エリミネーター400 (サイレンサー)編 其の参 | マフラー開発奮闘記

エリミネーター400 (サイレンサー)編 其の参

★クラッチ直後のドンつきだ。★

なるべくシンプルな構造で長さだけでトルクを引き出そうとしたけど、
なかなかうまくいかなかった・・・。

 そこで今度は、サイレンサー内部前方に膨張室を作り、
排気をここで一旦大きく広げ、そして出口に向かって絞り込む。
この工程で排気の脈動を少しコントロールしてみた。

これによる効果は絶大だった。
基本このエリミネーターというマシンは、サイレンサーを変えて、
排気の効率を高めると、最もトルクを必要する
2000rpm~4000rpmがほぼ落ち込む。
この特性がなんとなく高回転型になったとライダーを勘違いさていることが多い。
実際にスタンダードのマシンと並走させると、しっかり負ける。
 まあ、そんなことにこだわる人は少ないけどね。
 一方、今回内部に膨張室を設けた。
今回のサイレンサーは全く違う。 全てが上手い方向に変わった。
POWERBOXパイプの強みである
2000rpm〜4000,5000rpmのトルクが大きく上乗せされた。
軽く回転を上げシフトアップを繰り返しても逞しいトルクは、
シフトアップ時に全く回転が落ち込むことがない。
まるでリッタークラスの迫力。
すごいサイレンサーが出来たもんだ。
しかし、少し乗り回しているうちに気になった点がある。
クラッチ直後のドンつきだ。
すごく神経を使う・・・・ 不快だ。

SP忠男開発チーム

 
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