MT-10編 其の六
- 投稿日時:2018年10月17日
- カテゴリー:MT-10
★莫大な手間と時間がかかる地道な作業だ。★
このマシン奥が深いやればやるほど良くなっていく
今は2000回転ぐらいにあったトルクの溜めを軽く解放してあげて
何も神経を使わなくてもクラッチを繋いで
楽しく走り出すことが出来るようにした。
ライダーとマシンの信頼感を高めるための一つの手段だ。
クラッチを繋いで走り出すとまずホッとするこの一体感は
この回転域のトルクを整えたことが大きな要因。
これには開発当初から良かれと思いやっていた
コニカルヘッダーを外したことが大きく貢献した。
シリンダーから出てすぐのところに細いパイプを使うことで
極低速域のトルク特性に影響を与えていたようなのだ。
そしてこの一体感を高めた後に行ったことは
4000rpm付近から上のパワーラインを高めて
綺麗な一直線に繋ぐこと、すると・・・・
このMT-10が 軽い軽い。
なんとなくあったモヤモヤ感が晴れ、
思いっきり爽快な加速の伸びを示してくれる。
これはすっごく楽しい。
毎日だってずぅ〜〜〜〜と乗っていたいそんな感じだ。
そもそもこれが本当のMT-10なんじゃないのってくらい
活き活き走るようになったこれは可愛い。
またこれとは別に1番と2番、3番と4番のエキゾーストパイプをバ
イパスでつなぐ試作も作ってみた。
これがまた超絶に面白い。
100Km/hを超えてからもフロントが浮いてくるほど高回転型で元気なんだ。
このマフラーの面白い速度域で走っていると常に100Km/h以上出ている感じだ。
2000~4000rpm付近はスルーして常にそこを超えた回転域を使って走っている。
気持ちイーのだ。
しかしこの設定だと免許がいくつあっても足りないかもね、
サーキットなんかをメインに使っているライダーには喜んでもらえると思うんだ、
ちょっと高速型すぎて市販はどうするかなぁ?
まあ、いずれにせよ市販をした際にはどちらも試着用の製品を用意するから
一度自分のバイクに付けてためしてみてほしいな。
俺的には最初から煮詰めてきている2番3番をつなぐバイパスのみの方が
豊かなトルクが気持ちよくて走りが爽快で旅にも使えるから絶対おすすめだけどね。
さあ製品化に向けて頑張るか。
忠