忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

GB350編 其の拾四

  • 投稿日時:2022年05月25日
  • カテゴリー:GB350

★人間の感覚は機械では真似のできないほど敏感だ★

太い外径のパイプの中に膨張室を作るのはやめた。
基本的なセオリーを探求して、もう一度パイプの太さと、
長さの組み合わせで性能を突き詰めてみる
二重構造のため、製造が困難で
今まで使っていなかった太さのパイプも使ってみた。
さあ、どうだ?

今までと確実に反応が変わった。
今度はもうひとサイズ増やして、違ったパイプの太さの組み合わせをしてみる。

うん、全然違う!  
徐々に4速40Km/h、そして5速50Km/hに変化が現れてきた。
こうなると開発は楽しくて仕方がない。
ミリ単位とは言わないが、1cm単位で伸ばしたり縮めたり。

人間の感覚は機械では真似のできないほど敏感だ。
うちの開発チームは優秀だ。
時間はかかるが、一歩づつ一歩づつ理想なトルク特性に近づいている。
もう少しだ。もう少し。

SP忠男 開発チーム

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GB350S編 序章

  • 投稿日時:2022年05月24日
  • カテゴリー:GB350S

★『気持ちイー!』って感じにはならないんだ★

紆余曲折あったGB350のPOWERBOXパイプの開発もそろそろ佳境に入ってきた。
そこで一旦休止していたGB350SのPOWERBOXパイプの開発に戻った。
GB350から培ったノウハウは山ほどある。
ホンダのホームページを見てもGB350とGB350Sのスペックは
リヤタイヤのサイズ以外は、全く一緒???

でも走りは確実に違う。
サイレンサーの長さも違うからこの辺が性能に影響を及ぼしているのか?
いずれにしろ、GB350用に開発しているPOWERBOXパイプを付けても
全然、『気持ちイー!』って感じにはならないんだ。

なんとなく、GB350SはスポーツのSなのかGBの中でも
高速タイプに仕上げている様に感じるんだ。
GB350とは違うコンセプトを感じてしまうんだ。
また、たくさん乗り込んで開発の方向性を決めていこうかな。

SP忠男 開発チーム

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GB350編 其の拾参

  • 投稿日時:2022年05月24日
  • カテゴリー:GB350

★トルクラインが大きく乱れ全くいいところがなかったんだ★

あれから4速40Km/h、5速50Km/hのトルクを引き出そうと必死。
いつものようにインナーパイプとアウターパイプの間に
排気ガスの膨張室を作って色々調整している・・・・。
どうもダメだな。
この感覚は、セローのパイプを作った時に経験している。
セローの最終モデルのパイプを作る時に
BOX(排ガスの膨張室)を付けて色々特性をいじってみた。
この一つ前の車両では確実にBOXは豊かなトルクを引き出し、
整ったトルク特性を引き出すのにとても有効だった。
しかし最終型はBOXを付けると、トルクラインが大きく乱れ
全くいいところがなかったんだ。
だから、最終型のPOWERBOXパイプは、名前こそPOWERBOXって、
ついているけど、製品にはBOXが付いていないんだ。

今回のGB350もやはりこれと同じで膨張室はうまく機能しない、
機能しないどころかトルクが落ちてしまうんだ・・・・。
さあ、どうする?

SP忠男 開発チーム

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GB350編 其の拾弐

  • 投稿日時:2022年05月23日
  • カテゴリー:GB350

★マシンとライダーとの信頼関係が強く築ける★

なんかあれだね、田舎の道をのんびり走ってったら、ふっと感じたんだ・・・・・。
このバイク、4速40Km/h、5速50Km/hがキーポイント。 
それぞれのギアでこの速度域からアクセルを捻るとなんか心もとない。
フライホイールをうまく弾みをつけて回しきれてなくて、たよりない。
そんな感じ

多分、このポイントを豊かなトルクを引き出して克服すると、
田舎道をほとんど5速でトトトトトって心地よいパルスを感じながら、
どこまでもどこまでも楽しく走れると思うんだ、きっと。
出来たらいいなぁ〜 
絶対『気持ちイー!』って、叫びたくなるだろうなぁ。

SP忠男 開発チーム

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GB350編 其の拾壱

  • 投稿日時:2022年05月19日
  • カテゴリー:GB350

★マシンとライダーとの信頼関係が強く築ける★

改めて、当初の計画通りGB350に時間をかけてチェックをしてみた。
キーワードは三つ。

まずは三つのキーワードのうちの一つ
・クラッチミートから3速30Km/hまでのトルク特性 
(ライダーとの信頼感、安心感を高める)
全体のバランスを見ながらもここを中心にいじってみた。
インナーパイプを調整して、極低回転域のトルクラインを
穏やかな右肩上がりの絶妙なラインにひきだした。
う〜ん、気持ちイー!

スタンダードと比べてかなり低い回転域で心地良く、
ギアをアップが出来るようになった。
クラッチミートからの安心感というか、マシンとライダーとの信頼関係が強く築ける。
これがうちのパイプやマフラーが高く評価される大きなポイントでもあるんだ。
変に神経を使わなくなるからライダーは疲れない。そして心地良い。

早め早めにギアチェンジを行って、ストンストンって
3速30Km/hまで繋げるこの気持ちイー感覚、
これ結構重要なポイントなんだよね。
昨日も公園横の見通しの良い道をこの速度で散歩気分で走ってみた。
う〜ん、心地良い。

さして公園で知り合ったライダーから、かっこいいエキパイですねって、褒められた。
わかってるね! この人。
この大らかな曲げラインを作るためにわざわざ大金を投じて型を作ったんだ。
綺麗だろこのライン。

SP忠男 開発チーム

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GB350編 其の拾

  • 投稿日時:2022年05月16日
  • カテゴリー:GB350

★のポイントを中心にいじってみよう★

改めて、当初の計画通りGB350に時間をかけてチェックをしてみた。
キーワードは3つ。

・クラッチミートから3速30Km/hまでのトルク特性 
(ライダーとの信頼感、安心感を高める)
・4速40Km/h〜50Km/hまでの心地よさ 
(ライダーの感じる走りの心地よさの倍増を図る)
・トップギア60Km/h付近からのパワーのつながり 
(高速域に向けての爽快感を引きだす)

改めて、このポイントを中心にいじってみよう。
どこまで、心地よくて爽快で
質感の高い『気持ちイー!』走りを
このパイプ一本で引き出せるか、ワクワクするね。

SP忠男 開発チーム

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GB350編 其の玖

  • 投稿日時:2022年05月13日
  • カテゴリー:GB350

★各ギア間の回転の繋がりが心地良い★

GB350の方が僅かだけどGB350Sより
各ギア間の回転の繋がりが心地良い。
特に4速から5速の変速でそれを感じる。 
多分、タイヤの外径違いでローギアードなGB350の方が、
GB350Sよりトルクラインがマッチしているのかもしれないな。

これはGB350シリーズのパイプを開発する上で、
すごく良いヒントになった。面白い。
さてと、これからどうするかな。

SP忠男 開発チーム

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2022~SV650ABS編 其の壱

★その走りの余裕に大きな差を感じてしまうんだ★

久しぶりのSV650ABS、本当にこのマシンは名車だと思う。
基本的な走りの完成度の高さすっごくいい!
今回は初めてPOWERBOXパイプに挑戦してみる。
基本的に不満のないSV650みたいなマシンは
開発の方向性を出すのが結構難しいんだ・・・。

だけど、たまたま同時進行で進めている
直接的なライバルになるのかなぁXSR700と比べると
たった50ccしか排気量の差がないのに、
その走りの余裕に大きな差を感じてしまうんだ。
これは開発の際の良いヒントになるかもしれないな。

SP忠男 開発チーム

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GB350編 其の八

  • 投稿日時:2022年05月09日
  • カテゴリー:GB350

★GB350SとGB350の特性はぜんぜん違う★

そもそも、GB350とGB350Sは性能が違う。
元々サイレンサーの形状やそれに合わせてエキゾーストパイプの
ステーの位置などが違うことは情報として持っていた。
そしてリアタイヤのサイズの違いも

我々の認識は、両車とも出力特性など性能は一緒。
しかし、現実は出力特性など性能は結構、違う。
それはタイヤのサイズの違いか、マフラーの違いか・・・?

シャーシダイナモ(出力特性測定器)のデータでは
GB350SとGB350の特性はぜんぜん違う。走りは?
走りはどうなんだろう・・・。

SP忠男 開発チーム

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2022~XSR700 編 序章

  • 投稿日時:2022年05月06日
  • カテゴリー:XSR700 22

★我が社にXSR700がやってきた!★

久しぶりに我が社にXSR700がやってきた! 
なんだか懐かしい!
なんだか清々しい!
RZ350のゴロワーズカラーだ。
いいね、これ。

SP忠男 開発チーム

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