2018〜CB250R編 其の拾壱
- 投稿日時:2019年04月15日
- カテゴリー:CB250R 18
★とびっきり高性能になっていた★
たくさんのユーザーから今回のYZF-R25は旧タイプとエンジンも型式も全て一緒で
カウリングだけが変わっただけだからマフラーそのままつけちゃうよっていう話をたくさんもらった。
そうなんだ、じゃあ開発しなくてもいいか?
なんて思いながらもなんだかPOWERBOXパイプの
爽快な性能をR25ユーザーのためにプレゼントしたくて開発に取り掛かったんだ。
まずはノーマル状態のR25に乗ってみてびっくり!
速い。全然違う。気持ちイー!
セローの時もSR400の時も排ガス対応になって性能が落ちるかと思いきや
とびっきり高性能になっていた。今回もそうだ。
憎いね、 YAMAHAさん。
多分日本国内を走らせたらもっとお快適で最も気持ちイー! 性能になていると思う。
何しろ3000rpmから5000rpmくらいの間の回転域が
しっかりトルクフルですごく扱いやすいんだ。
最近のマシンはみんな東南アジアを意識して
エキサイティングな特性を追いかける分、
日本ではとても乗りづらくなっているんだ。
しかし、今回のR25は全然違う日本国内を走らせても全くストレスを感じない。
さらに高回転域も素晴らしい。
14000rpmのレッドゾーンまで全く濁ることなくクリアーに一直線に回転が登っていく。
今のYAMAHAの技術は恐ろしくすごいね。
★乗っていて爽快感や心地よさは伝わってこない★
まずはいつものように製品と同じ二重管構造のエキゾーストパイプを作らず
開発の効率化を考えて、通常二重管の内側に使うパイプと
外付けの膨張室(BOX)を使って性能出しを行なっていくんだ。
18年~モデルで使用した設定のエキオーストパイプを使い
~2009年までの車両にはまだ排ガスセンサーが装着されていなかったので
このセンサー装着用の穴には穴埋めのボルトを差し込んでまずは走ってみた。
へぇ〜! 割といいじゃん。トルクが上がって結構速くなる。
ぐんぐん加速をしていく。たくましい。
でも、たくましいだけでSRが持ち合わせている繊細さや
心地よさに掛けるようだ。
乗っていて爽快感や心地よさは伝わってこない。
SRには特にこの気持ちイー! 感覚が最も大切なんだ。
シャーシダイナモでは表現されないトルク感やパルス感
そう伝わってくる感覚が最も大切なんだ。
今の感覚はスタートからとても強いトルクで
重たいフライホイールを余裕で回しきっている感じ。
これではあまり面白みがないんだ。
これでは・・・。
★『たぁったぁったぁっ』って気持ちよく加速をしてくれたらかなり嬉しい★
久しぶりにキャブ仕様のSR400に乗ってみた・・・やっぱりSRは楽しい
なんとなく昔のイメージでガソリンをガンガン飲ませて
図太いトルクで加速をしていくのかと思っていたけど、
違っていた。
案外、記憶はいい加減なもんだ。
最新のSRと比べるとキャブ仕様のこのSRは
スタートから4500rpmくらいまでのトルクが細く
シフトアップ後の回転の落ち込みが少し気になる。
そしてどことなくキャブ仕様は気まぐれで人間味があるけど
若干不安定でほんの少しだけ気を使わせる。そんな感じだ。
今日一日このマシンに乗ってみて2500〜4500rpm付近に
豊かなトルクをフラットなラインで引き出してあげたいなぁって感じるようになった。
4から5速ギアでこの回転域を使って加速をすると、
右手をかなり大きく捻ることになる。
これに少し物足りなさを感じるんだ。
ほんのわずか右手を動かしただけで、
『たぁったぁったぁっ』って気持ちよく加速をしてくれたらかなり嬉しい。
今回はこんなイメージでこのキャブ仕様の
SR400にトルクを引き出してあげようと思う。出来たらすっごく気持ちいーぞ。
★パワーウェイトレシオの変化でマシンが軽くて活き活きしている★
純正マフラーとスイングアームの隙間が狭いから結構大変なんだよね。
サイレンサーから排気を取り出すバイパスパイプの
位置や太さを色々と調整したり、
その先についている排気ガスを膨張させて
脈動を作るBOXの容量や形状を変更したり、
いちいち外して取り付けるのに、この狭さは致命的だ。
それでもこの工程に何日もかけて調整を行ってきたら、すごい手間だった。
おかげでなんとか仕上がったようだ。
シャーシダイナモのパワーラインも上々だ。
あとは走行してシャーシダイナモ通りの性能が出ているかのチェックだ・・・。
完璧だ! パワーラインが綺麗に整った。すっごくいい。
パワーウェイトレシオの変化でマシンが軽くて活き活きしている。
フットワークが全然違うんだ。
あとアクセルを開けた時のサウンドも迫力のレーシングサウンド。いいね。
普通に流しているときは心地よいサウンドが
耳に流れてくる程度でそこから開けていくとまた、たまらないね!
完成だ、K’s-STYLEとSP忠男から近日発売だ。
★『図太いトルクラインで雄大な旅をプレゼントしよう!』をコンセプトに★
なんとか、音量と性能のバランスの取り方が見えてきた。
これなら特性を色々いじっても大丈夫そうだ。
やっぱり、トレーサーはヨーロッパのライダーにめっちゃくちゃ人気のマシンだけあって、
アドベンチャーツアラーなのに軽快なフットワークで、速いし楽しい。
そして割と刺激が強い。
特に3000rpm過ぎたあたりに少しパワーラインの溜めを作り、
一気に加速させる手法は
ヨーロピアンライダーを興奮させる常套手段なのかもしれないな。
でも案外この回転域、日本の道路をあまり飛ばさないで
走らせようと思った時にはもっとも良く使う回転域なので、
少し気になっていたんだ。
特に長旅に出た時にこの特性は、まあほんのわずかだけど
ライダーを疲れさせる要因になっているような気がしているんだ。
神経を抜けないっていうか、弱っている時には
ほんの少しだけナーバスにさせると言うか・・・。
ちょっと今回は、SPTADAO風に目先を変えて”トレーサーのオーナーに
『図太いトルクラインで雄大な旅をプレゼントしよう!』をコンセプトに
特性を作っってみようと思うんだ。
もちろんウイリーだって軽くできちゃうトレーサーならではの元気印を残しながら
BMWのGSに負けないくらい、優雅に雄大な旅を楽しめるようにね。
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