CLASSIC350 | 忠さんのマフラー開発奮闘記

Royal Enfield CLASSIC 350編 其の八

  • 投稿日時:2024年09月04日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★このPOWERBOXパイプは、『最高に 気持ちイー!』 それだけだ。 ★

すごい!ほんとうに気持ちイー!
完璧にイメージした通りの性能が完成した。ほんとすごいね!
クラッチを繋いでトントントンとトップギアにシフトアップ。
40Km/hから右手の捻りに心地良くエンジンがついてくる。これはいい。
スタンダードをもっと軽快にもっと心地良くした感じ。とてもいい。 
そのまま50Km/hへ速度アップ。
うん、これも逞しく、そして快適。すごくいい。
そして、課題だった50Km/hから60Km/h。 
ホッとするねこの感覚。
スタンダードでは右手を大きくひねらなければ得られなかった加速感が、
ほんの少し右手を捻るだけで、トットットッて、エンジンの鼓動がついてくる。
気持ち良く加速してくれる。
右手とエンジンの連動感が、
ライダーとRoyal Enfield CLASSIC 350の一体感を生み出し、感動ものだ。
Royal Enfield CLASSIC 350が愛おしくなる。
そしてここからが、更にすごい。
スタンダードでは60Km/hをすぎると、何となく速度の伸びが尻窄みな感じで、
あまり速度を上げて行くことを良しとしていない。
そんなフィーリングを感じるが、
POWERBOXパイプは全く違う、
Royal Enfield CLASSIC 350本来の心地良さを維持したまま、
日本の交通の中で爽快に速度を伸ばして行く、最高速の120Km/hに向けて。
あの50Km/h前後のゆったりとしたスピードでどこまでもどこまでも走り続けたい。
他バイクではなかなか味わえない、Royal Enfield CLASSIC 350 唯一の
心地良さをそのままに。いや、それ以上に。
そして日本の交通の中で感じていた、一通りのストレスを一つ一つ解放し、
永くながく付き合っていけそうなそんなフィーリング感じる。 良い。すごく良い。 

このPOWERBOXパイプは、『最高に 気持ちイー!』 それだけだ。 

また、各地で行われる快感体感試乗会ライドオンキャンペーンで試乗車を用意するので、
Royal Enfield CLASSIC 350オーナーのあなたは、
ぜひこの傑作に触れてほしいな。
また、遠方のユーザーさんはショップさん単位で、
試着用POWERBOXパイプの貸し出しもするので、
車両を購入されたショップさんに相談してみて欲しいな。

SP忠男開発チーム 

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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の七

  • 投稿日時:2024年08月16日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★サブチャンバーを付けて、特性をいじることはしたく無かったんだ★

難しい、本当に難しい。
ピンポイントで、トルクラインを整える際には、
パイプの途中にサブチャンバーを付ける。
その取り付け位置で、特性をいじるのが常套手段だけど、
このRoyal Enfield CLASSIC 350 のシンプルな造形美を考えると、
そのマシンに装着する、POWERBOXパイプも可能な限り、
シンプルな構造で本質的な造形美を持った製品に仕上げたい。
だから、サブチャンバーを付けて、特性をいじることはしたく無かったんだ。
そのために開発スタッフは苦しんだ。
何度も何度も設定を変えて試作を作り込んだ。
基本的にはいじることが出来るのは、触媒の入っている膨張質を兼ねた、
ケースの微妙な容量と前後のパイプの長さと太さだけ。
細かいフィーリングにこだわり、何度も何度も純正と比較しながら、
これを延々と設定を変え50Km/hから60Km/hにかけて、
綺麗なトルクラインを引き出し、『気持ちイー!』って、
ライダーが感じる特性を徹底的に探ったんだ。

シャーシダイナモでの測定と実走行を繰り返しながら理想に向けて 
大切なのはライダーが思わず『気持ちイー!』 って、いう言葉を発してくれるか。
求めるものは、ただそれだけだ。

SP忠男開発チーム 

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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の六

  • 投稿日時:2024年08月11日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★綺麗に整った時の走りを想像すると、なんとかしたい★

前回の試作をシャーシダイナモ(出力特性測定器)で、
計測してわかったことは、40Km/hから50Km/hにかけて、
トルクが落ちているわけではなく、
この間のトルクラインの形状に問題があることがわかった。
そこで、今度は40Km/hから50Km/hにかけて、
更にトルクを上げながら、トルクラインを少し、
フラットに仕上げることを目標に徹底的にいじってみた。

このシンプルなパイプのどこをいじるとピンポイントでトルクを上げられるのか。
50年にも及ぶデータの蓄積を元に仕上げて行く。
今回は触媒の後方に創った膨張質の容量と、
テーパーに絞り込み角度を中心に攻めてみた。 
さあ、結果は?

なるほど、方向性は合ってるね。
純正にあった、40Km/hから50Km/hの心地良いトルク感は戻ってきた。
その上で、純正には無い60Km/hからの爽快な回転の伸びも健在だ。
Royal Enfield CLASSIC350を日本で気持ち良く走らせるためには
この速度域の爽快な伸びは欠かすことが出来ないんだ。ここはいいぞ。

あとは最初から気になっていた、
50Km/hから60Km/hにかけてのトルクライン。
ここにわずかな谷が発生していて、
右手とエンジンの連動感が保てないんだ。
そう、このトルクラインのせいで50Km/hから加速をしようとすると
アクセル開度がかなり大きくなってしまう。
これで日本の交通の流れの中で、
Royal Enfield CLASSIC350の心地良さが冷めてしまうんだ。

今の状態でもスタンダードよりかなりよくなってきているけど、
50Km/hから60Km/hこの間のトルクラインが、
綺麗に整った時の走りを想像すると、なんとかしたい。
このままでは、我慢で出来ないんだ。

SP忠男開発チーム 

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の伍

  • 投稿日時:2024年08月06日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★40Km/hから50Km/hの心地良さを取り戻さないといけないね★

すごいね! ここまで大きく反応するとはね。
このマシン結構いいポテンシャルを持っているのかもしれないね。
通常叩き台の一本目で、ここまで見事に変化する車両ってそんなに多くないんだよ。
で、どう変化したかって?

それが、すっごく高回転型のマシンに・・・ 。
スタンダードのRoyal Enfield CLASSIC 350は、
一番気持ちの良いところで、無意識に走っていると
大体、50Km/h前後の速度帯で走っていることが多いように感じる。
それがこの試作のパイプを装着すると、
60~70Km/hで走っている時がちょうど良い感じ。
でも問題は40Km/hから50Km/hの速度域が、心地良く無くなった。
めっちゃ速いけど、そこには情緒のかけらもない。
ただ速いだけで、全く気持ちの良くないRoyal Enfield CLASSIC 350だね。

まあ、このパイプのおかげで、どこをどういじると
60Km/h~70Km/hの速度域にパワーを引き出せるか、傾向がわかった。

次はもう少し、トルク出るタイミングを引き下げて、
40Km/hから50Km/hの心地良さを取り戻さないといけないね。
さあ、このパイプのどこをいじろうか。

SP忠男開発チーム 

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の四

  • 投稿日時:2024年08月05日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★アクセルの開度が全く違っている事に気づく。★

Royal Enfield CLASSIC 350の純正エキゾーストパイプは、
外観の迫力を重視して、ものすごく太いエキゾーストパイプを採用している。
しかし、350cc単気筒のエンジンでこの太さでは、
排気に適切な圧力を掛けられず、エンジンの出力を上げることが出来ないんだ。
そこで、最近のネオクラッシックな車両は国産、外国産を問わず、
写真のように太い外観のパイプの中にもう一本外径の細いパイプを入れて、
適正な排気ガスの圧力に近づけるようにパイプの内径を調整している。
しかしこれには問題点があって、最初に外観ありきで、
外側のパイプ径を設定してしまうので、
中に忍ばせるパイプの系が限定されて、色々太さを選べない。
なので、思った通りベストなトルクや出力特性を引きだことを難しくしている。

一方、最近の弊社製品POWERBOXパイプの流れはライダーが感じる、
気持ちイー! を引き出すためにあえて二重管にせず、
 トルクや出力特性をコントロールするために
パイプの太さを自由に選択出来る、一本物のパイプ構造を採用している。
その思想から自然に生まれた、ナローなルックスが洗練された、
ネオクラッシックマシンにとても良くマッチしていて、
また、その秀逸な乗り心地と共に、今人気急上昇中なんだ。  

ということで、自由に選べるパイプの太さと長さを厳選して、
Royal Enfield CLASSIC 350を日本の国内で走らせた時に
今よりも心地良く爽快に走れるように設定変更を楽しんでいるところ、
ここ数日間毎日スタンダードの車両に乗っていて感じることは、
このバイクの生産国インドの交通の流れや速度帯についてのイメージ。
多分、インドの市街地速度は日本と比べ、
5~10Km/hくらい遅い速度帯で走っているんじゃないかと想像している。

トップギアで40~60Km/hの速度域をアクセルを
一定にして単独で走っていると最高に心地良いけれど、
いざ前を走る車を追従するようなシチュエーションで、
50Km/hから加速をさせると、不満はなくついて行くことは出来る。
しかしながら、50Km/hまでのそれとは、
アクセルの開度が全く違っている事に気づく。
同じ加速を得るためには50Km/h以下の時よりも
大きめにグリップをひねることに・・・ 。
こんなところから、インドと日本の交通環境の違いを感じ取り、
こういうほんのわずかな事に気づき、特性を変えて行くことで、
Royal Enfield CLASSIC 350 を日本で走らせた時、
あなたにとって、更に可愛い存在になるように育てて行く。
そんなことを目標にいつもイメージしながら開発を楽しんでいるんだ。
で、今回一本めに創った叩き台となるパイプの走りはどうかな・・・・・。

SP忠男開発チーム

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の参

  • 投稿日時:2024年07月31日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★このトルク特性が、間の感性とリンクした時★

40Km/h~60Km/hまでの走りの気持ちよさをそのままに
70Km/hから先にすこし余裕のトルクを引き出して、
仲間のバイクにほんの少しアクセルを捻るだけで
そう、大きく煽らなくても、
ほんの少しだけアクセルを開けるだけで、
気持ち良く追従できるくらいの余裕を引き出せたらより快適かなって。
そんなイメージで試作のエキゾーストパイプ設計してみた。
このなんの変哲のないステンレスのパイプは、
太さや長さ、または複数以上の太さの違うものを組み合わせることで、
エンジンのトルク特性(粘り強い力)を変化させることが出来るんだ。

このトルク特性を変化させる作業がとても楽しくて、
もう50年以上この仕事にハマっている。
このトルク特性が人間の感性とリンクした時、
思わず『気持ちイー!』 って、言葉が口をついて出てくるんだ。
僕らが、パイプやマフラーを開発する目的はここにあるんだ。
自分と貴方が、心を空っぽにして、
『気持ちイー!』って言う状態を作り出すワクワクが止まらないんだ。

SP忠男開発チーム

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の弐

  • 投稿日時:2024年07月29日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★ここで少しヒントが浮かんできた。★

気持ちイーのはいいけど・・・・
スタンダードでの完成度高すぎ。
素の状態で気持ちよすぎ。
こんな感じで、開発の方針が、
打ち出せない状態でいたんだ。

どうする?
パイプやマフラーの開発やめるか?
なんて、悩んでいる時に ツーリングに誘われて参加してみた。 
そこには割と大きなマシンも加わって、そこそこのペースでのツーリング。 
なぁ〜るほどそうか、ここで少しヒントが浮かんできた。
なるほど、なるほど、なるほどぉ〜。

SP忠男開発チーム

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の壱

  • 投稿日時:2024年07月23日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★イギリス生まれの車両の共通点なのかな・・・。★

いやぁ〜いいね、気持ちイー!
走り出したらすぐにトップ5速ギアにいれて走る。
速度は50Km/h。坦々と坦々と止まりたくない。
どこまでもどこまでも、坦々と坦々と走り続けたい。
ただ走っているだけなのにめちゃくちゃ幸せを感じる。

そうそう、GB350のパイプを開発していた時に
この感覚を追い求めていたことを思いだす。
大きく重たいフライホイールをゆっくり回す。
いや、回されている。そんな感じ。
昔乗ったトライアンフにもどことなく通じるところがある。
イギリス生まれの車両の共通点なのかな・・・。

いやぁ〜それにしても気持ちイー。
そしてとても気持ちイー。

SP忠男開発チーム

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 序章

  • 投稿日時:2024年07月12日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★ロイヤルエンフィールド?なんだこれ? ★

千葉県松戸にある友人である、山口さんのお店クロニクル にお邪魔すると
なんだかレトロで愛らしいマシンを発見。
興味本位でまたがってみるとこれが心地良い。
今の国産バイクにはない独特の重厚感。
今の国産バイクにはないエンジンのおおらかなトルク感。
ロイヤルエンフィールド?なんだこれ?
気持ちイー 欲しいっ! 
あれっ!? もうSP忠男浅草店に・・・・ 。

SP忠男開発チーム

 
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  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
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