Royal Enfield CLASSIC 350編 其の七
- 投稿日時:2024年08月16日
- カテゴリー:CLASSIC350
★サブチャンバーを付けて、特性をいじることはしたく無かったんだ★
難しい、本当に難しい。
ピンポイントで、トルクラインを整える際には、
パイプの途中にサブチャンバーを付ける。
その取り付け位置で、特性をいじるのが常套手段だけど、
このRoyal Enfield CLASSIC 350 のシンプルな造形美を考えると、
そのマシンに装着する、POWERBOXパイプも可能な限り、
シンプルな構造で本質的な造形美を持った製品に仕上げたい。
だから、サブチャンバーを付けて、特性をいじることはしたく無かったんだ。
そのために開発スタッフは苦しんだ。
何度も何度も設定を変えて試作を作り込んだ。
基本的にはいじることが出来るのは、触媒の入っている膨張質を兼ねた、
ケースの微妙な容量と前後のパイプの長さと太さだけ。
細かいフィーリングにこだわり、何度も何度も純正と比較しながら、
これを延々と設定を変え50Km/hから60Km/hにかけて、
綺麗なトルクラインを引き出し、『気持ちイー!』って、
ライダーが感じる特性を徹底的に探ったんだ。
シャーシダイナモでの測定と実走行を繰り返しながら理想に向けて
大切なのはライダーが思わず『気持ちイー!』 って、いう言葉を発してくれるか。
求めるものは、ただそれだけだ。
SP忠男開発チーム