SV650ABS 編 其の七
- 投稿日時:2018年05月15日
- カテゴリー:SV650ABS
★豊かなパワーが湧き上がってきた。★
どうしても2000rpmから4000rpmまでのトルクが上がってこない
boxの位置や容積をいろいろ変えてみたもののどうしてもダメだ。
仕方ない、極限まで短く小さくしたショートメガホンをほんの少し、
ほんの少しだけルックスを壊さない程度に延長しトルクを引き出したんだ。
今度は大丈夫だ。
2000rpmから4000rpmの間に豊かなパワーが湧き上がってきた。
すっごくいい!
豊かで広いパワーバンドのおかげで
TOPギアでどこまでもどこまでもオートマティックに
走っていける雄大な特性が引き出されてきたんだ。
これはいい!
これは快適だ!
SPTADAO開発チーム
★思いっきりトルクをあげるんだ。★
前回の試作からの学びを生かし
今回は5000rpmからのパワーを
ノーマルから少し上乗せする程度で抑え、
2000rpmから4000rpmの特性を徹底的に探って
SV650オーナーのために
最高の「気持ちイー!」を引き出すことにしたんだ。
走っては感じ取り
走っては感じ取り。
シャーシダイナモを使ってライダーの感じ取った感覚が
どこから生まれるものなのかを確認し。
そのデータを元にメインパイプの太さや全長を変え
ライダーにとっての気持ちイー!を作り出す。
そしてまた走り出す!
こうやって、SV650ABSオーナーにとっての
「気持ちイー!」感覚を開発チーム全体で共有していくんだ。
今はかなり改善されてきたものの、
まだまだ2000rpmから4000rpmのトルクが少ない。
思いっきりトルクをあげるんだ。
忠
★Vツインの楽しさが全くない。★
開発スタッフがシャーシダイナモ(出力特性計測機)を使いながら
ガンガンパワーを上げていったんだ。
パワーライン上ではノーマルのラインにそって
綺麗にパワーが上乗せされていっている最高のラインだ。
しかし本当にこんなパワーラインで気持ちイー!を引き出せるのか?
基本このマシンは極上のフラットパワーが売りのマシンだ。
決して立ち上がるパワーラインで
フロントを浮かせながら走るような性能を求めていない。
普段走るときは2000rpm~4000rpmで
なるべく高いギアを使って走るのが快感なんだ。
ビッグツインらしい鼓動を楽しみながら走るんだ。
それなのにこんなパワーラインで本当に大丈夫なのか?
・・・・・!
やっぱりな。
このマシン、少し効率のいいマフラーをつけるとパワーは簡単に上がる。
だけど高回転型のエンジンになってしまった瞬間
Vツインの楽しさが全くない。
フラットトルクの快感が半減だ。これではダメだ!
忠
★日本の公道を走らせた時にエンジン回転数とギア比がバッチリあっている★
なかなかいいね!このSV650ABS
なんとなくMT-07とNC750の間に位置するバイクって感じだぜ。
V型二気筒の瞬発力の心地よさとフラットでおおらかな出力特性、
見事に気持ちいいコーナーリング特性
そしてどこか鉄馬ハーレーのような全体的なガッチリした
男前のフィーリングも持っている。
いろいろな顔を見せてくれるとても魅力的なマシンだ。
そしてさすがSUZUKIはわかっていらっしゃる。
日本の公道を走らせた時にエンジン回転数とギア比がバッチリあっている。
最近の傾向でいろいろな規制が国際調和をしてきたことを受けて
日本より少し速度域の高い欧州にターゲットを合わせたマシンの場合、
往々にして日本国内でギア比が合わずストレスを感じてしまうんだ。
最近国内で人気のMT-07やNC750、CB1100などは、
ここの速度域が絶妙に合っている。これがいいんだ。
あと このマシンはどちらかというとコーナーリングなど走りもいい。
こうなってくると若干高速域に向けて回転の伸びパンチも欲しくなってくるよな。
でも低中速域の絶妙なバランスは絶対に崩すことはできない。
特性をいじるにはそれなりの覚悟が必要だな。
忠
★あ〜〜〜あ、ごりごりにすってるよ・・・★
最近営業の木川くんがあちこちの試乗会にこのT-MAXを持ち込んで
お客様からいろいろ意見をもらってきてくれるんだ、
今回もそのお客様たちからありがた〜いフィードバックを沢山頂いた。
それを早速いかして・・・いかして少しマフラーの角度をいじってみた。
俺はこのマフラーのデザインを徹底的に機能を重視していじってきたつもりだ。
サイレンサーの角度にしてもそうだ、タンデムライダーのかかとからの位置、
そしてバンク角この2点に重きを置いて・・・
しか〜し、ユーザーの声はこうだ!
かち上がり過ぎ、ヤンキーっぽい、子供っぽい、いきすぎ、・・・・・
はいはい分りましたよ、
もっとスタンダードな角度にすればいいんでしょ!
お〜いサイレンサーの角度を寝かしてくれってよ!・・・
えっタンデムのかかとが近くなる?
バンク角だって絶対無理?・・・
分ってるよ、とりあえずやってみてくれよ!
あ〜〜〜あ、ごりごりにすってるよ・・・
忠
★マフラー装着後のスタイリングのかっこよさはドキドキさせるね★
デザインを整える!
テールカウルの下のラインに合わせてカチ上げ感を消す。
少し、タンデムのかかとにパイプが近づいたが、許容範囲。
この項目をクリアしてバンク角を確保・・・・。
一からぜ〜んぶ作り替えたおかげで、ものすごく大変だったけど、
がっちり寝かしてもパイプが路面にすることは無くなった。okだ!
あとはアンダーカウルの一部が、マフラーに少しあたるところがあるが、
ここをクリアーしょうとすると、どうしてもフランジナットが、
締め付け不可能となってしまう。
つまりマフラーを装着することが出来なくなってしまうのだ。
ループエキゾーストをやめパワーを捨てるか。
パワーにこだわってアンダーカウルの一部をカットするか・・・・。
やっぱりパワーでしょう!
下の方であまりみえないところだし、ほんの数センチのカットだし、
俺自身としては我慢が出来る範囲かな。
またマフラー後部のステー取り出し用にタンデムステップの内側にある
黒いプラスチックカバーにも切り込みを一カ所ずつ入れることになる、
そのかわりマフラー装着後のスタイリングのかっこよさはドキドキさせるね・・・
この辺のカットが気になる人はライドオンキャンペーンで
ぜひ実物を確認してみてから考えてほしいな。
それから集合部の容積を変え、排圧を調整することで
60km/h付近の加速のたるみが改善されたこれもとても良い!
よりバイクとの一体感がまして走りがわくわく楽しくなってきた。
この特性がPURE SPORTの売りなんだ。
音もサイレンサーの微調整で低い音量の
ビッグツインらしい快感サウンドも引き出すことが出来た。
これですべてが完成した!
あとは製品を待つのみだ。
忠
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。