2022~ テネレ700 編 序章
- 投稿日時:2022年06月14日
- カテゴリー:Tenere700 22
★こいつは本当に最高の傑作だ。 走り出した瞬間『気持ちイー!』★
気持ちイー! 本当に気持ちイーぞ!
いやあ〜想像以上に時間がかかってしまった。
切っては繋ぎ、繋いでは切って、シャーシダイナモを回し、
走って、感じて、また切って・・・・
地道にパイプの太さを変え、長さを変え、気の遠くなる様な作業だった。
数百通りを超える組み合わせを試し、やっと力強く、
しかも綺麗に整えたトルクを引き出すことが出来た。
すごいね〜うちのスタッフはもう意地だよね。
当初の目標通り 4速40Km/h、そして5速50Km/h
絶妙なトルクがGB350の重たいフライホイールをグングン回してくれるんだ。
それも絶妙なバランスで、強過ぎず弱過ぎず、
強すぎるとマルチのように味気ない走りになってしまう。
弱すぎるとスカスカで回転がアクセルについてこない。
こんな事を繰り返し、時間をかけて丹精に仕上げたこのトルクラインで、
最高に『気持ちイーGB350誕生だ!』
5速50Km/hから、しっかり右手でコントロール出来る逞しく雄大なトルクは、
スタンダードとは全くの別物。右手をほとんど煽らずに
予想通り田舎の道をトップギアにホールドでトトトト、
どこまでもどこまでも走りたくなる。
そんな心地良い走りを引き出してくれた。
また面白いのは、この回転域のトルクが強化されたことで
トップギアで60Km/hから最高速への回転の伸びがまさに爽快なった。
こうなるとライダーにわかりやすい。
どこまでもどこまでも気の向くまま、
心の向くままに走り続けたくなるトトトト、最高の気分だ。
さあやっとやっと、GB350のPOWERBOXパイプが出来上がった。
こいつは本当に最高の傑作だ。 走り出した瞬間『気持ちイー!』
そして少し走ってまた『気持ちイー!』思わずから溢れてしまう。
この傑作をGB350オーナーの貴方には絶対試乗してほしいな、
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SP忠男 開発チーム
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★トルクの強さとラインの上り角が今ひとつなんだ★
もう一歩、もう一歩なんだけどなぁ〜
5速50Km/hからが、今一歩うまくフライホイールを回しきれていないんだ。
トルクが薄い・・・・。
5速60Km/hを過ぎるとかなり爽快な吹けあがりになってきたんだけど、
まだこれじゃあ、ダメなんだ。
田舎の道を50Km/h〜60Km/h付近で走る時に、
5速ホールド変速なしで、オートマみたいに、
トトトって、パルスを味わいながらおおらかな気持ちで、
愉快な気分で走りたいんだ。
それにはまだ少し5速50Km/hのトルクの強さと
ラインの上り角が今ひとつなんだ。気持ち良くない。
もうあれから、スタッフは色々な太さ色々な形状のパイプを切っては溶接し、
溶接しては切って、何十セット試作を作ってくれてるんだろうか。
そろそろ結論を出したいけど、でもやっぱり、これではだめなんだ。
SP忠男 開発チーム
★人間の感覚は機械では真似のできないほど敏感だ★
太い外径のパイプの中に膨張室を作るのはやめた。
基本的なセオリーを探求して、もう一度パイプの太さと、
長さの組み合わせで性能を突き詰めてみる
二重構造のため、製造が困難で
今まで使っていなかった太さのパイプも使ってみた。
さあ、どうだ?
今までと確実に反応が変わった。
今度はもうひとサイズ増やして、違ったパイプの太さの組み合わせをしてみる。
うん、全然違う!
徐々に4速40Km/h、そして5速50Km/hに変化が現れてきた。
こうなると開発は楽しくて仕方がない。
ミリ単位とは言わないが、1cm単位で伸ばしたり縮めたり。
人間の感覚は機械では真似のできないほど敏感だ。
うちの開発チームは優秀だ。
時間はかかるが、一歩づつ一歩づつ理想なトルク特性に近づいている。
もう少しだ。もう少し。
SP忠男 開発チーム
★『気持ちイー!』って感じにはならないんだ★
紆余曲折あったGB350のPOWERBOXパイプの開発もそろそろ佳境に入ってきた。
そこで一旦休止していたGB350SのPOWERBOXパイプの開発に戻った。
GB350から培ったノウハウは山ほどある。
ホンダのホームページを見てもGB350とGB350Sのスペックは
リヤタイヤのサイズ以外は、全く一緒???
でも走りは確実に違う。
サイレンサーの長さも違うからこの辺が性能に影響を及ぼしているのか?
いずれにしろ、GB350用に開発しているPOWERBOXパイプを付けても
全然、『気持ちイー!』って感じにはならないんだ。
なんとなく、GB350SはスポーツのSなのかGBの中でも
高速タイプに仕上げている様に感じるんだ。
GB350とは違うコンセプトを感じてしまうんだ。
また、たくさん乗り込んで開発の方向性を決めていこうかな。
SP忠男 開発チーム
★トルクラインが大きく乱れ全くいいところがなかったんだ★
あれから4速40Km/h、5速50Km/hのトルクを引き出そうと必死。
いつものようにインナーパイプとアウターパイプの間に
排気ガスの膨張室を作って色々調整している・・・・。
どうもダメだな。
この感覚は、セローのパイプを作った時に経験している。
セローの最終モデルのパイプを作る時に
BOX(排ガスの膨張室)を付けて色々特性をいじってみた。
この一つ前の車両では確実にBOXは豊かなトルクを引き出し、
整ったトルク特性を引き出すのにとても有効だった。
しかし最終型はBOXを付けると、トルクラインが大きく乱れ
全くいいところがなかったんだ。
だから、最終型のPOWERBOXパイプは、名前こそPOWERBOXって、
ついているけど、製品にはBOXが付いていないんだ。
今回のGB350もやはりこれと同じで膨張室はうまく機能しない、
機能しないどころかトルクが落ちてしまうんだ・・・・。
さあ、どうする?
SP忠男 開発チーム
★マシンとライダーとの信頼関係が強く築ける★
なんかあれだね、田舎の道をのんびり走ってったら、ふっと感じたんだ・・・・・。
このバイク、4速40Km/h、5速50Km/hがキーポイント。
それぞれのギアでこの速度域からアクセルを捻るとなんか心もとない。
フライホイールをうまく弾みをつけて回しきれてなくて、たよりない。
そんな感じ
多分、このポイントを豊かなトルクを引き出して克服すると、
田舎道をほとんど5速でトトトトトって心地よいパルスを感じながら、
どこまでもどこまでも楽しく走れると思うんだ、きっと。
出来たらいいなぁ〜
絶対『気持ちイー!』って、叫びたくなるだろうなぁ。
SP忠男 開発チーム
★マシンとライダーとの信頼関係が強く築ける★
改めて、当初の計画通りGB350に時間をかけてチェックをしてみた。
キーワードは三つ。
まずは三つのキーワードのうちの一つ
・クラッチミートから3速30Km/hまでのトルク特性
(ライダーとの信頼感、安心感を高める)
全体のバランスを見ながらもここを中心にいじってみた。
インナーパイプを調整して、極低回転域のトルクラインを
穏やかな右肩上がりの絶妙なラインにひきだした。
う〜ん、気持ちイー!
スタンダードと比べてかなり低い回転域で心地良く、
ギアをアップが出来るようになった。
クラッチミートからの安心感というか、マシンとライダーとの信頼関係が強く築ける。
これがうちのパイプやマフラーが高く評価される大きなポイントでもあるんだ。
変に神経を使わなくなるからライダーは疲れない。そして心地良い。
早め早めにギアチェンジを行って、ストンストンって
3速30Km/hまで繋げるこの気持ちイー感覚、
これ結構重要なポイントなんだよね。
昨日も公園横の見通しの良い道をこの速度で散歩気分で走ってみた。
う〜ん、心地良い。
さして公園で知り合ったライダーから、かっこいいエキパイですねって、褒められた。
わかってるね! この人。
この大らかな曲げラインを作るためにわざわざ大金を投じて型を作ったんだ。
綺麗だろこのライン。
SP忠男 開発チーム
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
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