TMAX 04 PURESPORT編 其の弐
- 投稿日時:2018年05月15日
- カテゴリー:TMAX 04 PURESPORT
★ 骨が折れそうな予感… ★
ウィークポイントのほとんど認められないTMAXの場合には、
基本的なチューニングから始める。
特にスクーターの場合、駆動系に自動遠心クラッチと
プーリーが使用されているだけに、
一般的なマフラーの方程式はまったくあてはまらない。
一般的なマフラーって言うのは、
そう、よく言う中高速型のマフラーってやつだ。
ただ残念なことに、うちのマフラーを除くほとんどのメーカーは、
これを売っている。
クラッチ付の車両なら、こういうマフラーでも
少し高い回転でクラッチをつないだり、
低めのギアーを選択したりしてフォローが出来るが、
スクーターはこれが出来ない。
当然、極底回転で自動遠心クラッチがつながってから
パワーが盛り上がってくる速度域までに時間が掛かる。
要は、ノーマルよりもパワーのない回転域を長い時間
多く使わなくてはならない分、ディチューンになってしまうってことだ。
これで悩んでプーリーを変えたり苦労をしているライダー、けっこう多いよな。
そこで本題。スクーターのための基本チューンて言うのは、
徹底的にスタートからのトルクを引き出す、
あとはノーマルのプーリにお任せする、ってことだ。
もちろん、ピークパワーも落としてはダメ。
この条件で一発たたき台のマフラーを作らせてみたんだ。
その結果…、
あ〜あ…、またこれかよ…、竹やりだよ。
車体後方からゆうに1メートルははみ出してるよっ。
こんなの乗ってて捕まらないのかねぇ?
…さあテストだ!
ウン?まったく変化が解らない。
かなりスタートからのパワーラインは上がっているはずなのに、まったくだ…。
これだからエンジンに負荷のかかりにくいローギアードな設定のマシーンで
変化を出すのは難しいんだ。
もともと軽々加速しているだけに、
相当インパクトを与えないと変化になって現れないってことだ。
TwoTailの時にも、バイパスを使ったり長さを確保したり大変だったけど、
今度はさらに骨が折れそうな予感がするぞ…。
忠