ZX-4R/RR POWERBOXパイプ編 其の六
- 投稿日時:2024年08月06日
- カテゴリー:ZX-4R/RR POWERBOX PIPE
★どの速度域からでも自由にコントロール下における。★
試作に変更を加えると、その都度特性を確認するためにスタンダードに乗ってみる。
そしてつくづく思う、 いいバイクだって。
400とは思えない速さを演出したような危うさを感じるスリリングな走り。楽しいね。
このある意味、危うささえ感じるスリリングな走りは、ZH2とかにも共通する演出だ。
わざとトルクラインに起伏を作り、不安定なフィーリングを引き出しているように思う。
ライダーはこの起伏にいつも神経を張り詰めながらマシンをコントロールする。
そして、8000rpmからレッドゾーンへとアドレナリンを噴出させながら
強烈に速度を上げて行く。 そんな風に感じている。
すごくエキサイティングで楽しいけど、毎日だと少し神経が消耗するかも。
特に4000rpm位から7000rpm手前くらいかな、
POWERBOXパイプは、この回転域に逞しいトルクを引き出し、
更に端正にトルクラインを整えてみた。
7000rpm付近に発生していたライダーをナーバスさせるトルクの谷も綺麗に整え、
ライダーがいつでもエンジンの次の動きをイメージ出来、
どの速度域からでも自由にコントロール下における。
右手をエンジンが、忠実に追いかけて行くそんなイメージにもこだわってみた。
スタンダードの7000rpmを超えて、レッドへと一気に昇って行くパワーにあまり不満を感じていない。
ここの領域は、またサイレンサーを作るときに考えればいい。
今はいかに究極のラインディングを平常心で楽しめるか。
これは4000,5000,6000rpmこの回転域のトルクラインにかかっている。
あっ、そうだ!マシンとライダーの一体感の前に
ZX-4R/RRとライダーの信頼関係を高めるのに2000rpm付近のトルクも整えた。
クラッチを繋いで走り出した瞬間、スタンダードには無い不思議な安心感を引き出してある。
コーナーが楽しい。常に不思議な安心感に包み込まれる。
決してエキサイティングではない。
でも、どこからでも安心してアクセルを開けられるので結果速い。
かなりのペースで、丸一日走ったけど全然疲れが違う。
良いんじゃない、すごく良いんじゃない!
良いよ、完成だね。すごくいい出来だ。
最近のkawasakiらしい、何となく危うさを感じるエキサイティングな走りが好みなライダーには、
このパイプはお勧めしない。
普段は3500rpm~6000rpmを使って、完成されたZX-4R/RRのフレームや
足回りを思う存分動かして走りを楽しむ。
あなたを疲れさせない、懐の深いトルク特性を活かして、
リッタークラスのマシンと、かなりロングなスポーツツーリングなんてこともかなり楽しいかも・・・
完成だ。
このすごく気持ちイー!POWERBOXパイプも
快感体感試乗会ライドオンキャンペーンで試着できるように準備しておくから、
ZX-4R/RR乗りのあなたには、一回体感して欲しいな。待ってるよ。
SP忠男開発チーム
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