SILVER WING GT600編 其の七
- 投稿日時:2018年05月16日
- カテゴリー:SILVER WING GT600
★プーリーの特性だから?★
あれからずっと悩んでた!
40km/hの谷・・・・・、
やっぱり気になる・・・・、そのままには出来ない・・・・。
「どこかにバイパスが入らないか?」
パワーの谷を消す時によく使う手なんだけど、右と左のエキゾーストパイプを
中間でバイパスさせて排気の脈動をコントロールすることで特性をいじるんだ。
しかし、これにも問題はある。バイパスさせる位置によっては、
逆に谷を大きくしてしまう。
特に今回のループさせたエキパイには隙間がない。
ちょっとやそっとの技術では形にすることすら、不可能だ。
そして、もし出来たとしても製造に手間がかかる。安くは出来ないぞ!
う〜んどうする?
忠
★プーリーの特性だから?★
すっごい加速だ! 3つの加速、
0からの加速、
60km/hからの加速、
そして80km/hからの加速。okだ!
ただ1つ、40km/h付近の谷がまだ解決できない、
これはプーリーの特性だから、しょうがないって普通ならあきらめるよな!
確かにこの谷は0にはならない。でも・・・・。
忠
★40Km/hまでの特性にこだわってみるか★
多分このマシンに乗るライダーは荷物をたくさん積んで
二人乗りでロングツーリングなんていう乗り方を多くするんだろうな・・・・。
と言うことは、まずゼロからの走り出しで
直線的で力強い加速力を引き出すことで
車体の軽さと安定性を引き出すことができるよな、
まずは40Km/hまでの特性にこだわってみるか
忠
★ 感性にはかなわないぜ! ★
結構大変だったぜ。
何しろ性能が出た段階で、
車体からサイレンサー一本半分はみ出していたマフラーだ。
こいつを車体幅に納めるって言うんだから並大抵じゃぁない。
パイプを行って来いにしたり、ジグザクにしたり、
いろいろやったが寸法が合わない。
それではって言うんで、当社自慢の超高性能ベンダー(パイプを正確に曲げる機械ね)を
駆使しパイプを回転させ最高にセンスのいいデザインに作り上げたんだ。
サウンドも形状の影響でさらに大人のサウンドになった。
そこで最終チェックで乗ってみた。
なんだこりゃ?!・・・ダメじゃん!
一番大切な60km/h付近がふぬけになっている。
なんでだ?!
ここまで正確な寸法でデザインしたのにどうしたんだ?
原因追及・・・。
どうも開発担当が最終モデルに仕上げる際、
さらなる性能をと考え左右エキパイの
シリンダーからの長さを正確にそろえたらしい。
すると、確かにシャーシダイナモのデータ上では
60km/h付近からラインが上がって、
より速そうな形になっている。
しかし現実は、加速はしないはトルク感はないはで全然ダメ。
当然エキパイの長さを以前のようにバラバラに変えさせてみた。
う〜ん、素晴らしい。これだよっ、この性能だよ、完璧だね!
改めて思うけど、オートバイは理屈じゃないね。
いくらいい測定機器があっても、人間の感性にはかなわないぜ。
じゃんじゃん。
と言うことで、シルバーウィング600
をもっともっと面白くさせる大人のマフラーPURESPORT新発売 !!
忠
★ 驚きにも値するぜ! ★
やはりあれ以上は無理か?
なかばあきらめていたところに
今度こそどうだって勢いで連絡が入っきた。
あれからずいぶん試行錯誤したらしい。
何種類もの違った径のパイプを駆使し、
それぞれミリ単位で長さを変えながら膨張のタイミングを変化させ、
千にも迫る組み合わせの中から選び出し、
そこにバイパスの設定を変えたり付けたり外したり、
さらにはマフラーの心臓、集合部の容積&絞り角を
どんどん変化させ導き出した性能だ!
テストするにも少しプレッシャーを感じるぜ!まあ乗ってみるか・・・。
これは凄い。これは本当に面白い・・
このトルクが本当にいい。
最初に気になっていた50〜100km/hの間が逆に最高に楽しい。
しかも、どこまでもそのままの勢いで伸びていく。
またどこからでもアクセルに正確に反応し、
力強く加速する。二人乗りもこっちのもんだ。
ノーマルでアクセル全開にしなければ
得られない様な加速やトルクが、
半分のアクセル開度で数段アップしたトルクを得られてしまう
この余裕が本当に楽しい。
やっぱり600ccのマシンはこうでなくっちゃだめだよな!
サウンドも、音質音量共にかなり抑えさせたから、
重低音がわずかに聞こえるだけで乗っている方も気分がいい。
これなら性能もOKどころか驚きにも値するぜ!
あと残った問題は、この凄い性能を持ったとんでもないマフラーを
どう車体に納めてデザインするかってことだ。
さ〜あ頑張るぞ!!
忠
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