忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

2014 PCX150編 序章

  • 投稿日時:2018年05月16日
  • カテゴリー:PCX150 14

★なかだるみ感を感じる★

PCX125が一段落ついたところで 150に取りかかりますか!
150も125同様に完成度がましてすごく良く走るようになっている。
でもやっぱりそこは日本仕様
40Km/h~60km/hまでにかすか~な、なかだるみ感を感じる。
ここを改善しないと、幹線道路を安心してきもちよ~く、走れないな。
さあ、まずはここからだ!

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PCX150 POWERBOX FULL編 其の六

★いかにもPOWER BOXらしいこの走り★

BOXにつながるパイプの長さ太さ取り出し位置を徹底的にいじり
BOXの容量も色々と変化させ、やっとベストにたどり着いた!
このマフラーは速いぞ! 
PURE SPORTのおおらかで雄大な感じとはちょっと違う。
もっとリニアで力強く、逞しいキビキビ走る感覚が
いかにもPOWER BOXらしいこの走りはかなり気持ちいーぞ。

サウンドもほどよい音量でしかも低音だ心地よい。
しかもそれなりに特性をフラットに仕上げてあるから疲れない。
2人乗りも快適だ。いいぞ!いいぞ!

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PCX150 POWERBOX FULL編 其の伍

★パワーの淀みを徹底的に分析してみた。★

メインパイプで引きだせる性能はほぼほぼ完成した、
パワーの淀みも驚くほどに改善されている。
結構、気持ちイー!
あとはBOXにつながるバイパスパイプの位置をいじって
スタートからの立ち上がりを面白く仕上げたいね。
これは、良いマフラーになるぞ。

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PCX150 POWERBOX FULL編 其の四

★パワーの淀みを徹底的に分析してみた。★

この淀みの原因はプーリーの特性だから完璧にゼロにすることはできない。
しかし、特性を変えて淀みを一瞬で通り過ぎさせて
ストレスを取り払うことは可能だと思う。
そう思って、メインパイプの長さ/太さを徹底的にいじって
50Km/h付近のパワーの淀みを徹底的に分析してみた。
この淀みの中にはっきり現れるパワーラインにこだわり
落込んでいる時間を極端に短くするのと
少し右肩上がりの出力特性にいじることでなんとか改善が出来そうだ。
なんだか、面白いマフラーが出来そうだぞ!

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PCX150 POWERBOX FULL編 其の参

★加速走行騒音対策で特性を悪くしている★

大体状況はわかった。
やはり、加速走行騒音対策でプーリーの設定が
50Km/h付近の特性を悪くしている。
ここを改善するのには無理がある。
しかし、特性を少しいじればかなり気持ち良く走れるようになると思うんだ。
少し開発の方向性を変えて再トライだ!

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PCX150 POWERBOX FULL編 其の弐

★車両の個体差なんだろうなぁ~★

どうも50Km/h付近の落ち込みが大きくて気になる
何をしてもここの速度域だけは改善されない。
前に会社にあったpcx150はこんな事は無かったのに
車両の個体差なんだろうなぁ~。
もう一度、ノーマルマフラーに戻して乗ってみてか。

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PCX150 POWERBOX FULL編 其の壱

★50km/h付近のパワーのたるみが気にくわん!★

PURE SPORTシリーズを開発する際に
散々学んだからここまでくるのがめっちゃはやいな!
もうすぐにでも売り出せそうな完成度だぁ。
でもな、性能をおろそかにしちゃあいかん。
この50km/h付近のパワーのたるみが気にくわん!
何より性能何より ”気持ちイー!” が我が社の製品だ。
こんなんじゃ全然駄目。
このたるみをなんとかしてくれ。

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PCX150 POWERBOX FULL編 序章

POWERBOX FULLの独特の性能を味わってほしい★

今、PCX150はPURE SPORTゴールドエンブレムっていうバージョンあって、
走りの楽しさから好調に販売も推移しているって、 いいじゃない!

マーケティングサイドからMAJESTY Sで開発を行なった
POWERBOX FULLのあのメリハリの利いた独特の性能を
PCX150ユーザーにも味わってほしいって?
だけど、今のPURE SPORTゴールドエンブレムが
好調に推移しているんだからもういいじゃないの?
それに開発用に購入したPCX150はすでに売却してしまったし、
新型の150もタイで発表されて、近いうちに日本でも販売されるって言うし・・・・

えっ!? もう、車両買っちゃったの?
ええっ!コストを考えて今度は中古車だって?
そ、そういう問題なの?

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PCX eSP 燃費がよくなるってほんと!編 其の六

★マフラーを変えただけで8.4%燃費が改善★

おれはさぁ~ こういう単純作業の繰り返しって得意じゃあないんだよね。
しかも一回につきダイナモ上15Kmを3×2=6本も
しかもしかも60Km/h±1Km/hをキープするために
スピードメーターとにらめっこ・・・・・淡々と・・・・淡々と。
まぁ、しょうがないよな。言い出したのはおれだし、
みんな忙しそうなふりをしているし、しょうがないよな・・・・・。
だけど、おれだって、そんなには暇じゃないし、
これが分かったからと言って、なにが変わるわけでもなく・・・・・。
ふ~ん。あそぉ~、
そのあと燃費はどうなったのかって、問合せが来てるの!
あっそぉ~。やるよ、やる。今日やるよ。
ということで、再度工場へやってまいりました。
それでは、時間がもったいないので、粛々と作業に取りかからせていただきます。
まずは、シャーシダイナモに車両を載せて、ローラーに10%の負荷をかけ
時速60Km/h±1Km/hでアクセルキープ15Km走行
ノーマルマフラー一回目
消費した燃料 284.6g 比重設定を75%にすると 379.5cc
今回の燃費はリッターあたり39.5Km
続いて
PURE SPORT 一回目
消費した燃料 261.5g 比重設定を75%にすると 348.7cc
今回の燃費はリッターあたり43.0Km
次にノーマル二回目
消費した燃料 304.7g 比重設定を75%にすると 406.3cc
今回の燃費はリッターあたり36.9Km

PURE SPORT二回目
消費した燃料 279.8g 比重設定を75%にすると 373.0cc
今回の燃費はリッターあたり40.2Km

ノーマル三回目   
消費した燃料 309.1g 比重設定を75%にすると 412.1cc 
今回の燃費はリッターあたり36.4Km

PURE SPORT三回目
消費した燃料 287.2 比重設定を75%にすると  382.9cc
今回の燃費はリッターあたり39.2Km

それでは両者それぞれの平均燃費を計算してみましょう!
ノーマルマフラー装着車輌の平均燃費は
ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャ~~~ン!
リッターあたり37.6Km
続きまして
PURE SPORTマフラー装着車輌の平均燃費は
ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャカ、ジャ~~~~ン!
リッターあたり40.7Km
ということは~~!
PURE SPORTゴールドエンブレムマフラーは
ノーマルマフラーの定地走行燃費より108.4%上を行ってる!

すっごい!マフラーを変えただけで8.4%燃費が改善されるなんて
驚きだね Newsだね!
世の中の常識がひっくり返るね!
お客様からのアンケートハガキの情報がここで証明されたね
いや~あ 驚いた!
それで、 これからどうするぅ~?
面白い事と好きなことだけ担当:大泉

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PCX eSP 燃費がよくなるってほんと!編 其の伍

★平均値を出してみようよ!★

燃費44.1Kmで新車出荷時に
ついているマフラーは42.9Kmに比べて103%の燃費アップ。
そりゃあすごいよ!

すごいと思うけどさぁ。
たった、一回較べた結果で判断するのは早すぎるんじゃないか?

最低でもあと2~3回くらい両方のマフラーを付替えて
同条件でテストしないと正確では無いでしょう!
日を改めてノーマル3回、PURE SPORT3回を
順番に繰り返して、平均値を出してみようよ!

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