CRF250L 2021〜編 其の拾伍
- 投稿日時:2021年07月26日
- カテゴリー:CRF250L 2021~
★トレースするようにエンジン回転が付いてくる感覚★
うおっ! すごい!
2500rpmからトップエンドまで綺麗に繋がった!
今まで気になっていた、5000rpm超えたあたりに
発生する澱みも綺麗に消えている。
うちの開発スタッフは本当にすごい!
しかもトルク、パワー共に過去最高の出来だ。
吹け上がりも速い。
う〜ん? しかし、何かが違う。
そうか、そうか!
2500rpmから4000rpmの間の必要以上に
高くなったトルクラインが、回転の上昇をどぎつくしているんだ。
5000rpmからのトルクラインを整えた時に
この回転域のトルクが、更に上がってしまったようだ。
う〜ん、回転の上昇がきつすぎてライダーとの信頼関係が築けない。
不安感が生まれ、後に引きずる。
懐が広くてどんな時のも裏切らない、
逞しい相棒って感じのあのセローの領域が崩れしまった。
今回、俺たちがCRF250に求めたものは確かな一体感、
ライダーとの信頼関係を生みだすものは、
ライダーの右手にほんのわずか遅れながらトレースするようにエンジン回転が付いてくる感覚。
これが大切なんだ。それが出来てこそ、初めて爽快な走りが生まれる。
微塵も不安感を残すわけにはいかないんだ。
あと少し、2500rpmから4000rpm間のトルクラインを見直そう。
ここから先は微調整が必要になってくる。
まずはメインパイプを5mm伸ばして、細い部分のパイプをカットして、
BOXの取り付け位置も5mm前方に移動。
あとは・・・。
SP忠男開発チーム