BMW F800S編 其の壱
- 投稿日時:2018年05月18日
- カテゴリー:F800S
★本当にやるのか?★
開発担当の大泉いわく、先日のキャンペーンで
量販店の店頭に立っていると、
1人のお客様から話しかけられたそうだ,その内容はこうだ。
「SP忠男さんは外車のマフラーは扱っていないのですか?
私はBMWのF800STに乗っているのですが、
低速域でトルクがなくてとても走りづらいのです。
忠男さんのマフラーはとても乗りやすくなるそうですが、
F800STのマフラーは出さないのですか?」
たまたま、双子車両のF800Sに乗っている大泉はピンときたそうだ。
いまはもう五年も乗っていて通勤にしか使っていないので
そんなには感じていなかったそうだが。
数年前に仲間と二人でツーリングにいった際に
4速5速を多用して制限速度プラスαで走行していると
もの凄くストレスを感じたそうだ。
回転数でいうとちょうど2,000rpmから3,000rpmの間
この間のエンジンの出力特性があまり良くない、
回転の上昇が少し淀むのだそうだ。
ギアチェンジもこの域ではスムーズに行なえないこともある。
それ以外はパーフェクトなエンジン特性なのだそうだ。
多分、ヨーロッパ等の平均的走行速度の高い地域では、
ほとんど問題ないのだが日本では案外ここを良く使う。
本来であれば2気筒のパルス感を楽しみながら走りたいところであるが
そうはいかないのがこのエンジン特性なのだそうだ。
その話を社内でするとなんと、
このお客様以外にも同様な話を何人かのお客様から聞いていると言うではないか。
しかし、過去にBMWK1000やDUCATI900SS用に
めちゃくちゃ走りが楽しいマフラーを開発したことがあるのだが、
ライダーが見栄っ張りだったせいか、全く売れずに大損をしている。
本当にやるのか?
まずは、シャーシダイナモ(出力特性測定器)を使って、
このエンジンの性格を確認してみるか、
それを見てから開発するかどうするか考えよう!
な~るほど、この赤丸のところが、
ちょうど2,000rpm~3,000rpmにあたるところ。
ここを改善すると、このマシンの良さが日本でもさらに発揮されるかもしれないな!
開発してみる価値はありそうだな!
忠