忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

NinjaZX-25R編 其の参

  • 投稿日時:2020年11月13日
  • カテゴリー:Ninja ZX-25R

★限りなく真円に近い★

250ccクラスでストリートを爽快に駆け抜けようと思ったら
それなりに広いパワーバンドが必要となる。
ある程度広いパワーバンドを作ろうとすると、
マフラーの全長はそれなりの長さが必要になる。
そう、極端な話、リアウインカーに近づくような長さが必要になってくる。
これは必須だ。

しかし、今回のコンセプトは純正と同じ、
超ショートなルックスでいて、気持ちイー!高性能。
エンジンの下でエキパイをS字に組んで、
距離を稼ぎながら外観をショートに仕上げる。
これには太いメインパイプを極端に小さな半径で曲げなくてはならない。

SP忠男はこのパイプを曲げる技術が群を抜いて高い。
太いパイプを小さな半径で曲げることはとても難易度が高い。
特に太いパイプを小さな半径で曲げようとすると、
パイプはどんどん楕円につぶれてしまう。
どこかでSP忠男マフラーを触る機会があったら、
ぜひパイプの曲がっている部分を触ってみて欲しい。
限りなく真円に近い。
これがきっちり性能を引き出すために、大切なこだわりなんだ。

SP忠男忠男 開発チーム 

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NinjaZX-25R編 其の弐

  • 投稿日時:2020年10月29日
  • カテゴリー:Ninja ZX-25R

★オーナーからのルックスのリクエストは超ショートか!★

基本的な性能は理解できた。
走りの性能はすごく気持ちイー! 
特に不満点んは見当たらない。
開発をして、一旦極端に性能を引き出し、
崩れたバランスを修正しながら仕上げていく感じだな。

ふーん、そうか。ZX-25Rオーナーからのルックスのリクエストは超ショートか!
俺たちもそう思っていたんだ
開発には結構手間がかかるけど
あのMT-09みたいなタイプ、いいね。

OK、ZX-25Rオーナー。そこのところの認識は一致してるな。
そうと決まれば、早速たたき台作りに取り掛かろうか。

SP忠男忠男 開発チーム 

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Z H2 POWERBOX編 其の七

★トルクラインの盛り上がりが極端に出てきた★

排ガスの取出す位置、取出すパイプの太さ、
膨張室の形状、サイレンサー内部の形状・・・・・
考えられる項目を全てチャレンジしてみた。
開発チームの執念だね。

出力特性に変化が現れ始めた。
3000rpmを中心にトルクラインの盛り上がりが極端に出てきた。
もう少し前後にこの盛り上がりを広げながら、
サイレンサー内のメインパイプを太くして
6000rpmからの出力アップを図る様にしよう。
なんとなく希望が湧いてきた。

SP忠男開発チーム

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Z H2 POWERBOX編 其の六

★特性に全く、変化なし。★

おっと・・・。
膨張室を追加したのに
特性に全く、変化なし。
これはやばいぞ。

SP忠男開発チーム

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NinjaZX-25R編 其の壱

  • 投稿日時:2020年10月16日
  • カテゴリー:Ninja ZX-25R

★すごくパワフルでいい出来だ。★

想像以上に良く走る。
昔のKawasakiの250cc4気筒のトルクは薄くあまりパワフルには感じない。
あの感覚は全くない。すごくパワフルでいい出来だ。
バランスもとても良い。楽しい。
さあ、どこをどういじるとさらに気持ちイー!が、
引き出せるか走り込んで考えよう!

 
SP忠男開発チーム

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Z H2 POWERBOX編 其の伍

★膨張室を追加して特性調整はできるのであろうか★

さてさて、このマシン、
はたしてメガホンに膨張室を追加して
特性調整はできるのであろうか・・・。
過去の経験からすると、膨張室を追加して、
特性が変化する確率は五分五分なんだ。 
これが反応しない時は基本に立ち返って、
長さや太さを変える様になるのだけど。

どうだろう、これよりなが〜いメガホンとか、
やっぱりカッコ悪いよね。
そう、だから膨張室POWERBOXに願いを込めるしかないな。

SP忠男開発チーム

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Z H2 POWERBOX編 其の四

★夢の様に気持ちイー!6000rpmからのワープ感が落ちた★

徹底的にメガホンサイレンサーの可能性を探ってみた。
すっごい気持ちイー! 
2000rpmから5000rpmまでしっかりトルクが上がっている。
1000ccらしい力強い走りだ。
そうこれを求めていたんだ・・・。5000rpmまではね。

しかし、6000rpmからのワープ感が減った。
明らかにパワーバンドが低い回転域に移って
夢の様に気持ちイー!6000rpmからのワープ感が落ちた。
そしてもう一つ、もっと大きな問題が・・・・。

1500rpm~2000rpmのトルクラインが乱れて
ドンツキ発生、クラッチミートに神経を使う。
これはマフラー交換をするとよく経験する特性だけど、
SP忠男では絶対にこれは許されない。
この回転域のトルクラインからライダーとマシンの信頼関係を築いていくんだ。
この回転域で信頼関係が作れないと,
どんなに頑張ってもチグハグな感じになってしまう。
とても重要な回転域の特性なんだ。

しかし、シンプルなメガホンサイレンサーの限界はここまで、
ここから先のきめ細やかな設定は、
POWERBOX(排気ガスを膨張させて排気流の脈動をコントロールするBOX)の出番だね。

SP忠男開発チーム
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NinjaZX-25R編 序章

  • 投稿日時:2020年10月05日
  • カテゴリー:Ninja ZX-25R

★久しぶりの250cc4気筒だ。★

P忠男にNinjaZX-25Rがやってきた! 
久しぶりの250cc4気筒だ。
さあ、その実力はいかに?
 
SP忠男開発チーム

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Z H2 POWERBOX編 其の参

★消音に必要なサイレンサー内の膨張室の容量がどんどん削られていく★

まずはシンプルにメガホンサイレンサーの実力を探る。
な、なんだこれ? 音でかっ!

そうか、Ninja H2SXと違ってサイレンサーの前方に音を消すための膨張室がない。
今頃、気づくか。

ある程度Ninja H2SXの内部部品を踏襲しようと思ったけど、
まった使えない、全て一からやり直しだね。 

メガホンの中の構造を全て変えて、
あれれ、サイレンサーの中にNinja H2SXにはなかった、
排出ガス発散防止装置、そうキャタライザーがガッツリ入っている・・・。
これはやばい。
消音に必要なサイレンサー内の膨張室の容量がどんどん削られていく。
気持ちイー!が遠のいていく・・・

SP忠男開発チーム

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Z H2 POWERBOX編 其の弐

★もっとトルクフルでいい様な感じがする。★

そう、6000rpmからのワープする感じ。
最高に気持ちイー!
しかし、こいつは1000cc2000rpmから4000rpmかけて
もっとトルクフルでいい様な感じがする。
ただサイレンサーだけで、そんな変化が作れるだろうか?

SP忠男開発チーム

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