2023~GB350 POWERBOX パイプ編 其の四 | マフラー開発奮闘記

2023~GB350 POWERBOX パイプ編 其の四

★丁寧にトルクラインを整えていくことが重要なんだ。★

GB350は基本最高出力が発生する回転数が5500rpmと極端に低い。
こういうエンジンは、過去の経験からみても
膨張室を設けて細かくトルク特性を
いじるような特性の引き出し方に向いていない。
トルク特性はセオリー通りパイプの長さと太さの組み合わせで、
根気よく、一速一速毎のギアに合わせ、
丁寧にトルクラインを整えていくことが重要なんだ。

特に今回の2023〜GB350の場合4速、5速と、
かなりハイギアードになっていて、例えば4速の場合、
60Km/hを超えてエンジン回転を上げていかないと、
速度が心地良く乗っていかない。
そんな風に感じるんだ。
これを少し低い回転域から、トルクラインを高め綺麗に整えることで、
45Km/hあたりから速度が乗っていくようにできたら・・・。

ロングストロークでフライホイールの重めのこのエンジンは、
4速5速でも広い速度域が使えるようになり、
生き生きと、そしておおらかで心地良い走りになっていく。
そんな風にイメージしているんだ。

今、純正の内径より少し太めのパイプに設定して、更に長めに設定してみた。
こうすることで、割りとフラットに高いレベルの
トルクラインを引き出すことが出来たんだ。
さあ、どんなふうに体感が変化するのか楽しみだ。
ちなみにこの写真の通りパイプの取り回しには、
デイトナ製エンジンガードとのマッチングを視野に入れています。

SP忠男開発チーム
 
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