FORZA 2021~ 編 其の七
- 投稿日時:2021年06月10日
- カテゴリー:FORZA 2021~
★速度調整に神経を使っていることに気づく。★
さあ、これからが本番だ!
フォルツァを代表とするスクーターは、
みんな自動遠心クラッチとプーリーによる無段変速機を介して
駆動をリアタイヤに伝えている。
これは素晴らしい機構だと思う。
単独で走行しているときにはどんなマフラーを装着していても
多少の特性の好き嫌いがあっても、そんなには問題を感じない。
しかし、一旦クルマの後ろについて、40Km/hくらいから、60Km/hの間で、
一定の速度で走ると、常にアクセルのオン・オフをこまめに繰り返し、
速度調整に神経を使っていることに気づく。
ノーマルマフラーでも発生する現象だけど、
社外のマフラーを変えると、顕著にこの特性がキツくなる傾向にある。
それがあの感覚なんだ。
この時に
1、常にちょうど良いトルクを駆動系にかけられる様にうまくトルクラインを仕上げていく。
2、速度調整の際に極力小さなアクセル開度で、
ライダーの意図した速度に持っていける様な少し特別な出力特性に仕上げる。
この2点を完璧に仕上げることで、あの感覚は見事に消えていく。
しかし、この特性の変化は微妙すぎてシャーシダイナモには全く現れない。
そこで、この開発期間はずっとテストライダーが工場に張り付いた状態で、
自分の感覚だけを頼りに調整を繰り返していく。
これが最も手間がかかる一方で一番楽しい濃密な時間なんだ。
さあ、あの感覚を取り除いて 、すーっとストレスが消えていく
ライダー達の笑顔と気持ちイー! の声を思い描きながら頑張ってみますか。