セロー250 2018編 其の七
- 投稿日時:2018年10月19日
- カテゴリー:SEROW250 18
★莫大な手間と時間がかかる地道な作業だ。★
このマシン奥が深いやればやるほど良くなっていく
今は2000回転ぐらいにあったトルクの溜めを軽く解放してあげて
何も神経を使わなくてもクラッチを繋いで
楽しく走り出すことが出来るようにした。
ライダーとマシンの信頼感を高めるための一つの手段だ。
クラッチを繋いで走り出すとまずホッとするこの一体感は
この回転域のトルクを整えたことが大きな要因。
これには開発当初から良かれと思いやっていた
コニカルヘッダーを外したことが大きく貢献した。
シリンダーから出てすぐのところに細いパイプを使うことで
極低速域のトルク特性に影響を与えていたようなのだ。
そしてこの一体感を高めた後に行ったことは
4000rpm付近から上のパワーラインを高めて
綺麗な一直線に繋ぐこと、すると・・・・
このMT-10が 軽い軽い。
なんとなくあったモヤモヤ感が晴れ、
思いっきり爽快な加速の伸びを示してくれる。
これはすっごく楽しい。
毎日だってずぅ〜〜〜〜と乗っていたいそんな感じだ。
そもそもこれが本当のMT-10なんじゃないのってくらい
活き活き走るようになったこれは可愛い。
またこれとは別に1番と2番、3番と4番のエキゾーストパイプをバ
イパスでつなぐ試作も作ってみた。
これがまた超絶に面白い。
100Km/hを超えてからもフロントが浮いてくるほど高回転型で元気なんだ。
このマフラーの面白い速度域で走っていると常に100Km/h以上出ている感じだ。
2000~4000rpm付近はスルーして常にそこを超えた回転域を使って走っている。
気持ちイーのだ。
しかしこの設定だと免許がいくつあっても足りないかもね、
サーキットなんかをメインに使っているライダーには喜んでもらえると思うんだ、
ちょっと高速型すぎて市販はどうするかなぁ?
まあ、いずれにせよ市販をした際にはどちらも試着用の製品を用意するから
一度自分のバイクに付けてためしてみてほしいな。
俺的には最初から煮詰めてきている2番3番をつなぐバイパスのみの方が
豊かなトルクが気持ちよくて走りが爽快で旅にも使えるから絶対おすすめだけどね。
さあ製品化に向けて頑張るか。
忠
★もうノーマルの比ではない。★
オモシロ〜〜い!
きっもちいー! 最高だね。
メインパイプを今まで使っていなかった太さに挑戦し、
それに合わせて、嫌ってほど長さの違うパイプの組み合わせにトライしていったんだ。
そうしたらすっごいね。2500rpm位からすでに体感ができる。
そう、ワクワクしてくるんだ。
この後どうなるのかって!?
2500~7000rpmまで豊かなパワーで一気に吹け上がる。
もうノーマルの比ではない。
6000rpm前後にあったパワーのモヤモヤ感が消えて、すがすがしぃ〜〜。
そしてノーマルで気になった7000rpmからの少しだるめの特性も
ライダーにゆとりを与えてくれるくらい、
スカッと爽やかなパワーと伸びに変身。最高に気持ちイー!
今、コイツとだったら、どこまでもどこまでも
思いっきり、ロングな旅が楽しめそうな気がするぜ。
さあ、製品化はもうすぐだ。
きっとあなたの VERSYS-Xが、
さらに『気持ちイー! 』相棒なってくれることは間違いなしだと思うぜ!!
SPTADAO 開発チーム
★7000rpm以上の高速域に気持ちよい伸び感を繋げていきたいんだ★
あれから毎日暗くなるまで
いじっては乗って、乗ってはいじってを繰り返し、ゆうに100回は超えている。
そしてその執念のせいか少しずつプラスの方向へ性能が変化してきているんだ。
途中でBOXをつけて位置を変えたり色々したが、
今回はあまりいい方向にはいかなかったんだ。
結局パイプの太さと長さ、バイパスパイプの太さや
バイパスする位置の組み合わせでなんとかここまで持ってきた。
3000rpmから6000rpmのあの感じがかなりパワフルになった。
結構ワイルドだ。
あとは6000rpmをさらに強化して7000rpm以上の高速域に
気持ちよい伸び感を繋げていきたいんだ。
VERSYS-Xが雄大なマシンに化ける、もう少しのような感じがするんだ。
SPTADAO 開発チーム
★もっと雄大で、パワフルな特性を引き出さなければ★
特性的にはNINJA250用PURESPORTマフラーのエキパイを基準に
開発の方向性が見えてきたものの、
NINJYA250の寸法的などのデータは一切共用できない。
なぜならば、NINJA250用PURE SPORTマフラーのエキパイは
エンジンの右側を通過するが
VERSYS-X250の車体には右側にエキパイを通す隙間がない。
必然的に左を通すようになるのだが
それだけで全然長さが変わってしまって性能もガタ落ちだった。
そこで今度はパイプの長さを一から見直し
エキゾーストパイプの太さと長さ、メインパイプの太さと長さ、
バイパスパイプの位置と太さ、集合部の形状容積などなど
徹底的に追求して、なんとかNINJA250用エキパイを凌ぐ性能は引き出すことができた。
しかし、決してこのアドベンチャーツアラーの特性に合っているとは言えない。
もっと雄大で、パワフルな特性を引き出さなければ
ベルシスのオーナーには喜んでもらえないだろう・・・。
SPTADAO 開発チーム
★いくら長くしてもスカスカ感が抜けないんだ★
いやあ、難しい。
セローは年々完成度が上がってきて
気持ちイー! 変化を引き出すのが本当に難しい。
少し変化を引き出すと
全てがマイナスの方向に変化してしまうんだ。
長さで基本特性を決めていく今までのセオリーが通用しない。
いくら長くしてもスカスカ感が抜けないんだ。
少し排圧が抜けすぎていて、
全体的にトルク感が低いように感じている。
これをなんとかするためにエキゾーストパイプの前半分を
ひとまわり細いパイプを使いようすを見ることに決めた・・・。
コストは格段にアップするし、
以前のセローでは全く通用しなかった設定だが
さあ新型ではどうなるかな。
忠
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
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”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
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