2022~ テネレ700 編 其の壱
- 投稿日時:2022年06月20日
- カテゴリー:Tenere700 22
★こいつは本当に最高の傑作だ。 走り出した瞬間『気持ちイー!』★
気持ちイー! 本当に気持ちイーぞ!
いやあ〜想像以上に時間がかかってしまった。
切っては繋ぎ、繋いでは切って、シャーシダイナモを回し、
走って、感じて、また切って・・・・
地道にパイプの太さを変え、長さを変え、気の遠くなる様な作業だった。
数百通りを超える組み合わせを試し、やっと力強く、
しかも綺麗に整えたトルクを引き出すことが出来た。
すごいね〜うちのスタッフはもう意地だよね。
当初の目標通り 4速40Km/h、そして5速50Km/h
絶妙なトルクがGB350の重たいフライホイールをグングン回してくれるんだ。
それも絶妙なバランスで、強過ぎず弱過ぎず、
強すぎるとマルチのように味気ない走りになってしまう。
弱すぎるとスカスカで回転がアクセルについてこない。
こんな事を繰り返し、時間をかけて丹精に仕上げたこのトルクラインで、
最高に『気持ちイーGB350誕生だ!』
5速50Km/hから、しっかり右手でコントロール出来る逞しく雄大なトルクは、
スタンダードとは全くの別物。右手をほとんど煽らずに
予想通り田舎の道をトップギアにホールドでトトトト、
どこまでもどこまでも走りたくなる。
そんな心地良い走りを引き出してくれた。
また面白いのは、この回転域のトルクが強化されたことで
トップギアで60Km/hから最高速への回転の伸びがまさに爽快なった。
こうなるとライダーにわかりやすい。
どこまでもどこまでも気の向くまま、
心の向くままに走り続けたくなるトトトト、最高の気分だ。
さあやっとやっと、GB350のPOWERBOXパイプが出来上がった。
こいつは本当に最高の傑作だ。 走り出した瞬間『気持ちイー!』
そして少し走ってまた『気持ちイー!』思わずから溢れてしまう。
この傑作をGB350オーナーの貴方には絶対試乗してほしいな、
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SP忠男 開発チーム
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★トルクの強さとラインの上り角が今ひとつなんだ★
もう一歩、もう一歩なんだけどなぁ〜
5速50Km/hからが、今一歩うまくフライホイールを回しきれていないんだ。
トルクが薄い・・・・。
5速60Km/hを過ぎるとかなり爽快な吹けあがりになってきたんだけど、
まだこれじゃあ、ダメなんだ。
田舎の道を50Km/h〜60Km/h付近で走る時に、
5速ホールド変速なしで、オートマみたいに、
トトトって、パルスを味わいながらおおらかな気持ちで、
愉快な気分で走りたいんだ。
それにはまだ少し5速50Km/hのトルクの強さと
ラインの上り角が今ひとつなんだ。気持ち良くない。
もうあれから、スタッフは色々な太さ色々な形状のパイプを切っては溶接し、
溶接しては切って、何十セット試作を作ってくれてるんだろうか。
そろそろ結論を出したいけど、でもやっぱり、これではだめなんだ。
SP忠男 開発チーム
★人間の感覚は機械では真似のできないほど敏感だ★
太い外径のパイプの中に膨張室を作るのはやめた。
基本的なセオリーを探求して、もう一度パイプの太さと、
長さの組み合わせで性能を突き詰めてみる
二重構造のため、製造が困難で
今まで使っていなかった太さのパイプも使ってみた。
さあ、どうだ?
今までと確実に反応が変わった。
今度はもうひとサイズ増やして、違ったパイプの太さの組み合わせをしてみる。
うん、全然違う!
徐々に4速40Km/h、そして5速50Km/hに変化が現れてきた。
こうなると開発は楽しくて仕方がない。
ミリ単位とは言わないが、1cm単位で伸ばしたり縮めたり。
人間の感覚は機械では真似のできないほど敏感だ。
うちの開発チームは優秀だ。
時間はかかるが、一歩づつ一歩づつ理想なトルク特性に近づいている。
もう少しだ。もう少し。
SP忠男 開発チーム
★『気持ちイー!』って感じにはならないんだ★
紆余曲折あったGB350のPOWERBOXパイプの開発もそろそろ佳境に入ってきた。
そこで一旦休止していたGB350SのPOWERBOXパイプの開発に戻った。
GB350から培ったノウハウは山ほどある。
ホンダのホームページを見てもGB350とGB350Sのスペックは
リヤタイヤのサイズ以外は、全く一緒???
でも走りは確実に違う。
サイレンサーの長さも違うからこの辺が性能に影響を及ぼしているのか?
いずれにしろ、GB350用に開発しているPOWERBOXパイプを付けても
全然、『気持ちイー!』って感じにはならないんだ。
なんとなく、GB350SはスポーツのSなのかGBの中でも
高速タイプに仕上げている様に感じるんだ。
GB350とは違うコンセプトを感じてしまうんだ。
また、たくさん乗り込んで開発の方向性を決めていこうかな。
SP忠男 開発チーム
★トルクラインが大きく乱れ全くいいところがなかったんだ★
あれから4速40Km/h、5速50Km/hのトルクを引き出そうと必死。
いつものようにインナーパイプとアウターパイプの間に
排気ガスの膨張室を作って色々調整している・・・・。
どうもダメだな。
この感覚は、セローのパイプを作った時に経験している。
セローの最終モデルのパイプを作る時に
BOX(排ガスの膨張室)を付けて色々特性をいじってみた。
この一つ前の車両では確実にBOXは豊かなトルクを引き出し、
整ったトルク特性を引き出すのにとても有効だった。
しかし最終型はBOXを付けると、トルクラインが大きく乱れ
全くいいところがなかったんだ。
だから、最終型のPOWERBOXパイプは、名前こそPOWERBOXって、
ついているけど、製品にはBOXが付いていないんだ。
今回のGB350もやはりこれと同じで膨張室はうまく機能しない、
機能しないどころかトルクが落ちてしまうんだ・・・・。
さあ、どうする?
SP忠男 開発チーム
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