XSR900GP編 其の参
- 投稿日時:2024年10月15日
- カテゴリー:XSR900GP
★合いそうなトルクラインを探し出してこいつを中心に開発開始だ★
YAMAHAってすごいよね。
エンジンはMT-09とXSR900GPどちらも一緒。
カタログ上エンジンスペックも一緒。
なのに走ったら全然違う乗り物。
そのせいか、兄弟車のMT-09と違って、
なかなか開発の方向性が定まらず、
毎日のように乗って、もやもやしていた。
そんな中、最近なんだか感じることがある。
もしかしたら、このXSR900GPって、
4サイクルのFZRとかではなくてどこかRZVのような、
2stのフィーリングを忍ばせているんじゃなかって、そんなふうに感じるんだ。
なんとなくクラッチミートから、
3000もしくは4000rpmまでの間にモヤモヤを感じる。
決して調子が悪いわけではない。
決して乗りづらいわけでもない。
吹け上がりが悪いわけでもない。
しかしながら、なにかあの時代の2stのような不安定なフィーリングを感じるんだ。
モヤモヤ・・・
とは言え、XSRは立派な4サイクルマシンだ。排気量は900ccもある。
車重だって200Kgだ。モヤモヤしている場合じゃない。
4stネイキッドスポーツらしく、シャッキっと爽快に心を解放できるように
右手とマシンの一体感を追求する。
常にライダーの心に忠実に思った通りにエンジンが追従してくる。
ここが大事だ。ってことで開発の方針が固まった。
今まで何本か作った試作の中から、
2000rpm手前から4000rpm付近までの方向性に
合いそうなトルクラインを探し出してこいつを中心に開発開始だ。
面白くなるぞ!
SP忠男開発チーム