FZ8編 其の伍
- 投稿日時:2018年05月17日
- カテゴリー:FZ8
★どちらかというと特性にこだわるんだ。★
パワーも上がったし、サウンドもそこそこ。
これは期待できるぞって、喜び勇んで乗ってみた・・・・・。
それがもう、ぜ~んぜんだ。まったく面白くない。
というか疲れる特性になってしまった。
元々、ヤマハの出力特性は波打ちながら高回転に登っていくタイプで、
よく昔から言われている三段ロケットタイプだ。
わざわざこういう特性を付けることで、
抑揚をだしてエキサイティングな特性を作っているんだ。
そこにマフラーを付けることで、この波打ち具合が極端になってしまい、
出力特性荒れてしまったんだ。
特性が荒れると走りが不愉快になる、リズミカルに走れ無くなるんだ、
まあだいたいマフラーをかえるとこの特性が強くなるんだけど
ほとんどのマフラーメーカーはデザインとサウンドで売ろうとしているから、
このまま売っているのが現状だ。
だけど、うちのお客さんはまず走ることが好きなんだ。
デザインやサウンドも大切だけど どちらかというと特性にこだわるんだ。
こだわりの特性を求めてうちのマフラーを買っていただく。
だからこそ、ここを外す訳にはいかないんだ。
忠
★ いいかもっ! ★
うん、確かにグラフ上のパワーラインは
前回伝えた俺の要求を満たしているみたいだ。
もし俺の考え通りなら、
「5000rpm過ぎから軽くパワーリフトをしながら豪快に他を抜き去る・・・
そんなめちゃくちゃかっこいい光景を可能に出来るのになぁ〜」
なんて考えながら乗ってみた。
こりゃおもしろい!
もともと車体がいいだけに、
この「思ったときに思ったところから好きなだけ強烈にパワーが出る」感じ、
R1よりおもしろいかも(!?)。
コーナーのつながりもいいし、
これなら走りでもR1といい勝負が出来るぜ。
これでもう市販OKだ。
忠
追伸:
その後、忠さんはかなりの勢いで走っているライダーを、
フロントを高々と上げたFZSで豪快に抜き去っていきました。
危険ですから絶対にまねをしないで下さいっ。
(開発スタッフ一同)
★ これが本当のリッタークラス ★
今度もかなりスタッフは自信ありげだ。
スタート直後からのトルク&ピックアップと言う難関をクリアしたらしい。
じゃあ走ってみるか。
・・・・・う〜ん、いいっ。
これが本当のリッタークラスね!
どっから開けてもアクセルだけで付いてくる。
かったるくない!おもしろい!
これで5500rpmからパワーの山を一回り大きくすれば、
R1といい勝負が出来るかな。(開発スタッフ絶句!)
さ〜あ、次回も期待しているぜ。
追伸:ちなみに開発スタッフは、1ヶ月以上
ぶっ通しでFZS1000に掛かっています。
下を落とさず5500rpmからパワーを引き出すために、さらに頑張りますっ!
忠
★ 実走テスト ★
さあ、実走テスト開始だ!
まずエクザップを外したことによる悪影響のチェック、OK!
悪影響どころか確実にノーマルより速くなっている。
5000rpm以上もかなりパワフルだ。しかし・・・・・!
ダメ〜。
つまんない!
かなりパワーを上げているつもりでも、こんなんじゃダメ〜!
まずスタート直後から鋭く正確なピックアップを作る。
そしてもっと図太くトルクも上げる。
ここからR1のパワーウエイトレシオに対抗しなければ絶対勝てない。
ではここからさらに開発してもらいましょうか!
次回を期待しているぜ。
忠
★ うちのはチューニングマフラー! ★
FZS1000最大の問題点はエクザップ。
これを外して集合管に変えると確実に低い回転域が死ぬ。
これはみんな知っているよな。
だから走り重視のライダーはエクザップを残して
スリップオンにするんだ。
「じゃあSP忠男のスーパーコンバットも一緒じゃないか」って、
言われるんだけど、
うちのはチューニングマフラー!
排気脈動を利用して混合気の充填率を上げて
パワーを引き出す《インプルーブド・インジェクション・コンセプト》ってやつね!
この発想でマフラーを作るとエクザップを外しても
クラッチミートの直後、すでに2000rpm付近から
ビッグパワーを引き出せる。
現在、早くも実戦域でR1より優れたパワーウエイトレシオを記録。
次回からは実走テストに入る。期待してろよな !!
忠
★ 開発開始! ★
さ〜あ開発開始だ!
まずはノーマルFZSのお手並み拝見!!
ウン?何だこれ?ぜんぜん走らねーぞ。
ウウン ウォッ!なるほど、まるで大きなTDR250だ。
5000rpmまではただ回ってるだけで全然パワーがない。
そこを超えるとまるで2ストのように吹け上がる。
ヨーロッパの速度域ならまだしもここは日本だ。
5000rpmまでのパワーで走りが決まるんだ。
フレームは最高に良いのにエンジンが使いづらいぜ。
やっぱりパワーウエイトレシオだよな。
低速だってR1の方がぜんぜんおもしろいよ。
このマシン、FZ400や600からの乗り換えライダーがすごく多いって言うのに、
「1000cc なんて、こんなもんか・・・」って、がっかりさせないように、
また、R1から乗り換えても、
「スッゲー!やっぱり乗り換えて良かったぁ。」って
思えるぐらいおもしろく変えてやる。
チューニングの方向性は決まったぜ!
忠
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