忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

Vストローム250 POWERBOX サイレンサー編 序章

  • 投稿日時:2020年04月08日
  • カテゴリー:V-Strom250

★ここまで期待されると、やらないわけにはいかないよな。★

 最近Vストローム250にPOWERBOXパイプを装着してくれているユーザーから
毎日のようにサイレンサーのリクエストが届くんだ。
あのトルク感が溢れて爽快で心地良い感覚に変えてくれるPOWERBOXパイプに
更なる気持ちイー!を求めているんだって。
まあ、あそこまで完成度を上げて作ったPOWERBOXパイプだから
そんなに簡単に、これを上回る性能を引き出すことなんて、
出来ないと思うけど、ここまで期待されると、やらないわけにはいかないよな。

SPTADAO開発チーム

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KLX230 POWERBOXサイレンサー編 其の六

★POWERBOXパイプとPOWERBOXサイレンサーの組み合わせは、かなりいいんじゃない★

楽しい!この右手にエンジン回転が絶妙なタイミングで追従してくる感覚がいい。
これがシビアすぎるといつもマシンにせっつかれているようで疲れる。
鈍すぎると鈍臭くてストレスがたまる・・・・。

この気持ちイー!絶妙なタイミングに仕上げる能力が、
俺たち開発チームの真髄なんだ。
基本、この特性はトルクの強さと立ち上がりラインによって決まる。
面白い事にこのラインは、とても繊細でシャーシダイナモでは、
現れないほど微妙な差異なんだ。
だから、乗って乗って走って走ってチェックする・・・。

これをサイレンサーの中の部品の長さや、太さ、膨張室の容量を
僅かづつ変更しながら、探求していく作業が最高に楽しい。

出来上がったサイレンサーの性能は一言で言って、懐が深い。
のどかな田舎道を走ると痛感する。
右手に対するエンジン回転の従順な感じが、ライダーの心を心底リラックスさせくれる。
結構パワフルなのにホッとする心地よさ、決して緊張感を高めることなどない。
一速高いギアをホールドしたまま、
アクセルだけで軽いアップダウンなんか気にせずどこまでも、どこまでも・・・
淡々と淡々と走り続けたくなる心地良さだ。

そして、一歩ダートに踏み入れると、たくましいトルクが大地を噛んで
グングンとマシンを前に進めてくれる。楽しい。
高回転域のパワーも綺麗につながっていく、これだよね!

そう、あと特質すべきは走りの質感、
エンジン回転がライダーの意思通りにコントロールが出来るから
ギアチェンジがスムーズになる。
このフィーリングも走りの質感に大きく影響を及ぼすんだ。
KLX230の完成度もアップする。

これだよ、これ。『気持ちイー!』
KLX230にPOWERBOXパイプとPOWERBOXサイレンサーの組み合わせは、かなりいいんじゃない!
これで完成。
良いマフラーができた。
この性能を体感できるように『快感 体感 試乗会 ライドオンキャンペーン』で
乗れるように試着用のパイプとサイレンサーを用意するので、
どんな感じか乗ってみてくださいね。お待ちしています。

SPTADAO開発チーム

快感 体感 試乗会 ライドオンキャンペーンの詳細はこちらから。
製品の詳細はこちらからご覧になれます。

SP忠男開発チーム

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KLX230 POWERBOXサイレンサー編 其の伍

★気持ちイー!=爽快感×心地よさ×安心感 ★

さあ、開発もだんだん佳境に入ってきた。
サイレンサー内部の膨張室の形状や容量にまで手が入れている。

基本的に排気量を大きくしたようなトルク感が気持ちイー!高速のパワーも最高だ。
後はこの低速から中速にかけてのトルク感を高めつつ
高速の伸びへとうまく繋げていきたいけど、そこがうまくいかない・・・

基本はPOWERBOXパイプの気持ちイー!性能に
サイレンサーを交換するとそれが大きく増強されるようなイメージだ。
確かにそのイメージにかなり近づいている。
しかし・・・SPTADAO特有のあの走りの質感、
そう、右手でグリップを捻ると絶妙なタイミングで
エンジンが追従してくるあの感覚が、一瞬途絶える回転域が存在するんだ。
普通のマフラーメーカーなら、こんなことは一切気にしないと思うが、
俺たちの使命は気持ちイー!の探求、
気持ちイー!=爽快感×心地よさ×安心感 
これを追い求めているから楽しいんだ。
さあ、あと少し。あと少しだ。

SP忠男開発チーム

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KLX230 POWERBOXサイレンサー編 其の四

★走りの質感の域には、まだまだ追いつかないな。★

サイレンサー内部のメインパイプの長さと太さを調整して
全体的にトルク感を増強することができた。
これはPOWERBOXパイプと組み合わせるとかなりたくましい! 
割りといいねこれ。

しかし、まだまだ完成度が低い。
ちょっと前の排ガス規制や加速騒音規制で苦しんで
メタメタにされた250ccみたいな?!感じだ。
トルクのラインが波を打っていて右手に対する追従性が全然よくない。

走りの質感の域には、まだまだ追いつかないな。

SP忠男開発チーム

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KLX230 POWERBOXサイレンサー編 其の参

★全然、気持ち良くない・・・★

いやぁ〜案外難しい。
大きなサイレンサーで、排気ガスを効率よく
吸い出してあげれば、全体的にパワーが
上がるような気がするでしょ。

その通り、まあ全体的にというか、
特に高回転域にこれは効力を発揮するんだけど・・・。
まったく面白くない。
ただ、高回転で伸びるだけ。
高いギアに入れた瞬間速度が落ち込む。
無理やり回転を引っ張って、
ギアチェンジすれば繋がるけど、
全然、気持ち良くない・・・。
だめだ、これは。

SP忠男開発チーム

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ADV150編 序章

  • 投稿日時:2020年03月24日
  • カテゴリー:ADV150

★どんな変化が生まれるかのデータは山ほど蓄積をされている★

ここ数年、アジアからのマフラーオーダーが多く、
その国にあった出力特性で開発を行うことが多いんだ。
この白いADVも1ヶ月ほど前に遥々インドネシアから送られてきた。

それにしても、最近のスクーターは本当に良くできている。
無段変速機(通称プーリー)の特性とエンジンがバッチリ合っていて、
その加速が心地良い。
車格のせいか、メーターで70Km/hを超えた辺りから90Km/h辺りまで、
少し加速感が鈍るが、これも不快に感じるほどでもない。

基本ADV150は、出力特性を改善するために
手を加わえる必要のあるところは何もない。
こういうバイクのマフラーは開発の方向性を決めるのにとても困るんだ。
何度も何度も友人でもある依頼主と現地の使用状況や
ライダーの特性を確認しながら開発を進めてきた。
まあ、エンジンなど基本構成はPCX150と共通の様で
マフラーのどこをどう変えると、
どの回転域にどんな変化が生まれるかのデータは山ほど蓄積をされている。
アジア仕様は一月かけて、ひとまず完成だ。

そうこうしているうちに、日本国内でADV150を購入されたオーナーの皆さんから
たくさんの開発リクエストが入り始めた。
さあ、今度は日本の皆さんに喜んでいただけるように、
『気持ちイー!』マフラーを生み出そうか。

SP忠男開発チーム

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KLX230 POWERBOXサイレンサー編 其の弐

★更に気持ちイー!って笑顔になってくれるサイレンサーを作ろう!★

まずはPOWERBOXパイプを装着してくださっているオーナーが、
更に気持ちイー!って笑顔になってくれるサイレンサーを作ろう!
トルクフルで一回りおおらかで、たくましい特性を持ったサイレンサーだ。

サイレンサーのサイズはフルサイズを用意したので、
性能を出した際の音量を気にすることはないだろう。
思う存分「気持ちイー!」の探究をしよう。

SP忠男開発チーム

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KATANA編 其の六

  • 投稿日時:2020年03月19日
  • カテゴリー:KATANA

★最高のラインを見つけ出したんだ★

さあ、やっとトルクラインが綺麗に整った。
結局、何度も何度もサイレンサー内の膨張室の要領を変え、
何度も何度も繰り返し走り、最高のラインを見つけ出したんだ。

もう、この走りは気持ちイー!の一言。

完成だ!マフラーの素材は2種類ステンレスとフルチタン。
まずはステンレスから販売開始!
各地で行われるライドオンキャンペーンで
試着用のマフラーを用意するから楽しみにしていてくれよな。

ライドオンキャンペーン快感体感試乗会の情報はこちらから

「製品の詳細はこちらからご覧いただけす。

SP忠男開発チーム

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KATANA編 其の伍

  • 投稿日時:2020年03月09日
  • カテゴリー:KATANA

★排出されるガスの脈動をコントロールしてあげるんだ★

そう、こんなふうに3000rpm付近にトルクラインの乱れが生じた場合、
セオリーとしては、全長を長くしてラインを少し引き上げてあげるのが一番なんだ。

しかし、全長を長くしたら折角のルックスが失われる。
それはダメだ。
あとはインナーパイプの内径を細くする・・・
このマシン排気量が1000ccもあるから、
太さにも限度があってあまり細くできない。

あとは手探りで、かなり手間がかかるけど、
サイレンサー内部に排気ガスの膨張室を作って、
排出されるガスの脈動をコントロールしてあげるんだ。
上手くいくと、いいんだが。

SP忠男開発チーム

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KATANA編 其の四

  • 投稿日時:2020年03月02日
  • カテゴリー:KATANA

★マフラーの基本性能は長さで決まるので★

やはりそうか、そうだよな・・・
スタートから、3000回転くらいまでの変速にスムーズさが消えた。
これは回転の上昇と出力の上昇が一致していない時に、
このフィーリングを感じるんだ、トルクラインの乱れというか。

要はサイレンサーを短くしすぎて、
3000rpmまでのトルクラインが上下に波打ってしまって、
ほんのわずかエンジンの回転と車速が、
うまく合わせられない状態なんだ。
そのためにギアが切り替わる時に抵抗がうまれ、
ギアチェンジのスムーズさが失われる。
気にしなければ気にならないし、
こんなフィーリングは、市販の交換用マフラーに変えた時には
当たり前に起きていることだけど、
俺たちのコンセプト”気持ちイー!”からは、外れてしまう。
マフラーの基本性能は長さで決まるので、
短いサイレンサーにすると当たり前のように現れる現象さ。

SP忠男開発チーム

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  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

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”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
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