ZX-10R 編 其の参
- 投稿日時:2018年05月14日
- カテゴリー:ZX-10R
★ 開発最終段階 ★
やっとだよ、やっとできたぜ超面白い12R用PURESPORT!
前回で言った通り、
面白いパワ−ポイントがあったんでそこをいじって見たら、
ピックアップがガッタガタ。
アクセリングのタイムラグが大きくなって、
危なくって乗れなくなっちゃったんだっ。
そんでまた一から出直しさぁ。
今回の開発で回したシャーシダイナモのデータの紙が百数十ページ。
1ページにつき9回づつ回すから900回以上なっ!
良い物を作るには時間と手間がかかるってもんだよ。
・・・・・て言うことで、
もしこの超高性能マフラーPURE SPORTに興味があったら一回乗ってみなよっ!
根っからの12R好きの諸君!試乗車用意して待ってるぜ。
忠
★ ノーマル ★
ひどいね〜これは、
このインジェクションのタイムラグこれじゃリズムがつかめないよぉ。
渋滞は当然アクセルを使った切り返しにストレスガンガンだよっ。
右腕が痛いよっ。
まずはダイレクトなピックアップを作ろうよっ、
パワー特性はそれからだよ。
★ 開発1段階 ★
これはいいねっ、完璧なピックアップだ。
インジェクションのマシンとは思えないっ。
もうこれだけでもこの12Rはノーマルの倍の価値があるね。
だけど開発はまだまだこれからだし、
めいっぱいおもしろく走れるようにしようぜっ。
まずはピークパワーを出してみようよ!
★ 開発2段階 ★
すげーピークパワーが出てるのに、全然おもしろくないね。
12Rはギアがロングだからピークまで時間がかかるんだ。
ピークを待つか半クラじゃ、1200ccの価値無いよね。
アクセリングは完成したし、
実戦じゃ3000後半から6000回転をいかに作るかで勝負が決まるよ。
ここが出来れば一気にピークにぶち込めるし、
今のままじゃハヤブサにちぎられるよ。
★ 開発3段階 ★
実戦域のパワーが出てきたねぇ〜。
予想通り、かなり楽しく走れるよ。いいんじゃん!?・・・
ただもう少し3800rpm〜5500rpmの間を引き上げると、
完璧にもの凄いマフラーの域に入るから、もうちょい頑張ろうぜっ。
忠
★緊急報告! ★
なななんとっ、12月1日発売決定!
などと書いておきながら製品立ち上げ直前にさらに面白いパワーポイントを発見!!
これはこのままじゃもったいなくて売れないぞっ!・・・ってことで、
このパワーポイントを盛り込んでから製品を発売しようと思っているんだ。
本当に申し訳ないんだけど、もう少し待っててくれよなっ。
忠
★ 7000 rpm からのパンチ ★
あそこまできて、さらに「7000 rpm からのパンチも」って言ったときは、
開発担当者も、もう泣きそうな顔をしてたね。
でも、しょうがないよ。
俺が納得してないもんを、みんなに「これいいよ!」なんて、
言える分けないんだから、頑張ってもらうしかないよなっ。
奴らは、それでもすねずに性能を引っ張り出してきたらしい・・・。
感謝!感謝!
さあ、シビアに乗ってみますかっ。
はい完璧!7000 rpm までも最高にいい。
7000 rpm からもしっかりパンチが効いている。
ピックアップもいい。
高速でも確実にトルクが引き出されている。
登りも向かい風も怖くない。
どこの回転からでもガンとしたトルクで突き進む感じがいい。
どんな状況下でも確実に速く走れるし、
最高速もこれならのばせると思うぜ。
さて、これからバンク角のクリアランスを詰めた上で
最終デザインを決定して新発売ね。
はっきり言ってPURESPORTが付いた9Rは、
思い切り速いし倍以上おもしろいぜっ。
これがチューニングの基本てやつねっ!
忠
★ かなりいいっっっ! ★
開発担当者達は、あそこまで追求していたマフラーに
「もっとパワーを、もっとトルクを!」なんて言われたもんで、
かなりまいっていた。
でも今度は、12Rの開発で修得したデータなんかを引っ張り出して、
試行錯誤やったみたいだ。さ〜て、乗ってみるかっ。
う〜ん、いい!
あのR1で感じたあの感覚が、スタートからしっかりある。
男・カワサキらしい、ずぶといトルクと凄いダッシュ力もある。
いい、いいっ、おもしろいっっ、かなりいいっっっ!
これなら勝負できる。
あと7000 rpm からのパンチを上乗せして完成だな。
さあ、もう一息頑張ってもらおうかっ!
忠
★ やばいほどの感覚が欲しい! ★
あれからかなりの試行錯誤が行われたようだ。
〜’89までに対応したPURESPORTがほとんどそのまま装着できるので、
それをたたき台にして開発は行われた。
このマフラーも、かなり気合いを入れて開発がされているから、
ピークも10ps 近く上がっていながら、
この前乗ったマフラーと違い、かなりいい中速のパワーとトルクがでている。
まぁ、今までならこのマフラーでOKを出せたのだが、
今回は目的が違う。
おもいきりパワフルに、おもいきりトルキーに、
そして、おもいきり速く走れるマフラーを作る。
実際に使用されないような回転域のパワーはあえて追いかけない。
この決まり事に従って開発された試作が上がってきた。
さ〜あ、乗ってみるか。
ウン?確かに以前に比べてダッシュもよくなっているし
ピークへ向けての伸びもいい・・・。
でも、なんか違う。
あのR1の、やばいほどの感覚がないっ。
まだ、レッドにたたき込む勢いが弱い。
もっと凄いダッシュ力、強烈なトルクとパワーが欲しい。
このままじゃダメだ。
開発担当には、もう少し頑張ってもらいますかっ。
忠
★ 最高速の謎・・・ ★
まず、序章で少し話をした最高速の謎だが、
ノーマルと装着されていたオールチタンのマフラーでは、
ピークで7ps、また、かなり低いところからほぼ全域にかけて
パワーが上がっていることが確認できた。
では、なぜ首都高速でギクシャクし、
最高速がノーマルより落ちたか?
・・・これを実走で検証してみた。
確かに、装着されていたオールチタンのマフラーでは、
ノーマルより伸びはあるものの、トップに入れるとスカスカで、
少しスピードが落ちる。
3速あたりでも、登りになるとかなり頼りない・・・・・
な〜るほど、読めた。
トルクだ。負荷の大きく掛からないベンチではよい結果が出ても、
実走ではそうはいかないことは良くある。
まあ、もともとこの系統のマフラーを作る気はないので、テストはここまで。
つぎは、ライバルR1とノーマル同士の比較をしてみた。
やはり加速で差が付く。
ある程度の速度域に達していればそう極端には離されないが、
スタートから7,000 rpm 位までで大きく離される。
加速時には、パワーと共に10kgのウエイト差が大きく影響する。
よしっ、ならば 7,000 rpm までを中心に開発しよう。
そこから上は、自ずとパワーが上乗せされてくるはず・・・。
ここまでを開発担当に伝えた。
あとは試作が上がるのを待つだけだっ。
忠
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。