忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー｜マフラー開発奮闘記

★今度はドンツキだ！★

トルクが上がって走りがおおらかになるかと思ったら、
今度はドンツキだ！
アクセルオフからオンにする時にでる『ガッツ、ガッツン』
これが一気に走りをつまらなくする。
これが出たらすべての開発が止まってしまうんだ。
最悪の場合、これを解消するだけで
数ヶ月かかってしまうこともあるくらい大変な問題なんだ
まいった。

忠

★大らかな特性じゃないと駄目なんだ！★

デザインがいい
サウンドもいい
シャーシダイナモ（出力特性測定器）でのデータもかなりいい
いいぞ！実際に乗ったらどうだ。

だめだ！
かなりの線まで来ているが、微妙にトルクがない。
神経質、乗りにくい。
こんなんじゃ駄目だ　
もう一回りBOXの容量を上げよう！もう少しだ、もうすこし。　
もっと雄大に　もっと大らかな特性じゃないと駄目なんだ！

忠

★最高のサイレンサー容量を導き出した★

音も消せて、パワーも全開の最高のサイレンサー容量を導き出した。
さあ、どんな走りをしてくれるのやら　楽しみだ。

忠

★せめぎ合いがとても大変なんだ★

やはり、高性能を引き出した状態で合法的なサウンドに仕上げようとすると
たとえBOXの力を使ったとしてもこのサイズのメガホンでは容量不足が否めない。
いくつかメガホンのサイズを変え、
デザインを壊さない上限ギリギリまで容量を上げてみた。
サイレンサーは大きくなればなるほど音消しには有利に働くんだ、
しかし、大きくなればなるほど、
デザインがいただけなくなってきてしまう。
ここのせめぎ合いがとても大変なんだ。

忠

★性能をとるか、デザインをとるか？★

さすがにフルパワーのマシンだ！
この小さな容量のメガホンでは性能を上げた状態で音が消せない。
性能をとるか、デザインをとるか？
う〜ん！

忠

★どんな性能が引き出せるかが楽しみだぜ。★

今回の車両は750ccだから、
小さめのサイレンサーボディーを使ってシャープに仕上げるか！
このサイズでどんなサウンドで、
どんな性能が引き出せるかが楽しみだぜ。

忠

★Ｊ・スタイルの森ちゃんから★

いつも仲良くしている有限会社Ｊ・スタイルの森ちゃんから電話で、
『かっちょいいGSR750っていう、バイクを買ったんでマフラー作らない？』って
やさしいね〜！　つくる、つくる！
そんなにかっちょいいなら、開発するにきまってんじゃん！

忠

★全ての楽しさ、喜びがこの小さなボディーに詰まっている★

うまくいったぜ！
ダブルパワーボックス構造のおかげでサイレンサーの内径を
この太いままで音量レベルをパスできた。
走り出してすぐ軽さがわかる。いい！
マフラー交換時に起きがちな、ぎくしゃく感、トルクの減少感、パワーの細さがない！
太くて雄大なトルクをわずかに上乗せしながらバイクを軽快に押し出す心地よい走り。
軽さがいい、最高にいい！
さあ、走りもいい、音もいい、デザインもいい。
そして、軽い軽い軽い。全ての楽しさ、喜びがこの小さなボディーに詰まっている

忠

08~GSX1300R　隼　パワーボックス　近日発売！

★あっぱれだ！★

さすがだね
この隙間のないところを
よくぞ、左右のサイレンサーをつないでくれました！
これでパワーやトルクを引き上げつつ、
サウンドを93dBまで落とすことができた。
あっぱれだ！

忠

★ギッチギチで左右をつなぐのが困難？★

えっ？今、95dB！
もう少し、もう後、2dB音量が下げれば製品になる目処がつく・・・・。
あと２dBだったらあの手が使えるだろ？
あの手が・・・・
ダブルPOWER BOX構造が！
えっ？
スイングアーム周りがギッチギチで左右をつなぐのが困難？　
そこをなんとか通すのが、君たちの仕事だろ！

忠