SR400 carburetor | 忠さんのマフラー開発奮闘記

~2009 SR400キャブ仕様編 其の八

★爽快感と心地よさそして絶対的な安心感を引き出すことができた★

ふぅ〜。
なかなかトルクが上がってこなかった原因が判明した。
外側のパイプと内側のパイプの間に隔壁を作り
その中に排ガスを放出させる構造になっている。
その隔壁の位置が非常に悪く、
パイプの曲がった部分に差し掛かってしまったために
そこから少しガスが漏れてトルクを著しく落としていたことが原因だった。
少し構造を変え、膨張室の位置を後方にずらすことで
ここは解決。晴れてあの素晴らしい快感が蘇ってきた。

これで完成だ。
その走りは最高に気持ちイー!
爽快感と心地よさそして絶対的な安心感を引き出すことができた。
あのSR500のような力強さ、
ほんのわずかのタイムラグを作りながら
右手に追従してくるエンジンレスポンス。
全てが理想通りの特性に仕上げることが出来た。
嬉しい、これならキャブ仕様のSRオーナーに喜んでもらえるぞ。

さあ、この快感を体験したい人は、
週末オートバイ洋品店で毎週行っている快感体感試乗会ライドオンキャンペーンで
試着用マフラーをようして待っているから是非乗ってほしいな。
みんなが来てくれるのを楽しみにしているぜ。

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~2009 SR400キャブ仕様編 其の七

★試作と同様なトルクが出てこない★

なぜだろう? 
あれから何をやっても最初に作った、
外付けタイプの試作と同様なトルクが出てこない。
ほんのわずかトルクが薄くて、
あの爽快感を再現できない。
なぜだ?


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の六

★湧き上がる強いトルク感を引き出すことができたら完成だ★

アクセルに対するエンジンのレスポンスはいい線に近づいてきた。
あとは膨張室の容量を増やしてトルクを上げることで
このレスポンスも完璧な状態に持っていけると読んでいるんだ。
この膨張室の容量を増やすことで
湧き上がる強いトルク感を引き出すことができたら完成だ。
さあ、あと少しもうあと少しで出来上がりだ。


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の伍

★若干遅れてついてくる。これが不快だ★

う〜ん。
かなりいい線まで来ているんだけど 若干何かが違うんだ
まず感じるのはトルク感がわずかに薄い・・・・。
これは膨張室の容量を調整する必要性があるな。

それとアクセルに対するエンジンのレスポンスが
ベストより若干遅れてついてくる。これが不快だ。
これは排ガスを膨張室に
放出するタイミングが合っていないと思うんだ。
これをいっぺんに対応すると収集がつかなくなるから
まずは排ガスを膨張室に放出するタイミングを探ってみよう。


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の四

★博打の世界だね、マフラーの開発ってやつは★

外付けタイプの膨張室(BOX)をもった試作から
排気の取出し位置BOXの容量などをインナータイプの試作に置き換えてみた。
根本的に構造が違うからそのままの寸法を踏襲して
データを置き換えることはできないけど、
ある程度勘で制作を進めていく。
インジェクション仕様のSRでかなりの数を試作してきたから、
あまりはずさずにここまで性能を引き出すことができた。
パワーライン的には全てにおいてインジェクションを上回っている。

しかし、このマシンそう容易くはない。
いくらかっこのいいパワーラインを作り上げても
すぐにはライダーの感性とリンクしてこないんだ。
シャーシダイナモで測定するような基本的な特性はこの辺で完了させて、
これからは五感をフル活用して
心の底から気持ちイー! って声が上がるような特性を探っていこうか。


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の参

★新型のインジェクションのフィーリングを超えている★

しかし、キャブ仕様のSR400はエンジンの温まり具合で微妙に特性が変化する。
この辺も考慮しながら走行チェックをしていくので、
いつもより若干時間がかかる。
パイプによる性能の変化なのか、温度による変化なのか、
微妙なところを確認しながら走るんだ。

ただ、パイプの寸法変更を行った際の出力特性の変化は
インジェクション仕様の車両と傾向は、
ほとんど一緒なので、次の一手が打ちやすいのが助かる。

すでに色々BOXの位置を変更して、ほぼほぼベストなポジションを探しだした。
フィーリングとしては雄大なトルクはすでに
新型のインジェクションのフィーリングを超えている。
前回の右手をひねってから間髪入れずに加速をしていくグイグイの感じから、
ほんのほんのほんの少し、右手の後を追いかけながら、
エンジン回転が上昇していく最高に気持ちイー! 感覚を引き出したんだ。

こういう絶妙な味付けからライダーをリラックスさせて、
爽快で、心地よくて、安心して乗れる気持ちイー! 走りにつなげていくんだ。
さあ、もう少しで出力特性は完成だ。
これが完成したあとは、これをインナータイプのPOWERBOX構造で再現できればOKだ。


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の弐

★乗っていて爽快感や心地よさは伝わってこない★

まずはいつものように製品と同じ二重管構造のエキゾーストパイプを作らず
開発の効率化を考えて、通常二重管の内側に使うパイプと
外付けの膨張室(BOX)を使って性能出しを行なっていくんだ。

18年~モデルで使用した設定のエキオーストパイプを使い
~2009年までの車両にはまだ排ガスセンサーが装着されていなかったので
このセンサー装着用の穴には穴埋めのボルトを差し込んでまずは走ってみた。

へぇ〜! 割といいじゃん。トルクが上がって結構速くなる。
ぐんぐん加速をしていく。たくましい。
でも、たくましいだけでSRが持ち合わせている繊細さや
心地よさに掛けるようだ。
乗っていて爽快感や心地よさは伝わってこない。
SRには特にこの気持ちイー! 感覚が最も大切なんだ。
シャーシダイナモでは表現されないトルク感やパルス感
そう伝わってくる感覚が最も大切なんだ。

今の感覚はスタートからとても強いトルクで
重たいフライホイールを余裕で回しきっている感じ。
これではあまり面白みがないんだ。
これでは・・・。


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の壱

★『たぁったぁったぁっ』って気持ちよく加速をしてくれたらかなり嬉しい★

久しぶりにキャブ仕様のSR400に乗ってみた・・・やっぱりSRは楽しい
なんとなく昔のイメージでガソリンをガンガン飲ませて
図太いトルクで加速をしていくのかと思っていたけど、
違っていた。
案外、記憶はいい加減なもんだ。

最新のSRと比べるとキャブ仕様のこのSRは
スタートから4500rpmくらいまでのトルクが細く
シフトアップ後の回転の落ち込みが少し気になる。
そしてどことなくキャブ仕様は気まぐれで人間味があるけど
若干不安定でほんの少しだけ気を使わせる。そんな感じだ。

今日一日このマシンに乗ってみて2500〜4500rpm付近に
豊かなトルクをフラットなラインで引き出してあげたいなぁって感じるようになった。

4から5速ギアでこの回転域を使って加速をすると、
右手をかなり大きく捻ることになる。
これに少し物足りなさを感じるんだ。
ほんのわずか右手を動かしただけで、
『たぁったぁったぁっ』って気持ちよく加速をしてくれたらかなり嬉しい。

今回はこんなイメージでこのキャブ仕様の
SR400にトルクを引き出してあげようと思う。出来たらすっごく気持ちいーぞ。


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~2009 SR400キャブ仕様編 序章

★パーフェクトな特性が引き出せるのだろうか★

まるで500cc!
POWERBOXパイプを装着したSR400Fiオーナー様から
興奮の声がどんどん入ってきている、嬉しい。
Fi仕様は2018年以降も2017以前も
まろやかなパルス感を伴う絶妙なバランスで
重たいクランクシャフトを回転させる
最高に気持ちイー!トルク特性を引き出すことが出来た。
これがオーナーの皆さんから高い評価を受けている。

今度はキャブ車だ!
果たしてキャブ仕様のSR400(RH01J)で
あのパーフェクトな特性が引き出せるのだろうか?
挑戦だ。


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