~2009 SR400キャブ仕様編 其の六
- 投稿日時:2019年05月10日
- カテゴリー:SR400 carburetor
★博打の世界だね、マフラーの開発ってやつは★
外付けタイプの膨張室(BOX)をもった試作から
排気の取出し位置BOXの容量などをインナータイプの試作に置き換えてみた。
根本的に構造が違うからそのままの寸法を踏襲して
データを置き換えることはできないけど、
ある程度勘で制作を進めていく。
インジェクション仕様のSRでかなりの数を試作してきたから、
あまりはずさずにここまで性能を引き出すことができた。
パワーライン的には全てにおいてインジェクションを上回っている。
しかし、このマシンそう容易くはない。
いくらかっこのいいパワーラインを作り上げても
すぐにはライダーの感性とリンクしてこないんだ。
シャーシダイナモで測定するような基本的な特性はこの辺で完了させて、
これからは五感をフル活用して
心の底から気持ちイー! って声が上がるような特性を探っていこうか。
★最高に高いレベルでバランスさせた最高のマフラーになったと思うな★
いやぁ〜、長かった。
性能が完璧になると音量が規制値を超える。
音量を規制値に合わせると特性が不快になる。
こんなことを何度も繰り返しながら、少しずつ少しずつ理想に近づけていく。
この作業がたまらなく面白い。
ほんの僅かなパワーラインの差でも
秀逸な走りの気持ち良さを引き出すことができた!
シフトチェンジを滑らかに変える優れたトルク特性
1200rpm付近から4000rpm手前の最高に気持ちイー! 特性
Z900RSをこの小さなパッケージでよくここまでもって来れたと思うよ!
走りの爽快感、心地よさ、安心感この三つのポイントを
最高に高いレベルでバランスさせた最高のマフラーになったと思うな。
ぜひ 各地に快感体感試乗会 ライドオンキャンペーンで体験できると思うから
一回乗ってみてほしいな。
SPTADAO開発チーム
★規制値クリアーを目指す。★
マフラーで性能を上げるためにはサイレンサー内のパンチングパイプ
(穴の空いた網状の板を丸めたサイレンサーのセンターにある太いパイプ)
の直径をある程度太くしなければならない。
太くすると当然のように音量が大きくなり、規制が通らなくなる。
そこで、わずかに寸法を変えながら絶妙なところで折り合いをつける。
ここ数日間サイレンサー内部の構造で
音量を抑えるためにできることは全てやった。
なんとかノーマルの性能を確保したまま
規制値をクリアーするのにあと1dBまで追いついてきた。
あとはメガホンサイレンサー側面から排気脈動をコントロールして
特性を変化させたり音量を抑えたりする効果があるBOXへの
連結パイプの取り出し位置や太さBOX自体の大きさを変えながら
規制値クリアーを目指す。
出来れば、少しでもマージンを取って性能のプラスに変えていこうと考えている。
しかし、もしここでどうしても音量が落ちなくなったら
メガホンのサイズを一回り大きくするしかない。
ルックスを考えるとそれだけは避けたい、
それにしても先はまだまだ見えないなぁ。
SPTADAO開発チーム
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
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