トレーサー900ABS編 其の伍
- 投稿日時:2019年05月03日
- カテゴリー:TRACER900 ABS
★博打の世界だね、マフラーの開発ってやつは★
外付けタイプの膨張室(BOX)をもった試作から
排気の取出し位置BOXの容量などをインナータイプの試作に置き換えてみた。
根本的に構造が違うからそのままの寸法を踏襲して
データを置き換えることはできないけど、
ある程度勘で制作を進めていく。
インジェクション仕様のSRでかなりの数を試作してきたから、
あまりはずさずにここまで性能を引き出すことができた。
パワーライン的には全てにおいてインジェクションを上回っている。
しかし、このマシンそう容易くはない。
いくらかっこのいいパワーラインを作り上げても
すぐにはライダーの感性とリンクしてこないんだ。
シャーシダイナモで測定するような基本的な特性はこの辺で完了させて、
これからは五感をフル活用して
心の底から気持ちイー! って声が上がるような特性を探っていこうか。
★最高に高いレベルでバランスさせた最高のマフラーになったと思うな★
いやぁ〜、長かった。
性能が完璧になると音量が規制値を超える。
音量を規制値に合わせると特性が不快になる。
こんなことを何度も繰り返しながら、少しずつ少しずつ理想に近づけていく。
この作業がたまらなく面白い。
ほんの僅かなパワーラインの差でも
秀逸な走りの気持ち良さを引き出すことができた!
シフトチェンジを滑らかに変える優れたトルク特性
1200rpm付近から4000rpm手前の最高に気持ちイー! 特性
Z900RSをこの小さなパッケージでよくここまでもって来れたと思うよ!
走りの爽快感、心地よさ、安心感この三つのポイントを
最高に高いレベルでバランスさせた最高のマフラーになったと思うな。
ぜひ 各地に快感体感試乗会 ライドオンキャンペーンで体験できると思うから
一回乗ってみてほしいな。
SPTADAO開発チーム
★規制値クリアーを目指す。★
マフラーで性能を上げるためにはサイレンサー内のパンチングパイプ
(穴の空いた網状の板を丸めたサイレンサーのセンターにある太いパイプ)
の直径をある程度太くしなければならない。
太くすると当然のように音量が大きくなり、規制が通らなくなる。
そこで、わずかに寸法を変えながら絶妙なところで折り合いをつける。
ここ数日間サイレンサー内部の構造で
音量を抑えるためにできることは全てやった。
なんとかノーマルの性能を確保したまま
規制値をクリアーするのにあと1dBまで追いついてきた。
あとはメガホンサイレンサー側面から排気脈動をコントロールして
特性を変化させたり音量を抑えたりする効果があるBOXへの
連結パイプの取り出し位置や太さBOX自体の大きさを変えながら
規制値クリアーを目指す。
出来れば、少しでもマージンを取って性能のプラスに変えていこうと考えている。
しかし、もしここでどうしても音量が落ちなくなったら
メガホンのサイズを一回り大きくするしかない。
ルックスを考えるとそれだけは避けたい、
それにしても先はまだまだ見えないなぁ。
SPTADAO開発チーム
★規制値クリアーを目指す。★
マフラーで性能を上げるためにはサイレンサー内のパンチングパイプ
(穴の空いた網状の板を丸めたサイレンサーのセンターにある太いパイプ)
の直径をある程度太くしなければならない。
太くすると当然のように音量が大きくなり、規制が通らなくなる。
そこで、わずかに寸法を変えながら絶妙なところで折り合いをつける。
ここ数日間サイレンサー内部の構造で
音量を抑えるためにできることは全てやった。
なんとかノーマルの性能を確保したまま
規制値をクリアーするのにあと1dBまで追いついてきた。
あとはメガホンサイレンサー側面から排気脈動をコントロールして
特性を変化させたり音量を抑えたりする効果があるBOXへの
連結パイプの取り出し位置や太さBOX自体の大きさを変えながら
規制値クリアーを目指す。
出来れば、少しでもマージンを取って性能のプラスに変えていこうと考えている。
しかし、もしここでどうしても音量が落ちなくなったら
メガホンのサイズを一回り大きくするしかない。
ルックスを考えるとそれだけは避けたい、
それにしても先はまだまだ見えないなぁ。
SPTADAO開発チーム
★音が消えない、音が消えない・・・。★
あれから毎日乗ってみた。い〜バイクだ!
まさしくちょっと乗った時に男Kawasakiにしては
シャープすぎるかなって思ったエンジン特性も
ストリートを走ったらGOODだ。
5000rpm付近からグーンと伸びてくるパワーも
さすがKawasaki!気持ちイー!
ジャパニーズネイキッドならではの完璧な特性に仕上がっている。
これはいい、この完成度はすごい。
で、本題のマフラーだけど・・・。
男KawasakiZ900RSは、やっぱりショートで小さいメガホンでしょって
気合い入れてノーマルよりも短くて、ノーマルよりもうんと細い
スモールサイズのメガホンボディーを選択したが、これが大変。
音が消えない、音が消えない、音が消えない・・・。
まいった。
SPTADAO開発チーム
★新型のインジェクションのフィーリングを超えている★
しかし、キャブ仕様のSR400はエンジンの温まり具合で微妙に特性が変化する。
この辺も考慮しながら走行チェックをしていくので、
いつもより若干時間がかかる。
パイプによる性能の変化なのか、温度による変化なのか、
微妙なところを確認しながら走るんだ。
ただ、パイプの寸法変更を行った際の出力特性の変化は
インジェクション仕様の車両と傾向は、
ほとんど一緒なので、次の一手が打ちやすいのが助かる。
すでに色々BOXの位置を変更して、ほぼほぼベストなポジションを探しだした。
フィーリングとしては雄大なトルクはすでに
新型のインジェクションのフィーリングを超えている。
前回の右手をひねってから間髪入れずに加速をしていくグイグイの感じから、
ほんのほんのほんの少し、右手の後を追いかけながら、
エンジン回転が上昇していく最高に気持ちイー! 感覚を引き出したんだ。
こういう絶妙な味付けからライダーをリラックスさせて、
爽快で、心地よくて、安心して乗れる気持ちイー! 走りにつなげていくんだ。
さあ、もう少しで出力特性は完成だ。
これが完成したあとは、これをインナータイプのPOWERBOX構造で再現できればOKだ。
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。