MT-10編 其の伍
- 投稿日時:2018年10月12日
- カテゴリー:MT-10
★高回転域の伸びを大きく失ってしまう★
今の所わかったことは以前の車両のPOWERBOXパイプと
同じ純正よりひとまわり太いエキゾーストパイプを使うと
一番欲しい速度域40Km~70Kmのあいだの加速感が
少しスカスカになってしまうこの感覚は嫌なんだ。
どんなに長さを長くしても状況は変わらない。
以前の車両ではこんなことはなかった。
この状況を変えるために膨張室(BOX)を付け
大きさを変えながら探っていくとを少しだけ
欲しい速度域のトルク感は上がるけど
それ以上に高回転域の伸びを大きく失ってしまう。
多分、28年排ガス規制に対応するために
ガソリンを思いっきり薄くして
絶妙なセッティングに仕上げてあるからなんだろうなぁ。
そうなると今回気持ちイー! 性能を引き出すのは難しいかもしれないな・・・
忠
★綺麗にトルクラインを整えることが出来た。★
一度変化を生み出すポイントを押さえることが出来ると
結構トントン拍子に進むこともある。
今度は2000rpm付近から4000rpm付近まで
綺麗にトルクラインを整えることが出来た。
こうなった時、走りがどう変わるかというと・・・
クラッチを繋いで走り出した瞬間ライダーはホッとする。
ライダーの意思が右手を通じてマシンに乗り移っていく。
うまくいっているマフラーに共通する感覚だ。
低速から中速にかけてのトルクの出方を
うまく整えることが出来るとライダーがマシンの次の動きを
自然と把握できるようになる。
すると、その瞬間マシンとの一体感や安心感が急激に高まるんだ。
今回のエキゾーストパイプもそんな感じだ。
あと少し気になっている7000rpm付近への繋がりを
うまく仕上げることが出来たら、更に軽快でパワフルで
清々しい快感を手に入れられそうな予感がするんだ。
さあもう少し頑張ってもらうぞ!
忠
★少し回転の上昇がつまったような感覚★
あれから毎日セローに乗っている。とてもいい!
この新型になり、更に完成度の増したマシンに乗っていると
これ以上って本当にあるのかなぁ?って
ついこんなことが頭をよぎってしまう。
ただ、エンジンのあたりがついた最近感じ始めているのは
中回転域からのガガガガといった250cc単気筒独特の
少し回転の上昇がつまったような感覚
ここを少しだけ不快に感じる。
ほとんどの単気筒マシンには存在することなんだけど、
ここはなんとかトゥルルルルって感じに軽快に吹け上がっていくように
ブレイクスルーさせてあげたいと思っているんだ。
それができたら田舎道を淡々と走り続けるときに使う
40Km/hから70Km/hまでの間、
このマシンはオーナーにとって
思い切り気持ちイー存在になるんだろうなぁ〜!って
ワクワクしながら想像しているところだ。
しかし、エキゾーストパイプの長さと太さの組み合わせだけで
基本となる特性を探っているのだが、
現状は以前のモデルのセオリーがあまり通用していない。
俺のワクワクに相反して、いま開発陣はかなり重い雰囲気に包まれている。
忠
★割と重要な2000回転台にわずかだが変化が出てきたんだ★
何度も長さを変え太さを変え
集合部の形状や容積を変え変化を生み出せずに
半ば諦めかけた時少し変化が生まれた。
マシンとライダーの一体感を生み出すきっかけになる
割と重要な2000回転台にわずかだが変化が出てきたんだ。
ここから3000rpm付近の間に少しトルク感の凸凹があり
これがライダーにほんのかすかな
不安感を与えているように感じているんだ。
まずはこの回転域のトルクラインを綺麗に整えて
ライダーとマシンの信頼感をマックスに高め
そこから中速、高速への爽快な出力アップにつなげていこうと考えている。
まあ、もう2ヶ月ぐらい費やしてこの進み具合だ。
そんなにうまくいくかはわからないけど頑張るぜ。
忠
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