ADV150編 序章
- 投稿日時:2020年03月24日
- カテゴリー:ADV150
★どんな変化が生まれるかのデータは山ほど蓄積をされている★
ここ数年、アジアからのマフラーオーダーが多く、
その国にあった出力特性で開発を行うことが多いんだ。
この白いADVも1ヶ月ほど前に遥々インドネシアから送られてきた。
それにしても、最近のスクーターは本当に良くできている。
無段変速機(通称プーリー)の特性とエンジンがバッチリ合っていて、
その加速が心地良い。
車格のせいか、メーターで70Km/hを超えた辺りから90Km/h辺りまで、
少し加速感が鈍るが、これも不快に感じるほどでもない。
基本ADV150は、出力特性を改善するために
手を加わえる必要のあるところは何もない。
こういうバイクのマフラーは開発の方向性を決めるのにとても困るんだ。
何度も何度も友人でもある依頼主と現地の使用状況や
ライダーの特性を確認しながら開発を進めてきた。
まあ、エンジンなど基本構成はPCX150と共通の様で
マフラーのどこをどう変えると、
どの回転域にどんな変化が生まれるかのデータは山ほど蓄積をされている。
アジア仕様は一月かけて、ひとまず完成だ。
そうこうしているうちに、日本国内でADV150を購入されたオーナーの皆さんから
たくさんの開発リクエストが入り始めた。
さあ、今度は日本の皆さんに喜んでいただけるように、
『気持ちイー!』マフラーを生み出そうか。
SP忠男開発チーム