CB1100 POWERBOX Megaphone編 其の弐
- 投稿日時:2018年05月18日
- カテゴリー:CB1100 POWERBOX
★ 「優越感」 ★
か・な・り・苦労をしたみたいだ。
基本的にうまく出来上がった特性を壊さずに、
あの忌まわしいガッツンガッツンのドンツキだけを消すため、
完璧にピックアップを仕上げてきた。
空ぶかしの段階でその違いはひしひしと感じてくる。
これなら大丈夫だ!・・・ではテスト。
ほ〜お、たぁ〜のし〜い!
この軽さ、このピックアップ、
本来持ちあわせているCBの特性のいいところを徹底的に
強化しているからめちゃくちゃ気持ちいいんだ。
この雄大なトルクが通常より
1〜2速高いギアでの走行を可能としてくれる。
それもかなり自然にだ。
これこそが優越感!!
「まさに1400cc!」って感じの仕上がりだ。
いや、それ以上かもしれないな!
それでは、またどこかのキャンペーンで、
この気持ちよさを実際に味わってくれよなっ。
忠
★ ガッツンガッツン ★
さらにインパクトをつけるために
2800rpm付近からさらに強烈にパワーを引き出させてみたんだ。
さ〜あ、どんな感じかな?
オッいいね〜。軽いよ、軽い、軽い。
この軽さが気持ちいいよ。トルクのおかげだね。
すごく気持ちいいよ!高回転のパンチもあるしいいね!
・・うんっ・・おっと問題発生!
これはまずいな、ドンツキ感が出てきたぞ。
車の間を縫ったりストリートで気持ちよくフットワークをしようと
細かいアクセリングをしたときに、ガッツンガッツンと出てきているんだ。
いや〜、まいった。
こういうドンツキ感はダイナモのラインでは
まったく現れないから直すのも結構大変なんだ。
原因は、アクセルワークに対してエンジンの反応がほんのわずか遅れる、
その遅れが”ため”になって「ガッツン」と来る。
これはインジェクション独特の特徴で、
一般的な考えとは逆にピックアップを鋭くすることでだいたい解決できる。
いじるところは、気密を保つために
一体構造で仕上げられた集合部の容量と、テーパー角。
これを中心にいろいろいじる・・・
ここさえクリアできれば完成だ。
最高に楽しいマフラーが出来る…、楽しみだぜ!
忠
★ 「高気密一体構造」 ★
実際このマシンを生かすも殺すも
5000rpmまでの特性にかかってると思うんだ。
だいたいこのマシン、どんなマフラーをつけても
5000rpmからのパワーは勝手に盛り上がって行く。
でも実際、ホンダの作ったこのエンジン、
そんなに回さなくっても充分速い!
なにしろ1300ccもあるんだから・・・。
そこで、一番特性造りに重要なのはスタートから5000rpmまでの域、
とくに2800rpm付近から4000rpmまでの域が最も重要。
まぁここの回転域はシリンダーの充填率によって
特性を造っていかなければならないから、
一般の集合管と呼ばれるようなマフラーではまず造れないよな。
ここに高気密一体構造の意味が存在するんだ。
と、言うことで、今回は集合部の容積・形状を中心にいじって、
前回の問題点をクリアーしてきた。さ〜あ、どんな感じかな。
う〜ん、かなり意図する特性に近づいてきたぞ。
スタートからのパワーも良い、伸びもかなりでてきた。
特に2800rpmからがかなり楽しい。いいぞ。この勢いだ!
この特性をさらにもっともっと強化すればパーフェクトだ!
さあ、頑張ってやってもらいましょうかね!
忠
★ 足りない、まだ足りない。 ★
前回までのバンク角を直し、
しっかり走れる状態までもってきたんだ。
さあ、性能はどうかな・・・
ふふ〜ん、な〜んだそうか。
前回は左しか曲がれない中でかなり良いと思ったけど、
やっぱりリズムが刻めないな。
このパンチを効かせたままで、伸びが足りないんだ。
それと、ペースが上がってきた時に“わくわく”させてくれる
ずぶといトルクもまだまだ足りない。
低い速度域ではかなり面白くなってきたけど・・・もう少し欲しいんだ。
やっぱり、完成度の高いマシンのマフラーはかなり難しいぜ。
忠
★ グワッシ! ★
あれからさんざんパイプの長さ・太さ・組合せ・
バイパスパイプの太さ・長さ・位置・etc・・・
をいじりまくったが、なかなか変化が現れず、
さらに極秘のチューニングポイント数十カ所を
徹底的にいじりまくって何とかパワーを出してきた。今度はどうだ!
うんっいいぞ、いいぞおもしろいぞ。
右手の開度にビッタリリアタイヤが着いてくるぞ
グワッシ! なんだ?!
あっぶね〜、ぶっ飛ぶところだったぜ。
右側だけバンク角がないんだ!
走る前に注意は受けていたけどまさかこんなにひどいとは・・・。
ふっざけるなっ、あ〜驚いた。
この結果はもう少しまともに乗れる形状になってから報告するぜ。
忠
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