忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

Z900RS編 其の参

  • 投稿日時:2019年04月23日
  • カテゴリー:Z900RS

★音が消えない、音が消えない・・・。★

あれから毎日乗ってみた。い〜バイクだ!
まさしくちょっと乗った時に男Kawasakiにしては
シャープすぎるかなって思ったエンジン特性も
ストリートを走ったらGOODだ。 
5000rpm付近からグーンと伸びてくるパワーも
さすがKawasaki!気持ちイー!
ジャパニーズネイキッドならではの完璧な特性に仕上がっている。
これはいい、この完成度はすごい。

で、本題のマフラーだけど・・・。
男KawasakiZ900RSは、やっぱりショートで小さいメガホンでしょって
気合い入れてノーマルよりも短くて、ノーマルよりもうんと細い
スモールサイズのメガホンボディーを選択したが、これが大変。
音が消えない、音が消えない、音が消えない・・・。
まいった。

SPTADAO開発チーム

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Z900RS編 其の弐

  • 投稿日時:2019年04月23日
  • カテゴリー:Z900RS

★相反する要素が多くて大変なんだ★

まず特性と並行してルックスを決めていく
第一弾はオーソドックスなメガホンタイプのPOWERBOXだ!
なるべく小さくなるべくショートに 
しかも爽快な走りを引き出す。
これけっこう相反する要素が多くて大変なんだ。
頑張るぞ。

SPTADAO開発チーム

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~2009 SR400キャブ仕様編 其の参

★新型のインジェクションのフィーリングを超えている★

しかし、キャブ仕様のSR400はエンジンの温まり具合で微妙に特性が変化する。
この辺も考慮しながら走行チェックをしていくので、
いつもより若干時間がかかる。
パイプによる性能の変化なのか、温度による変化なのか、
微妙なところを確認しながら走るんだ。

ただ、パイプの寸法変更を行った際の出力特性の変化は
インジェクション仕様の車両と傾向は、
ほとんど一緒なので、次の一手が打ちやすいのが助かる。

すでに色々BOXの位置を変更して、ほぼほぼベストなポジションを探しだした。
フィーリングとしては雄大なトルクはすでに
新型のインジェクションのフィーリングを超えている。
前回の右手をひねってから間髪入れずに加速をしていくグイグイの感じから、
ほんのほんのほんの少し、右手の後を追いかけながら、
エンジン回転が上昇していく最高に気持ちイー! 感覚を引き出したんだ。

こういう絶妙な味付けからライダーをリラックスさせて、
爽快で、心地よくて、安心して乗れる気持ちイー! 走りにつなげていくんだ。
さあ、もう少しで出力特性は完成だ。
これが完成したあとは、これをインナータイプのPOWERBOX構造で再現できればOKだ。


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2018〜CB250R編 其の拾弐

  • 投稿日時:2019年04月22日
  • カテゴリー:CB250R 18

★高回転に伸びていかない★

おっと、鈍臭い!
2000rpm付近からトルクが盛り上がり、
全然、高回転に伸びていかない。
耕運機?

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2018〜CB250R編 其の拾壱

  • 投稿日時:2019年04月15日
  • カテゴリー:CB250R 18

★3000~5000rpmのトルクアップを目指して。★

まずは基本となるメインパイプの設定は決まった。
シャーシダイナモ上で3000rpm付近からパワーが盛りあがり
ピークまで出力が上乗せされていく・・・
でも走ったらほとんど変化がわからない、大体そんなもんだ。

そこで今度は辺りをつけて、BOX(膨張室)を装着していく。
特性の変化を確認しながら、最初は大胆に
そしてだんだん間隔を詰めて探っていく。
3000~5000rpmのトルクアップを目指して。

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20019~ YZF-R25編 其の壱

  • 投稿日時:2019年04月15日
  • カテゴリー:YZF-R25 19~

★とびっきり高性能になっていた★

たくさんのユーザーから今回のYZF-R25は旧タイプとエンジンも型式も全て一緒で
カウリングだけが変わっただけだからマフラーそのままつけちゃうよっていう話をたくさんもらった。
そうなんだ、じゃあ開発しなくてもいいか? 
なんて思いながらもなんだかPOWERBOXパイプの
爽快な性能をR25ユーザーのためにプレゼントしたくて開発に取り掛かったんだ。

まずはノーマル状態のR25に乗ってみてびっくり! 
速い。全然違う。気持ちイー!
セローの時もSR400の時も排ガス対応になって性能が落ちるかと思いきや
とびっきり高性能になっていた。今回もそうだ。
憎いね、 YAMAHAさん。
多分日本国内を走らせたらもっとお快適で最も気持ちイー! 性能になていると思う。
何しろ3000rpmから5000rpmくらいの間の回転域が
しっかりトルクフルですごく扱いやすいんだ。
最近のマシンはみんな東南アジアを意識して
エキサイティングな特性を追いかける分、
日本ではとても乗りづらくなっているんだ。

しかし、今回のR25は全然違う日本国内を走らせても全くストレスを感じない。
さらに高回転域も素晴らしい。
14000rpmのレッドゾーンまで全く濁ることなくクリアーに一直線に回転が登っていく。
今のYAMAHAの技術は恐ろしくすごいね。


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の弐

★乗っていて爽快感や心地よさは伝わってこない★

まずはいつものように製品と同じ二重管構造のエキゾーストパイプを作らず
開発の効率化を考えて、通常二重管の内側に使うパイプと
外付けの膨張室(BOX)を使って性能出しを行なっていくんだ。

18年~モデルで使用した設定のエキオーストパイプを使い
~2009年までの車両にはまだ排ガスセンサーが装着されていなかったので
このセンサー装着用の穴には穴埋めのボルトを差し込んでまずは走ってみた。

へぇ〜! 割といいじゃん。トルクが上がって結構速くなる。
ぐんぐん加速をしていく。たくましい。
でも、たくましいだけでSRが持ち合わせている繊細さや
心地よさに掛けるようだ。
乗っていて爽快感や心地よさは伝わってこない。
SRには特にこの気持ちイー! 感覚が最も大切なんだ。
シャーシダイナモでは表現されないトルク感やパルス感
そう伝わってくる感覚が最も大切なんだ。

今の感覚はスタートからとても強いトルクで
重たいフライホイールを余裕で回しきっている感じ。
これではあまり面白みがないんだ。
これでは・・・。


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トレーサー900ABS編 其の四

★結構鈍臭い。★

センタースタンドがギリギリまで迫ってクリアランスが厳しい中、
開発メンバーが腕を奮って、サイレンサー容量を大きくしてくれた。
これにより音量が大きく下がったまでは良かったのだが・・・・・。
BOXが伸びた分、マフラーの全長もかなり伸びてしまった。
同時に出力特性が変わってしまったのだ。
結構鈍臭い。

想像はしていたのだが、結構厳しい。 
まあ、開発はいつもこうやって、いったりきたりの繰り返しなんだなぁ。
また、エキパイの長さを調整しながら、絶妙な出力特性を探っていこうか。


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トレーサー900ABS編 其の参

★『図太いトルクラインで雄大な旅をプレゼントしよう!』をコンセプトに★

やっぱり、3気筒900ccは難しい。
エンジンにパンチがあるから少しパワーを引き出すと
すぐに加速時の排気音が規制値を超えてしまう・・・どうする?

・・・なるほど! 
そうか以前のトレーサーと比べてトレーサー900は
スイングアームが長くなった分スイングアーム下の空間が広くなっているんだ。
この空間を工夫すればBOXの容量を少し多めに取ることが出来るかもしれないな。
さっそくBOXの容量アップを図って見るか!


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~2009 SR400キャブ仕様編 其の壱

★『たぁったぁったぁっ』って気持ちよく加速をしてくれたらかなり嬉しい★

久しぶりにキャブ仕様のSR400に乗ってみた・・・やっぱりSRは楽しい
なんとなく昔のイメージでガソリンをガンガン飲ませて
図太いトルクで加速をしていくのかと思っていたけど、
違っていた。
案外、記憶はいい加減なもんだ。

最新のSRと比べるとキャブ仕様のこのSRは
スタートから4500rpmくらいまでのトルクが細く
シフトアップ後の回転の落ち込みが少し気になる。
そしてどことなくキャブ仕様は気まぐれで人間味があるけど
若干不安定でほんの少しだけ気を使わせる。そんな感じだ。

今日一日このマシンに乗ってみて2500〜4500rpm付近に
豊かなトルクをフラットなラインで引き出してあげたいなぁって感じるようになった。

4から5速ギアでこの回転域を使って加速をすると、
右手をかなり大きく捻ることになる。
これに少し物足りなさを感じるんだ。
ほんのわずか右手を動かしただけで、
『たぁったぁったぁっ』って気持ちよく加速をしてくれたらかなり嬉しい。

今回はこんなイメージでこのキャブ仕様の
SR400にトルクを引き出してあげようと思う。出来たらすっごく気持ちいーぞ。


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