忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー｜マフラー開発奮闘記

★いいところは徹底的に伸ばす★

まずはマフラー開発の基本、エキゾーストパイプの長さと太さを変えながら
どこまでピークパワーを高めることができるかを徹底的に探って見るんだ。

BURGMAN200はとびきりエンジンの元気がいいからね、
いいところは徹底的に伸ばす。
そうすると嫌なところが薄れてくる。
薄れたところでそこを改善していく。
これSP忠男流ね！

忠

★パワーをどんどん低い速度域まで広げてみようか★

こいつをビッグスクーター並みに優雅でしかも “気持ちイー!”走りにするために
開発陣にどんな風に指示を出していいか悩んでいるんだ。
この排気量でこの速さは相当無理をしているに違いない。
これを広い速度域に豊かなパワーを出そうとすると、
この元気さだけが失われて、
ただの鈍臭いマシンになってしまいそうで怖いんだ。

どうする？

よ〜し！
まずはノーマルの性能を活かして徹底的にピークパワーを引き出して
そのパワーをどんどん低い速度域まで広げてみようか。
ちょっと、今までとは違った作り方だけど、こいつにはあっていると思う。

忠

★常に加速態勢に入っていて走りが落ち着かない。★

やー 本当に速いよ、よく出来てるよBURGMAN200！
今日一日乗ってみて感じたことは、
この優雅なスタイリングとパワーフィーリングのミスマッチ。

この大きなシートなら大切な人を後ろに乗せて
少し遠出でもしてみたい衝動にかられる。
しかし、走らせてみると高回転型の元気すぎるエンジン特性のおかげで
常に加速態勢に入っていて走りが落ち着かない。

あまり遠くに行く気にはなれないんだ。
車体の造りとは裏腹に走りの優雅さにかけてしまう。
これは仕事のやり甲斐があるぞ！

ごく低速からパワーを上乗せしフラットな出力特性を引き出せたら俺たちの勝ちだ！
週末は二人乗りで優雅にお出かけ、そんな特性を目指して開発を頑張るぞ。

忠

★ど～しても作って欲しいって？★

我が社にBURGMAN 200がやってきた。
なんだかちょうどいい大きさだ！
小さすぎず 大きすぎず 何と無く可愛いぞ。

忠

★全てが絶好調なマフラーが出来上がったぜ。★

さすがだね、うちの開発メンバーは。
性能を全く変えることなく、音量をしっかりと抑えてきた。
走り、デザイン、　そしてサウンドも　
全てが快適で、気持ちイー！　
全てが絶好調なマフラーが出来上がったぜ。
そうそう、この特性はシグナスXでも使えるから
事前認証制度の認定をうけておこう。

忠

★音がまだ少し大きすぎる。★

やっぱりね。　
サイレンサーを長くした分加速力がアップした！
バイクの動きが軽快になって
バイク自体が軽くなったことが実感出来るこれはいい。
最高速は”S”より2Km/hほど落ちるけど　
スタンダードよりは全然速いのでok。
幹線道路を元気に走ってみたがもう絶好調だ。
ただ、音がまだ少し大きすぎる。
もう少しいじらないと・・・。

忠

★軽快に走れる愉快な特性のマフラーに仕上げてやるための気合いだ★

このスクータどうしても加速力をあげようとすると
加速走行騒音が上がってしまう。
これを抑えるためには
サイレンサーの容量を大きくするのが手っ取り早い、
そして、加速そのものをあげるためには
マフラーの全長を長くするのが基本的な設定方法だ。

ということで、サイレンサーのサイズをこの辺に設定。
あとは、ストリートをクイックに
軽快に走れる愉快な特性のマフラーに仕上げてやるための気合いだ。

忠

★専用モデルも一本くらい創りたい気がするな★

ただあれだな。
なんだか、BW’SはシグナスXと比べると
タイヤの外径が大きいせいか
少しもっさりとした感じもしなくはないなぁ・・・。

もっと、デザインに見合ったワイルドな加速や
フットワークを引き出す専用モデルも
一本くらい創りたい気がするな。せっかくだからな。
よし、そうしよう。

忠

★このマフラーはそのままいけるな・・・。★

本当だ！
2016年シグナスXのマフラーが
そのままBW’Sに装着できてデザインも問題ない。
走りはどうだ？

はやい！はやい！絶好調。

このマフラーはそのままいけるな・・・。
あっそう、　車体の型式番号が違うから
加速走行の音量をしっかり測定して
交換用マフラー事前認証制度を専用に取らないとダメなんだな。

忠

★エンジンがシグナスXと一緒なんだ。★

ふ〜ん。
これが新型BW’Sか！
なんだか、真っ黒で悪そうなイメージだな。
へぇ〜。
エンジンがシグナスXと一緒なんだ。
じゃあ、マフラーも装着できるんだな。
PURE SPORT”S”をつけて乗ってみるか。

忠