忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー｜マフラー開発奮闘記

★広いパワーバンドと高いパワーが実現出来るかもしれないな★

なぁ～るほど
そうくるか！

こんなスタイルは想像してなかった。
これなら、広いパワーバンドと高いパワーが実現出来るかもしれないな。
楽しみだぜ。

忠

★まず、俺が手をつけたいところは★

な〜んだ、このピーキーな特性は（今時ピーキーとは言わないかぁ？）
さぁ〜すが、男カワサキ！
他とは違う出力特性！

この前、このバイクをレンタルで借りた時店員さんが言ってたっけ
なぜかNinja400は立ちごけが多いって。
なぁ〜るほどな。
高回転で元気印のエンジンだけど低速域は結構弱いんだ。
CB400SFになれているせいか、街中だと4,000rpmから下が心もとない、
高速だと7000rpm以上で本領を発揮してくる。
結構スパルタンなんだ！

まあ、まあ、これはこれでおもしろいけど
このバイクの性能にあわせて乗ってたら免許書が結構ヤバいかもね！

まず、俺が手をつけたいところは、4,000rpm以下の強力なトルク＆加速力。
そして、7,000rpmまでを繫ぐずぶといパワーと
さらにレッドまで続くモアモアモアパワーだ。
このマシンは相当いじりがいがあるぞ！

忠

★強力なトルクもビッグなパワーも引出せない★

しかしこのバイクMT07とはずいぶん違うな。
車体の下に長いエキゾーストパイプとサイレンサーを
設定することは不可能なんじゃないか？　
これでは、強力なトルクもビッグなパワーも引出せない・・・・
性能を出してかっこうも良くしてなんて出来るのか？？？
こりゃ難問だぁ。
スタートから壁にぶち当たってるぞ。

忠

★次のPOWER BOXは Ninja400で行ってみるか。★

MT07のマフラーを開発している時にふと思いついたんだ。
このマフラーのパッケージは性能も出せるし面白いって！
そこで、製品開発のスタッフに相談していたら
NINJA400や650が良いって言うんだ。

確かに街中でもよく見るし、デザインも良いよな。
じゃあ、次のPOWER BOXは Ninja400で行ってみるか。

忠

★最高傑作ができました★

出来ました！
走ることが、わくわく楽しくなる、見事なパワー特性。
そして、心地よいサウンド。
最高傑作ができました。

Ninjya400　POWER BOXマフラー新発売
Ninja400オーナーが喜んでくれる顔が目に浮かぶぜ！

忠

★箱の中の構造次第★

この箱、サイレンサーの付け根にある、魔法の箱。
POWER BOX
この円筒形の箱の中にパワーのすべてが隠されている
音を抑えるのも抑えないのも、
加速を良くするのも殺すのもこの箱の中の構造次第。
まだまだ、音量、排出ガス濃度とも規制値をクリアするのにはほど遠い・・・。

忠

★低い回転からしっかりパワーを引き出している★

すっごいだろぉ～！
カッコイ〜だろぉ〜！
こんなにショートなのに低い回転からしっかりパワーを引き出している。
俺が言うのもなんだけど、凄い技術だ。
見事なパワーだ。メチャククチャ面白いぞ！
でもまだ、音が少し大きくて、規制値越えてしまう。
もう少しだ。

忠

★★こんなところにマフラーを通せない。★

『ワイルドだろぉ～！』というより、
『ありえないだろぉ～！！』
普通のメーカーはこんなところにマフラーを通せないだろぉ～！

２本出しツーテールのSP忠男て呼ばれている以上、
なんとかしなければならないという、意地と情熱だけで創り上げた傑作だ。

『すっごいだろぉ～！』っで、いつ乗れるようになるんだ？
楽しみだ。

忠

★２本出しはやっぱり無理かぁ～★

あぁ～いやぁ～。これは大変だ。

要望1（２本出し）
パット見左側はスッカスカなので、左右２本出しなんか簡単じゃん。
なんて思って開発スタッフに依頼をしたら、
と～んでもない。
ステップの下にマフラーを納めようとするとチェーンが当ってマフラーを出せない。
サイドスタンドが跳ね上がってきて、ガッツリあたる。

にっちもさっちも、どおにもブルドッグウゥ～！古ぅ　である。
２本出しはやっぱり無理かぁ～？

忠

★マフラーひとつで解決できそうな内容だ★

いやぁ～、いいね！
このバランス、この走り、とってもいいよ。
メチャクチャフレンドリー、人気な訳だ！
そこで、ユーザーから上がってきたいた色々な要望を一つ一つ検証しているんだ。
言われてみれば、確かに感じるところは多いな。
例えば、ほんの少しだけ元気な方がいいとか、
サウンドにメリハリが欲しいとか　・・・・・。

どれをとっても、マフラーひとつで解決できそうな内容だ。
まずは、その要望をイメージしながら、叩き台になる一本を作ってみますか。

忠