 でも、これあんまり機敏じゃあないな。
だいたいこのマシンにとって重要な速度域の中で
25km〜75kmまでが少し不満だ。
ここの域を徹底的に強化させるぞ。

CYGNUS X編 序章

  • 投稿日時:2018年05月18日
  • カテゴリー:CYGNUS X

★ 混雑した都会をブッチギリ! ★

 ヤマハがさぁ〜、『通勤・通学・イカシたストリートコミューター!?』って感じで
気合い入れてみんなにお勧めしているって言うから、
俺も一肌脱ごうって感じで「CYGNUS-X(シグナスエックス)」買っちゃったよ。
混雑した都会をブッチギリで粋に駆けぬけていく
スーパーマフラーを開発してやるぜ!

CYGNUSXまで燃費が良くなったって本当!編 其の七

★約11%燃費が良くなった★

PURE SPORT”S”
1回目50分51秒 2回目52:13秒 3回目53分06秒 平均52分03秒

純正マフラー
1回目46分54秒 2回目47:17秒 3回目47分38秒 平均47分16秒

PURE SPORT”S”の3回目を回した時にストップウォッチの写真が
撮れていなかったことが判明。
純正マフラーの3回目のあとでもう一度やり直してこの結果でした。

この平均結果から算出した1リッターあたりの走行距離は
PURE SPORT”S”を装着した車両はが52.5km
純正マフラーを装着した車輌が47.3km
で約11%燃費が良くなったことになります。
すごいなぁそれ! 本当かぁ?

若干アバウトな計測方法でしたが
PCXと同様に燃費が良くなる傾向だということはわかりました。

いま思えば、確かに計測中も速度が逸脱しそうになった時、
『PURE SPORT“S” 』は、ほんの少しだけアクセルをひねると
すぐに速度が元に戻りましたが、
純正マフラーはかなり大げさにひねらないと元には戻りませんでした。
こういう細かいことが蓄積されて、燃費に影響を及ぼしていくのだということを
改めて実感させられたテストでもありました。
また、Funの皆様に喜んでいただけるような結果が出せて光栄でございます!

また何か気になることがありましたらお気軽にお声がけください。
私の出来る範囲の内ではございますが確認をさせていただきます。

大泉 善稔

▼PURESPORT“S”装着車輌
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▼純正マフラー 装着車輌
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CYGNUSXまで燃費が良くなったって本当!編 其の六

★最初に回したほうが不利ですからね★

今回の測定で使うマフラーは一番売れている『PURE SPORT”S”』
まず、このマフラーで計測します。
次に新車集荷時から付いているノーマルマフラーを計測、
この順番を計3回ずつ繰り返して平均値で比較をします。 
どちらかというと、ある程度エンジンが温まっていたほうがいい結果が出ます。
厳しく結果を見るためにあまりエンジンが温まっていない状態で
PURE SPORT“S”から測定します。
最初に回したほうが不利ですからね。

えっ? 最初から付いていたマフラーを外すのが面倒だったんじゃないのって? ・・・・・
ハイ、それでは時速60Km/hを保って、スピードの誤差を上下1Km/hに納めながら測定開始!

大泉
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CYGNUSXまで燃費が良くなったって本当!編 其の伍

★ガス欠状態で止まるまでの時間をストップウォッチで計測します★

出力測定器のダイノマシンにのせ回転するローラーに
10%の負荷を掛けます一般道を走っている状態に近づけるためです。
そして、60Km/hの一定速度回し続けます。
このダイノマシンは正確な速度を表示してくれますが、
距離は表示しないので、スタートしてからガス欠状態で
止まるまでの時間をストップウォッチで計測します。
計算により走行距離を算出します。

大泉
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