忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

セロー250 2018編 其の拾

  • 投稿日時:2018年10月29日
  • カテゴリー:SEROW250 18

★全ての回転が綺麗に繋がる様にできたら★

エキゾーストパイプの太さを途中から変化をさせ
排圧のかかり具合とタイミングを変化させたんだ。
結構手間のかかる作業だけど新型にはこれが効いたね。

クラッチミート直後からどんつきを抑え
絶妙な感覚で回転が立ち上がる。
そして心地よいトルクを残しながら
爽快に回転が立ち上がっていくセロー250、
かなり気持ちよく特性が変化してきた。
これでもう少し低い速度域からトルクがついてくると
市街地走行が楽しくなる。
そして最高速付近のパワーもかなり上がってきたので
60Km/h手前の出力をあげて全ての回転が
綺麗に繋がる様にできたら
多分このエキゾーストパイプも完成だ。
さあ先が見えてきた頑張るぞ。


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2018~SR400編 序章

  • 投稿日時:2018年10月25日
  • カテゴリー:SR400 18~

★トップギアをホールドで淡々と走ると心地よい★

我が社に新型SR400がやってきた! 
新排出ガス形成に対応するためにエンジン左前方の下部に
タンクから気化したガソリンを浄化するキャニスターがついた以外
外観の変化はないが、さすがYAMAHAだ!
わかってるね。
新たにサウンドにこだわったマフラーを装着したらしい
確かにこの新型、心地の良い音色を奏でてくれる。
田舎道をトップギアをホールドで淡々と走ると心地よい・・・・

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セロー250 2018編 其の九

  • 投稿日時:2018年10月19日
  • カテゴリー:SEROW250 18

★思った通りにパワーが立ち上がる★

POWERBOXサイレンサー
こいつはすごい。
実際に走らせると特性も見事だ!
ライダーが欲しい回転域から思った通りにパワーが立ち上がる。
ほんの軽くクラッチを合わせるだけでフロントが易々とリフトアップする。
こいつは気持ちイー!
全く別物の元気でパワフルなマシンに生まれ変わる。
以前の車両で開発した時にすごく苦労をして
かなりイケてる性能に仕上げたと思っていたけど
新型に装着したこっちの方が全然すごいかも
最高速だって俄然あっぷする。
なんでこいつをいままで新型用に発売しなかったんだろう・・・・。
重量もサイレンサーを変えるだけで3Kgもの軽量になるこれはいい!
新型になってキャニスターや触媒装置で増えた3Kgを
これで帳消しにできるしかなりいいぞ。

POWER BOX サイレンサーの詳細はこちらからご覧になれます。


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セロー250 2018編 其の八

  • 投稿日時:2018年10月19日
  • カテゴリー:SEROW250 18

★マシンが全く別物だって・・・★

驚いたね。
ニッコニコ顔で帰ってきた。
すっごいパワーだって、ウイリーもするようになったって
マシンが全く別物だって・・・
本当か?

シャーシダイナモ(出力特性測定器)で確認するか!
確かにすごい!
以前の車両につけてもここまでの変化はなかったはずだ。
こいつはすごいぞ


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セロー250 2018編 其の七

  • 投稿日時:2018年10月19日
  • カテゴリー:SEROW250 18

★サイレンサーだって特性が合うわけがない★

エキゾーストパイプで試行錯誤している合間に
開発スタッフの一人が以前のセロー用のPOWERBOXサイレンサーを
新型の車両につけて乗り回しているんだ。
あれだけ設定が変わっていてエキゾーストパイプの特性が
うまくマッチしない車両だ。
サイレンサーだって特性が合うわけがない
どうせ渋い顔で帰ってくるだろう・・・・。


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MT-10編 其の六

  • 投稿日時:2018年10月17日
  • カテゴリー:MT-10

★莫大な手間と時間がかかる地道な作業だ。★

このマシン奥が深いやればやるほど良くなっていく
今は2000回転ぐらいにあったトルクの溜めを軽く解放してあげて
何も神経を使わなくてもクラッチを繋いで
楽しく走り出すことが出来るようにした。
ライダーとマシンの信頼感を高めるための一つの手段だ。
クラッチを繋いで走り出すとまずホッとするこの一体感は
この回転域のトルクを整えたことが大きな要因。

これには開発当初から良かれと思いやっていた
コニカルヘッダーを外したことが大きく貢献した。
シリンダーから出てすぐのところに細いパイプを使うことで
極低速域のトルク特性に影響を与えていたようなのだ。

そしてこの一体感を高めた後に行ったことは
4000rpm付近から上のパワーラインを高めて
綺麗な一直線に繋ぐこと、すると・・・・
このMT-10が 軽い軽い。
なんとなくあったモヤモヤ感が晴れ、
思いっきり爽快な加速の伸びを示してくれる。
これはすっごく楽しい。
毎日だってずぅ〜〜〜〜と乗っていたいそんな感じだ。
そもそもこれが本当のMT-10なんじゃないのってくらい
活き活き走るようになったこれは可愛い。

またこれとは別に1番と2番、3番と4番のエキゾーストパイプをバ
イパスでつなぐ試作も作ってみた。
これがまた超絶に面白い。
100Km/hを超えてからもフロントが浮いてくるほど高回転型で元気なんだ。
このマフラーの面白い速度域で走っていると常に100Km/h以上出ている感じだ。
2000~4000rpm付近はスルーして常にそこを超えた回転域を使って走っている。
気持ちイーのだ。
しかしこの設定だと免許がいくつあっても足りないかもね、
サーキットなんかをメインに使っているライダーには喜んでもらえると思うんだ、
ちょっと高速型すぎて市販はどうするかなぁ?
まあ、いずれにせよ市販をした際にはどちらも試着用の製品を用意するから
一度自分のバイクに付けてためしてみてほしいな。
俺的には最初から煮詰めてきている2番3番をつなぐバイパスのみの方が
豊かなトルクが気持ちよくて走りが爽快で旅にも使えるから絶対おすすめだけどね。
さあ製品化に向けて頑張るか。

製品の詳細はこちらからご覧になれます

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VERSYS-X 250 ABS編 其の七

★もうノーマルの比ではない。★

オモシロ〜〜い! 
きっもちいー! 最高だね。
メインパイプを今まで使っていなかった太さに挑戦し、
それに合わせて、嫌ってほど長さの違うパイプの組み合わせにトライしていったんだ。

そうしたらすっごいね。2500rpm位からすでに体感ができる。
そう、ワクワクしてくるんだ。 
この後どうなるのかって!?

2500~7000rpmまで豊かなパワーで一気に吹け上がる。
もうノーマルの比ではない。
6000rpm前後にあったパワーのモヤモヤ感が消えて、すがすがしぃ〜〜。

そしてノーマルで気になった7000rpmからの少しだるめの特性も
ライダーにゆとりを与えてくれるくらい、
スカッと爽やかなパワーと伸びに変身。最高に気持ちイー!

今、コイツとだったら、どこまでもどこまでも
思いっきり、ロングな旅が楽しめそうな気がするぜ。

さあ、製品化はもうすぐだ。
きっとあなたの VERSYS-Xが、
さらに『気持ちイー! 』相棒なってくれることは間違いなしだと思うぜ!!

SPTADAO 開発チーム 

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VERSYS-X 250 ABS編 其の伍

★もっと雄大で、パワフルな特性を引き出さなければ★

太さを変え、長さを変え、走る走る走る。
そして、感じ取る。

バイパスパイプの位置を変え、探る探る探る。
少しいじるとすぐに悪くなるが、なかなか良くはならない。
もういい加減、嫌気がさしてきた・・・。

SPTADAO 開発チーム

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VERSYS-X 250 ABS編 其の六

★7000rpm以上の高速域に気持ちよい伸び感を繋げていきたいんだ★

あれから毎日暗くなるまで
いじっては乗って、乗ってはいじってを繰り返し、ゆうに100回は超えている。
そしてその執念のせいか少しずつプラスの方向へ性能が変化してきているんだ。

途中でBOXをつけて位置を変えたり色々したが、
今回はあまりいい方向にはいかなかったんだ。
結局パイプの太さと長さ、バイパスパイプの太さや
バイパスする位置の組み合わせでなんとかここまで持ってきた。

3000rpmから6000rpmのあの感じがかなりパワフルになった。
結構ワイルドだ。
あとは6000rpmをさらに強化して7000rpm以上の高速域に
気持ちよい伸び感を繋げていきたいんだ。
VERSYS-Xが雄大なマシンに化ける、もう少しのような感じがするんだ。

SPTADAO 開発チーム 

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VERSYS-X 250 ABS編 其の四

★もっと雄大で、パワフルな特性を引き出さなければ★

特性的にはNINJA250用PURESPORTマフラーのエキパイを基準に
開発の方向性が見えてきたものの、
NINJYA250の寸法的などのデータは一切共用できない。

なぜならば、NINJA250用PURE SPORTマフラーのエキパイは
エンジンの右側を通過するが
VERSYS-X250の車体には右側にエキパイを通す隙間がない。
必然的に左を通すようになるのだが
それだけで全然長さが変わってしまって性能もガタ落ちだった。

そこで今度はパイプの長さを一から見直し
エキゾーストパイプの太さと長さ、メインパイプの太さと長さ、
バイパスパイプの位置と太さ、集合部の形状容積などなど
徹底的に追求して、なんとかNINJA250用エキパイを凌ぐ性能は引き出すことができた。

しかし、決してこのアドベンチャーツアラーの特性に合っているとは言えない。
もっと雄大で、パワフルな特性を引き出さなければ
ベルシスのオーナーには喜んでもらえないだろう・・・。

SPTADAO 開発チーム

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