忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

ZRX1100編 其の弐

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1100

★ — 俺流!– ★

 この前走った内容を、開発担当に話したんだ。
でも、話が難しくて、全然伝わらないんだ。
それで、もう一度自分でも確認するために、
あれから毎日ぶっ通しで乗りまくったんだ。
そうしたら、わかってきたよ、ZRXってやつが。
普通に走っていると、最高にナチュラルで楽しいんだ。
でも降りてしまうと、何か充実感が足りない・・・。
どことなく“高性能な400cc”に乗っているような感じなんだ。
その原因を、徹底的に追求したんだ。
するとどうも、4速・5速で走っているときの
4500rpmまでのトルクが薄くて、回転が付いてこない。
このせいで、回転を上まで引っ張って走ってしまう。
この行為が400ccっぽいんだ!リッタークラスなら、
この辺はトルクで持っていって、あとはパワーでぶっちぎる。
このバイクの場合、ピークパワーはいくらでも簡単に出せるから、
ここまでのパワー・トルク・ピックアップを俺流に作れば、
絶対にオーナーを感動させる自信がある。
その後時間をかけて開発担当にその話をしたんだ。
そうしたら今度はかなり理解をしてくれたんで、
次の試作はかなり期待できると思うぜ。
まぁ、“乞うご期待!”って所だね。

ZRX1100編 其の壱

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1100

★ 試作第一弾 ★

 さあ一発目の試作が出来たぞ!
ダイナモ上のラインはスタート直後1500rpmから
すでに凄いパワーが出ていて、
ピークまで一直線に上っていくし、
見た目も凄いっ!こいつは期待できるぞ !!

 ・・・・・と言うことで、ワクワク気分で乗ってみた。

結果:ガックリ。
全然良くない。
もともと軽くて挙動の少ないZRX1100、
そうとうパワーが上がっているのに感動がない。
それどころか、スタートから
ガッツンガッツン(本当にそんな感じ)したパワーで、
疲れるだけだ。
カワサキが最高のバランスで開発したこのZRX1100を、
さらに煮詰めるんだから、そう簡単には出来ないはずだよな。
みんなの期待もかなり重いし、
トルクタイミングでも見直して、まあ一発がんばるかっ !! 
絶対に期待を裏切らないやつを作るから、
もう少しまっててくれよなっ。

ZRX1100編 序章

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1100

★ 開発スタート ★

 12Rの開発も終わってないってーのに、
ZRXオーナーから1200ccに対抗するための
凄いマフラーを作ってくれってガンガン連絡が入ってくるんだ。
そんじゃあってんでZRX1100を買って、久しぶりに乗ってみたんだ。
こいつはいいね〜、
いやなところがひとつもない。
本当、全てに置いてパーフェクトだよっ。
そういえばONEテールやTWOテールの開発の時も、
いかに実戦回転域を落とさずに
高回転域でパワーを出すかだけを考えて開発したんだ。
だからうちのマフラーを付けているライダーたちには
今でも大うけなのさ!

 だけど今度はちょっと話が違う。
今新しく要求されているのは、
そおいうマフラーではなくて、まさに ” PURESPORT ” 。
「・・・一瞬に頭をとって引き離す。」
強烈なパワーを実戦回転域に炸裂させるタイプの、
走りを楽しむメチャッ速のマフラーだ!!
ONEテールやTWOテールのデータもあるし、
12Rみたいには時間が掛からないと思うけど、
まぁ、パワーに拘った最高のスッゴイやつを作るから、
期待していてくれよなっ。

ZRX1200編 其の四

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200

★ グングン前へ:part2 ★

 今回あそこまで完成されていただけに、
あと少しがあだになったらしく、
まったく一から出直したぐらいに変更を行ったらしい。
おかげでものすごーく時間が掛かったんだ。
しかも、な、なっ、なんと、トルク特性を設定する
バイパスパイプが全部で4本も付いている。
それもそうとう位置を探ったらしくて、
パイプに穴を埋めたあとが無数にある。
これは凄い労力だ。大変だっただろうな〜。
・・・なーんてことは一切考えず、乗ってみた。

ほんと〜に最高!
いつもより1速2速高めでも、トルクでグングン前に出る。
あきらかにノーマルの比ではない。
面白いっ、ほんとーに面白いっ。
まさに右手がリアタイヤと連動しているようだ。
アクセルでグングン向きを変えられる。
これだぜっ!この強力なトルクは1200ccのものじゃないねっ。
なっ、俺の言うとおりにやっていれば、こんなに面白く仕上がるだろっ!!

ところでこんなに凝っちゃって、同じ値段じゃ作れないだろ、これ。
・・・だいじょうぶか?
ということで、
最高に面白いZRX1200PURE SPORT近日発売決定!!

ZRX1200編 其の参

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200

★ グングン前へ ★

 今回は結構速いペースで仕上げてきたぜ。
どうも集合部の絞り角とマフラー後部の設定変更で対処したようだ。
俺の指示は完璧にクリアーしたって
自信満々の開発担当だ。
それじゃあ乗ってみるか。

スタート・・・スゲー・・・。
ワインディング・・・おお、思った通りグングン前に出る、面白い!
ウーン、まるで俺の指示どおりだ、最高に楽しい。
最後にもう少し回転の伸びをつけるか!
それが出きれば今度こそ本当に”最高”だ。頼むぜ開発担当!!

・・・と言うことで、今回もなかなかOKを出さない忠さんでした。

開発スタッフ

ZRX1200編 其の弐

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200

★ さらなるダッシュ力 ★

 伸びがわにふってある”1200の車両で、
1100の時のような強烈な加速力を引き出すためには、
さらなるダッシュ力を与えなくてはならない。
・・・ってなわけで、前回は出だしからのトルクとピックアップを
徹底強化するように指示を出していたんだ。
そのマフラーが今回出来上がってきた。
さあ、テストだ。

・・・ウンッ? 凄い。 どーんと加速する。
しかもそのまま結構伸びる。確かに凄い。
でも、何かが違う・・・。
そう、ワインディングでリズムが刻めない。
1100の時の感じたアクセルが、
そのままリアタイヤに直結しているような、
強烈にトラクションをかけながらグングン前に出るあの感じがない。
たぶんスタートからのトルクが強烈すぎて、
4,5,6000rpmで中だるみ状態が出ているんだ。
シャーシダイナモのデータでは綺麗にラインが上っているが、
原因は絶対これだ。
これをクリアーするには、その下のトルクを落とすか、
はたまた、4,5,6000rpmを上げるかだ。

 今回の開発担当に対する俺からの指示(?)は、
とーぜん、4,5,6000rpmの徹底強化でしょ!!
こいつが出きれば無敵に面白いマフラーになるぜ。
次回が楽しみだ。

ZRX1200編 其の壱

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200

★ どうなるの? ★

 みんなが結構気にしていることなんだけど、
1200に1100用のPURE SPORTを装着するとどうなるの?・・・。
「ほんじゃぁまぁやってみるかっ!」と1100用を1200に装着してみる。
これが結構いけるっ!
はっきり言って今後の大変な開発を考えたら
このまま行きたいって感じだよ、ほんと。
「やっぱりこれで行くか〜!」なんて考えながら、
再度1100&PURE SPORTにも乗ってみる。

 うわ〜っ、やっぱり凄いぜ!全然違う!
1200が「シャープになった」って言われてるけど、
1100&PURESPORTの方が全然上だ!
今回1100は国内仕様、1200は逆車、
でも1100&PURESPORTの方が全然動くし、
面白い。この差はなんだ・・・?

 いろいろ調べていくと、圧倒的にギア比が違う。
1200の方がかなりロングだ。
伸びがわにふってある!
1200はパワーが上がっているはずなのに、
そのパワーが加速やトルクじゃなくてスピードにふってあるからだっ。
と、言うことは・・・!
開発の方向性はわかった。
1100とはかなり違うものになるから大変だろうけど、
気合い入れて作り上げるぜ!

ZRX1200編 序章

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200

★ 開発スタート! ★

 さあ、ZRX1100用PURESPORTの常識を
超越したその性能が、ちまたの口コミによって広められ
「そんなに凄いんだったら1200用も早く作ってくれよ」ってことで
ガンガン要望が高まってきた。
ZRXはさぁ、非常にノーマルのバランスがいいんで、
より面白くするのがめちゃくちゃ難しいんだよね。
まあ1100でかなり苦労して作り上げた実績もあるし、
いっちょ頑張って作ってみるか!

それと、ZRX1200は、ご存じの通り
そのままマフラーを交換すると排ガス規制に抵触して
違法改造車になってしまうから、
排ガス規制に対応させた
超高性能チューニングマフラーとして合法的に販売するぜ !!

ZRX1200 DAEG編 其の拾

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200 DAEG

★最高の傑作が出来た★

さ〜あ出来た!
絶妙のパワー、最高のサウンド。
そしてなによりノーマルサイレンサーの半分以下の重量。
すべての要素をコンパクトボディに凝縮 最高の傑作が出来た!
軽量にこだわった板厚の薄いステンレス板を使ったシンプルのな構造なので、
少し走るとキャタライザー(排出ガス浄化装置)の発する熱でボディーの色が変わっていく。
この変色がレーシーでたまらない!!
えっ? 高温で色が変わるなんて嫌だなって?
そう?
そんな人のためにオプションでカーボン製のヒートガードを開発するよ。
近日中に発売ね!
それから、なが〜い間大切な愛車を貸していただきました、
オートプラザ大沢の大沢社長ありがとうございました。
みんな、Kawasakiのバイクを買うなら
信頼の技術とサービスのオートプラザ大沢で買ってね!

daeg_10.jpg title=

ZRX1200 DAEG編 其の九

  • 投稿日時:2018年05月15日
  • カテゴリー:ZRX1200 DAEG

★オートバイの一番面白い回転域を使おうとするんだ★

さ〜て、このパワーの出方の変化が、
実際の走りにどんな影響を及ぼすのか?
実際に走ってチェックだ!
・・・・・・・・・?
もの凄いトルクが出ている!
スタートから驚異的なトルクだ!
・・・・・・・・・!
こりゃだめだ!
雄大でいいけど、3,000rpmまでしか、使わなくなってしまった。
ライダーてっさあ、不思議と
そのオートバイの一番面白い回転域を使おうとするんだ。
今、このマフラーを装着した時に一番快適なのはこの3,000rpmまで。
雄大でいいけど、これではDAEG本来の伸びのある加速、
少し、やんちゃな走りがスポイルされてしまう。
さあ、sp忠男の本領はこれから発揮だ!
『ライダーをワクワクさせる、幸せを呼ぶパワー?!』を引き出すために頑張ろうぜ!

daeg_09.jpg title=

  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。