忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

~2022年GB350 POWERBOXパイプ(ナロータイプ編)其の壱

★今人気のナロータイプのPOWERBOXパイプを装着してみた★

〜2022年GB350と2023年〜GB350では排ガス規制強化で、
細かくセッティングが変わっている。
でも基本設計は変わっていないので、
〜2022年モデルの車両に2023年〜モデルのパイプは、
一部配線を除きそのまま装着が出来る 。

というわけで、借りてきた〜2022年モデルのGB350に
2023年〜モデルで今人気のナロータイプの
POWERBOXパイプを装着してみた。
さて、その結果は・・・。

SP忠男開発チーム

 
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XSR900GP編 其の壱

  • 投稿日時:2024年08月19日
  • カテゴリー:XSR900GP

★XSR900GPはそれ以上だね。★

なんだ?このナチュラルな感覚はものすごく好印象。
並行して開発をしている2024MT-09は、
MT-09史上、最も上質でフレンドリーなトルク特性に仕上がっているなって、
思っていたらXSR900GPはそれ以上だね。
ロングスイングアームで優雅に仕上げられた、
コーナーリング特性ととてもよくマッチしている。
必要以上に加速感重視のエキサイティングな方向に振っていないところが、
XJRのような特性を踏襲していてとても良い。
ストリートからワインディングまでかなりのペースで走っても
いつも平常心でいられるところがとても良い。
先日、出来上がった2024MT-09の試作のマフラーと
通じるところが有るなって感じている。
いいね、 XSR900GP 良いマシンだ。

SP忠男開発チーム

 
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2024~MT09編 其の弐

  • 投稿日時:2024年08月19日
  • カテゴリー:MT-09 24

★簡単にいうとスタートが楽にそしてとても楽しくなると思う★

色々な個性が見えてきた。
やはりMT-09の本質はエクストリームにあると思う。
エキサイティングなフィーリングを際立たせるかのように
トルクラインに起伏を作り、加速フィーリングを強化している。
一点クラッチミート直後のトルクラインを整えると、
一気にMT-09とあなたの一体感というか信頼関係というか・・・
そう、簡単にいうとスタートが楽にそしてとても楽しくなると思う。
そんな風に感じた。
ここら辺のトルク特性から少しいじってみよう。

SP忠男開発チーム

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の七

  • 投稿日時:2024年08月16日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★サブチャンバーを付けて、特性をいじることはしたく無かったんだ★

難しい、本当に難しい。
ピンポイントで、トルクラインを整える際には、
パイプの途中にサブチャンバーを付ける。
その取り付け位置で、特性をいじるのが常套手段だけど、
このRoyal Enfield CLASSIC 350 のシンプルな造形美を考えると、
そのマシンに装着する、POWERBOXパイプも可能な限り、
シンプルな構造で本質的な造形美を持った製品に仕上げたい。
だから、サブチャンバーを付けて、特性をいじることはしたく無かったんだ。
そのために開発スタッフは苦しんだ。
何度も何度も設定を変えて試作を作り込んだ。
基本的にはいじることが出来るのは、触媒の入っている膨張質を兼ねた、
ケースの微妙な容量と前後のパイプの長さと太さだけ。
細かいフィーリングにこだわり、何度も何度も純正と比較しながら、
これを延々と設定を変え50Km/hから60Km/hにかけて、
綺麗なトルクラインを引き出し、『気持ちイー!』って、
ライダーが感じる特性を徹底的に探ったんだ。

シャーシダイナモでの測定と実走行を繰り返しながら理想に向けて 
大切なのはライダーが思わず『気持ちイー!』 って、いう言葉を発してくれるか。
求めるものは、ただそれだけだ。

SP忠男開発チーム 

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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の六

  • 投稿日時:2024年08月11日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★綺麗に整った時の走りを想像すると、なんとかしたい★

前回の試作をシャーシダイナモ(出力特性測定器)で、
計測してわかったことは、40Km/hから50Km/hにかけて、
トルクが落ちているわけではなく、
この間のトルクラインの形状に問題があることがわかった。
そこで、今度は40Km/hから50Km/hにかけて、
更にトルクを上げながら、トルクラインを少し、
フラットに仕上げることを目標に徹底的にいじってみた。

このシンプルなパイプのどこをいじるとピンポイントでトルクを上げられるのか。
50年にも及ぶデータの蓄積を元に仕上げて行く。
今回は触媒の後方に創った膨張質の容量と、
テーパーに絞り込み角度を中心に攻めてみた。 
さあ、結果は?

なるほど、方向性は合ってるね。
純正にあった、40Km/hから50Km/hの心地良いトルク感は戻ってきた。
その上で、純正には無い60Km/hからの爽快な回転の伸びも健在だ。
Royal Enfield CLASSIC350を日本で気持ち良く走らせるためには
この速度域の爽快な伸びは欠かすことが出来ないんだ。ここはいいぞ。

あとは最初から気になっていた、
50Km/hから60Km/hにかけてのトルクライン。
ここにわずかな谷が発生していて、
右手とエンジンの連動感が保てないんだ。
そう、このトルクラインのせいで50Km/hから加速をしようとすると
アクセル開度がかなり大きくなってしまう。
これで日本の交通の流れの中で、
Royal Enfield CLASSIC350の心地良さが冷めてしまうんだ。

今の状態でもスタンダードよりかなりよくなってきているけど、
50Km/hから60Km/hこの間のトルクラインが、
綺麗に整った時の走りを想像すると、なんとかしたい。
このままでは、我慢で出来ないんだ。

SP忠男開発チーム 

 
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X FORCE ABS (8BK)編 其の参

★意思疎通が出来ているような心地良さが生まれてきた★

エキゾーストパイプの調整を繰り返して、
30Km/h~50Km/hの速度域に強くトルクを引き出して、
エンジンがライダーの右手の動きをなぞるように秀逸なトルクラインに整えた。
これにより車体が軽快に前に出るようになったのと、
それ以上にライダーとの一体感が
まるで意思疎通が出来ているような心地良さが生まれてきた。

 いいね、すごく気持ちイー! 
50Km/h手前の速度域ですでにVVAが効いているかのように 
アクセルに対してのエンジンの追従性が素晴らしく良い。
ほんのわずかなアクセルの開度で、
前を走る車両に気持ちよく車速を合わせていけることが出来る。
これによるストレスの軽減はものすごく大きい。
更に70Km/h手前から強力なパワーを引き出し、
VVAを更にサポートして、車速をどんどん伸ばしてくれる爽快だね。
この速度の伸びは 気持ちイーよ。

これでOKだ。
この気持ち良さは、絶対に
X FORCE ABS(8BK)オーナーのあなたに体験してほしいな。
また、いつものように試着用のマフラーを用意するので、
機会があったら、ぜひ体感してみてみださい 。

快感体感試乗会 ライドオンキャンペーンの情報はこちらから 

SP忠男開発チーム 

製品の詳細はこちらからご覧いただけます

 
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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の伍

  • 投稿日時:2024年08月06日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★40Km/hから50Km/hの心地良さを取り戻さないといけないね★

すごいね! ここまで大きく反応するとはね。
このマシン結構いいポテンシャルを持っているのかもしれないね。
通常叩き台の一本目で、ここまで見事に変化する車両ってそんなに多くないんだよ。
で、どう変化したかって?

それが、すっごく高回転型のマシンに・・・ 。
スタンダードのRoyal Enfield CLASSIC 350は、
一番気持ちの良いところで、無意識に走っていると
大体、50Km/h前後の速度帯で走っていることが多いように感じる。
それがこの試作のパイプを装着すると、
60~70Km/hで走っている時がちょうど良い感じ。
でも問題は40Km/hから50Km/hの速度域が、心地良く無くなった。
めっちゃ速いけど、そこには情緒のかけらもない。
ただ速いだけで、全く気持ちの良くないRoyal Enfield CLASSIC 350だね。

まあ、このパイプのおかげで、どこをどういじると
60Km/h~70Km/hの速度域にパワーを引き出せるか、傾向がわかった。

次はもう少し、トルク出るタイミングを引き下げて、
40Km/hから50Km/hの心地良さを取り戻さないといけないね。
さあ、このパイプのどこをいじろうか。

SP忠男開発チーム 

 
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ZX-4R/RR POWERBOXパイプ編 其の六

★どの速度域からでも自由にコントロール下における。★

試作に変更を加えると、その都度特性を確認するためにスタンダードに乗ってみる。
そしてつくづく思う、 いいバイクだって。
400とは思えない速さを演出したような危うさを感じるスリリングな走り。楽しいね。
このある意味、危うささえ感じるスリリングな走りは、ZH2とかにも共通する演出だ。
わざとトルクラインに起伏を作り、不安定なフィーリングを引き出しているように思う。
ライダーはこの起伏にいつも神経を張り詰めながらマシンをコントロールする。
そして、8000rpmからレッドゾーンへとアドレナリンを噴出させながら
強烈に速度を上げて行く。 そんな風に感じている。

すごくエキサイティングで楽しいけど、毎日だと少し神経が消耗するかも。
特に4000rpm位から7000rpm手前くらいかな、
POWERBOXパイプは、この回転域に逞しいトルクを引き出し、 
更に端正にトルクラインを整えてみた。
7000rpm付近に発生していたライダーをナーバスさせるトルクの谷も綺麗に整え、
ライダーがいつでもエンジンの次の動きをイメージ出来、
どの速度域からでも自由にコントロール下における。
右手をエンジンが、忠実に追いかけて行くそんなイメージにもこだわってみた。

スタンダードの7000rpmを超えて、レッドへと一気に昇って行くパワーにあまり不満を感じていない。
ここの領域は、またサイレンサーを作るときに考えればいい。
今はいかに究極のラインディングを平常心で楽しめるか。
これは4000,5000,6000rpmこの回転域のトルクラインにかかっている。
あっ、そうだ!マシンとライダーの一体感の前に
ZX-4R/RRとライダーの信頼関係を高めるのに2000rpm付近のトルクも整えた。
クラッチを繋いで走り出した瞬間、スタンダードには無い不思議な安心感を引き出してある。

コーナーが楽しい。常に不思議な安心感に包み込まれる。
決してエキサイティングではない。
でも、どこからでも安心してアクセルを開けられるので結果速い。
かなりのペースで、丸一日走ったけど全然疲れが違う。 
良いんじゃない、すごく良いんじゃない!

良いよ、完成だね。すごくいい出来だ。
最近のkawasakiらしい、何となく危うさを感じるエキサイティングな走りが好みなライダーには、
このパイプはお勧めしない。
普段は3500rpm~6000rpmを使って、完成されたZX-4R/RRのフレームや
足回りを思う存分動かして走りを楽しむ。
あなたを疲れさせない、懐の深いトルク特性を活かして、
リッタークラスのマシンと、かなりロングなスポーツツーリングなんてこともかなり楽しいかも・・・

完成だ。
このすごく気持ちイー!POWERBOXパイプも
快感体感試乗会ライドオンキャンペーンで試着できるように準備しておくから、
ZX-4R/RR乗りのあなたには、一回体感して欲しいな。待ってるよ。 

SP忠男開発チーム

 
製品の詳細はこちらからご覧いただけます

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Royal Enfield CLASSIC 350編 其の四

  • 投稿日時:2024年08月05日
  • カテゴリー:CLASSIC350

★アクセルの開度が全く違っている事に気づく。★

Royal Enfield CLASSIC 350の純正エキゾーストパイプは、
外観の迫力を重視して、ものすごく太いエキゾーストパイプを採用している。
しかし、350cc単気筒のエンジンでこの太さでは、
排気に適切な圧力を掛けられず、エンジンの出力を上げることが出来ないんだ。
そこで、最近のネオクラッシックな車両は国産、外国産を問わず、
写真のように太い外観のパイプの中にもう一本外径の細いパイプを入れて、
適正な排気ガスの圧力に近づけるようにパイプの内径を調整している。
しかしこれには問題点があって、最初に外観ありきで、
外側のパイプ径を設定してしまうので、
中に忍ばせるパイプの系が限定されて、色々太さを選べない。
なので、思った通りベストなトルクや出力特性を引きだことを難しくしている。

一方、最近の弊社製品POWERBOXパイプの流れはライダーが感じる、
気持ちイー! を引き出すためにあえて二重管にせず、
 トルクや出力特性をコントロールするために
パイプの太さを自由に選択出来る、一本物のパイプ構造を採用している。
その思想から自然に生まれた、ナローなルックスが洗練された、
ネオクラッシックマシンにとても良くマッチしていて、
また、その秀逸な乗り心地と共に、今人気急上昇中なんだ。  

ということで、自由に選べるパイプの太さと長さを厳選して、
Royal Enfield CLASSIC 350を日本の国内で走らせた時に
今よりも心地良く爽快に走れるように設定変更を楽しんでいるところ、
ここ数日間毎日スタンダードの車両に乗っていて感じることは、
このバイクの生産国インドの交通の流れや速度帯についてのイメージ。
多分、インドの市街地速度は日本と比べ、
5~10Km/hくらい遅い速度帯で走っているんじゃないかと想像している。

トップギアで40~60Km/hの速度域をアクセルを
一定にして単独で走っていると最高に心地良いけれど、
いざ前を走る車を追従するようなシチュエーションで、
50Km/hから加速をさせると、不満はなくついて行くことは出来る。
しかしながら、50Km/hまでのそれとは、
アクセルの開度が全く違っている事に気づく。
同じ加速を得るためには50Km/h以下の時よりも
大きめにグリップをひねることに・・・ 。
こんなところから、インドと日本の交通環境の違いを感じ取り、
こういうほんのわずかな事に気づき、特性を変えて行くことで、
Royal Enfield CLASSIC 350 を日本で走らせた時、
あなたにとって、更に可愛い存在になるように育てて行く。
そんなことを目標にいつもイメージしながら開発を楽しんでいるんだ。
で、今回一本めに創った叩き台となるパイプの走りはどうかな・・・・・。

SP忠男開発チーム

 
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NMAX155ABS(8BK)編 其の参

★逞しいトルクラインを引き出すことが出来た。★

エキゾーストパイプの太さと長さを何度か調整を繰り返して、
30Km/h~50Km/hにかけて逞しいトルクラインを引き出すことが出来た。

やっぱり、すごくいい! 気持ちイー! 
30Km/h~50Km/hの速度域にまるでVVAが効いているかの如く、
アクセルに対してのエンジンの追従性が格段にアップしている。
 少ないアクセル開度でグングン車体を前に押し出してくれる。
これはすごい! めっちゃ気持ちイー 
そしてそこを超えて、60、70Km/hと速度が上がるたびに
強力なパワーで車速をグイグイ伸ばしてくれる。
すごい爽快感だ。いいね、これならいいね。

OK!これで合格だ。
この快感は絶対NMAX155ABSオーナーのあなたに体験してほしいな。
またいつものように試着用のマフラーを用意するので、
機会があったらぜひ体感してみてみださい。

快感体感試乗会 ライドオンキャンペーンの情報はこちらから 

SP忠男開発チーム

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  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
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