忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

CB400SB/SF REVO 其の伍

★モーターのようなふけ上がりが、さらに強化された★

 今度はまたエキゾーストパイプの長さを
変えながら6000rpmから上のパワーを引
き出してみた。
しかし、これが結構大変。
なぜかっていうとこのバイク、
18年排ガス規制に対応するために
ガソリンがとても少ししかエンジン内に噴射され
ないんだ。
だから、いくらマフラーで力を引き出しても
ガソリンが少なすぎ
て力が出し切れない。
そのうち燃料を沢山噴射させる部品が発売されるだろうからそ
れまでの我慢だね。
とりあえず今の段階で可能な限りパワーを引き出すよ
うに指示したんだ。
それでは走行テストへと・・・。
なんだ、面白いじゃん・・・。
〜0
7までのキャブレターを使ったマシンとはちがって、
あのモーターのような
面白いふけ上がりが、
さらに強化されて今までのバイクに無い新たな感覚だ。
最高に楽
しいこれはいいぞ!

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CB400SB/SF REVO 其の四

★6000rpmから上がつながらない★

 前回の走行テストで方向づけの決まったREVO用PURESPORTマフラーの開発
まずは徹底的にエキゾーストパイプの長さを変えて出力特性をいじってみた
(マフラーの中でも特に4cm弱くらいの細いパイプのところね)
当然金蔵のパイプは引っぱりしても長さは変わらないから長さの調整をするのに
電動カッターで切ったり溶接でつないだり何十回もこれを繰り返すから
結構時間と手間がかかるんだ。
そして長さを変える度に一回ごとシャーシダイナモって言うエンジンの力の出方を
目で見て分かるようにしてくれる便利な機械にかけてテェック!
これで理想と思われる特性を描くようになってきたら走行テストっていう段取りなんだ。
では、理想と思われる特性を描くようになったから乗ってみようかな!! 
・・・お〜〜うパワフル。はやいねこれ・・・きもちいいいよ・・・。
これならビッグバイクと一緒に走っていて、
急に加速をされても慌てないでついていけるな・・・。
あっだめだ・・・・。6000rpmから上がつながらない。
せっかくここまでは気持ちよく力が登ってきたのに
6000rpmからの力があんまり上がっていないんだ。
残念

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CB400SB/SF REVO 其の参

★明らかに力が出てくるタイミングが早くなっている・・・★

 オートバイのパワーの出方を目で見て分かるようにできる、
シャーシダイナモなる機械で、測定した新車の時からついているマフラーと
〜07までに対応した現在発売中のPURE SPORTマフラーとの
性能の違いはほとんど見られなかった。
当然〜07までの車両に装着した場合には、ものすごい性能差を示すマフラーなので、
今回新車のときからついてきているマフラーの性能が、
う〜〜んとアップしたとも考えられるよな、
じゃあ実際に走ってみて2つを比べたらどうなるんだろう?
 う〜〜〜ん・・・。
やっぱりこんなに違うんだ・・・。
PURESPORTのほうが明らかに力が出てくるタイミングが早くなっている・・・。
ふ〜〜ん、5000rpmからはあまり変化が感じられないかな。
でも結果からすると結構これはこれで結構面白いね。

 いずれにせよ、この力が出てくるタイミングの早さが、
このマフラーの面白みになっているから、
ここの回転域の強化をしてインパクトをつけるようにしよう!

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CB400SB/SF REVO 其の弐

★このままで性能が出てくれれば儲け物なんだけどな・・・・★

まずは開発の効率化をはかるために、現在スペック3用に
販売している製品を装着してみた。
そのままでは装着できないので、少し取り回しを換え、
ステーも変更しこれで装着可能となった。

このままで性能が出てくれれば儲け物なんだけどな・・・・

ということで、
新車出荷時の状態と、マフラーを交換した後の性能の違いを
目で見て分かるようにパワーの出方をグラフにしてみせてくれる便利な
計測器シャーシダイナモを使って二つの特性を確認してみた。
結果、ふ〜〜〜ん見事なくらい変わらないね!
当然現行のスペック3に装着した際には
ノーマルを大きく上回るパワーが出ているんだけど、
技術の進歩ってこんなもんですかね?

 次はシャーシダイナモでは変化がなかったけど
実際に乗ったらどうなのかを確認するために走行テストで試してみた。
これが結構重要なんだ。人間の感性はシャーシダイナモの機械より数段敏感なんだ。
マフラーに使われているパイプの長さが3mm違えば、
確実にそこから産まれる性能の変化を
感じ取ることが出来るくらい敏感なんだ。
この時シャーシダイナモのデータは全く変化を示さないからね。
そのくらい人間のほうが高性能だってことさ。
だから今回もノーマルと現行スペック3用に販売しているマフラーを
実際に走行比較して2つのマフラーの寸法の違いから
チューニングの傾向を推理していくことにしたんだ。

こういう作業が結構楽しいんだよね!

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CB400SB/SF REVO 其の壱

★これはまるで電気モーターだ!★

まずは走ってみた。

初めての感覚だね。
どの雑誌を読んでも、この特性をこの感覚を正しく伝えている物はないね!

これはまるで電気モーターだ!
未来のエンジンって感じかな。
特性上のネガティヴな部分が全くないんだ。
 う〜〜ん、凄いって感じだね。
どの速度域からどの回転域からアクセルを開けていっても、
絶対にライダーを裏切ることなく正確に正しく吹けあがっていく。見事だ!
だからって、面白みにかけるなんて事は全くない。
この特性が走りの楽しさに直結している。

ひっさしぶりに街中を全開で走り回ったよ。
本当に楽しかった。
CB400SB REVOは最高だね!

 おれは燃えた!
このマシンに最高のマフラーをプレゼントしてやろうってね

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CB400SB/SF REVO 序章

★マフラー開発はそんなに簡単じゃないんだよね。★

『まだできないの?・・・・。』
ボルドールからボルドールREVOに乗り換えたお客さまからのわがままなメール。
まだできませんよ!!
マフラー開発はそんなに簡単じゃないんだよね〜〜〜〜〜〜!
僕はまず何もいじっていない素の状態でオートバイに乗ってみて
ユーザーをイメージすることから始めるんだ。

そう、高いお金を出してこのオートバイを買ったユーザーが
どんな思い入れを持ち、どんな走りをし、どこに魅力を感じ、
どこに不満を感じるのか。

また、このオートバイを中心にどんな人生をおくっているのか・・・。
なんてね。

そこをしっかりイメージするんだ。
そして、どんなマフラーを創ったらお客さまは喜んでくれるのか、感動してくれるのか。

そこを一生懸命考えるんだ。お客様の笑顔を見たいからね。

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08〜CB400SB/SF REVO PURE SPORT “S” TwoTail編 其の伍

★排ガスはどうだ?★

性能OK!
デザインOK!
サウンドめっちゃOK!
あとは、排ガス・・・・・。

お〜い、排ガスはどうだ・・・・?

「そう、最近のマフラーは交換した後に車検を通そうとすると、
音量と排出ガスの濃度を規定値以内におさめなくてはならない決まりが有る、
特にこの排ガス濃度はとても厳しい」

で、公的な試験を受ける前に試験結果を予測するために
社内にある簡易測定器で排ガスの濃度を測ってみた!
(簡易といっても150万円もしたんだ!)

 結果は、間違いなく試験に落ちる!
排ガスが濃すぎる! 
ONETAILとおんなじ位置に同じキャタライザーを入れているのになぜだ?

08〜CB400SB/SF REVO PURE SPORT “S” TwoTail編 其の参

★さらにパワーがあがっているようだ★

 ちゃんとエンジンを回せるように市販モデルと同じように仕上げてみたぜ!
シャーシダイナモ(出力測定器)で馬力と特性を測定してみた。
ばっちりだ!
中速域は“S”と同じ4バルブゾーンは排気効率が、あがったせいもあり、
さらにパワーがあがっているようだ。
今日は時間も遅いし、あたりも暗くて危険だから実走テストは
明日にしましょうってスタッフは言うけど、
この魅力的なサウンドを聴いてしまったらもう我慢が出来ない!
ちょっとだけ走ってくるよ! 

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08〜CB400SB/SF REVO PURE SPORT “S” TwoTail編 其の弐

★なんとか二股をおさめてみた。★

 今回は集合部の後ろにサイレンサーを2本出すための二股を入れることにした。
パイプの曲げや取り回しを工夫して、エキゾーストパイプの長さをかえることなく、
なんとか二股をおさめてみた。
ほ〜うかっこいいじゃん!
音はどんな感じかな? 
♬フォン フォンフォ〜ン いいぞ。
 いままでにない魅惑のサウンドだ!

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