FORZA 2021~ 編 其の九
- 投稿日時:2021年07月02日
- カテゴリー:FORZA 2021~
★60Km/h台でわずかな谷を感じる・・・★
やっとやっと、40Km/h~60Km/hのトルクラインがうまく仕上がった。
気持ちイー!
車の後ろを走っている時も全く右手を意識しないで、
一定の速度を保ったまま追従していける。
まるで、マニュアルクラッチのマシンに乗っている感覚だ。これはいい。
知らずに感じていたストレスが、スゥーっと消え去った。嬉しい。
これだけで、このマフラー相当価値があると思う。
そして、純正よりわずかなアクセル開度で速度を任意にあげられる。
それもライダーの意思を追従するかの如く綺麗なトルクラインで
気持ちよくマシンの速度がついてくる。
そして、70Km/hからの最高速度までの速度が伸びる感覚が爽快だ。いいね。
ただ、60Km/h台でわずかな谷を感じる・・・。
ここはなんとか修正が効くのかな?
★速度調整に神経を使っていることに気づく。★
さあ、これからが本番だ!
フォルツァを代表とするスクーターは、
みんな自動遠心クラッチとプーリーによる無段変速機を介して
駆動をリアタイヤに伝えている。
これは素晴らしい機構だと思う。
単独で走行しているときにはどんなマフラーを装着していても
多少の特性の好き嫌いがあっても、そんなには問題を感じない。
しかし、一旦クルマの後ろについて、40Km/hくらいから、60Km/hの間で、
一定の速度で走ると、常にアクセルのオン・オフをこまめに繰り返し、
速度調整に神経を使っていることに気づく。
ノーマルマフラーでも発生する現象だけど、
社外のマフラーを変えると、顕著にこの特性がキツくなる傾向にある。
それがあの感覚なんだ。
この時に
1、常にちょうど良いトルクを駆動系にかけられる様にうまくトルクラインを仕上げていく。
2、速度調整の際に極力小さなアクセル開度で、
ライダーの意図した速度に持っていける様な少し特別な出力特性に仕上げる。
この2点を完璧に仕上げることで、あの感覚は見事に消えていく。
しかし、この特性の変化は微妙すぎてシャーシダイナモには全く現れない。
そこで、この開発期間はずっとテストライダーが工場に張り付いた状態で、
自分の感覚だけを頼りに調整を繰り返していく。
これが最も手間がかかる一方で一番楽しい濃密な時間なんだ。
さあ、あの感覚を取り除いて 、すーっとストレスが消えていく
ライダー達の笑顔と気持ちイー! の声を思い描きながら頑張ってみますか。
★ライダーが無意識のうちにストレスを感じているこの感覚だ★
いいね! やっと基本的なトルクラインと出力特性が完成した。
あれから、何本太いパイプと細いパイプの長さの違う組み合わせを作ったかわからない。
その度に走らせて、その体感を記録に残すために
シャーシダイナモ(出力特性測定器)にかけて、できあがった。
この作業が最高に楽しい。
どんどん変化していくと、その度にワクワクが倍増していくんだ。
さあ、ここからが本当で、一番手間のかかる領域に入ってくる。
これからの課題は、一番最初にこのマシンに乗った時のあの感覚の解消だ。
そう、以前のモデルもその前のモデルもあったこの感覚。
ライダーが無意識のうちにストレスを感じているこの感覚だ。
これを取り除いてあげると、このフォルツァは、すぅっと、ストレスが消えて
『気持ちイー!』 って声が自然と湧いてくるようになるんだ。
この隠スパイスの利かせ方がSP忠男の真骨頂なんだ。
ここからが最高に楽しみだ。
SP忠男開発チーム
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
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