忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

KLX230編 序章 

  • 投稿日時:2019年11月07日
  • カテゴリー:KLX230

★POWERBOXパイプの開発に取り掛かろうか!★

我が社にKLX230がやって来た。かっこいい!
まるでレーサーの様なルックスだ。
ちょっとだけ、顔が大きい気ががするけど、それもいい。
まずは、うちにチームのマイブーム
POWERBOXパイプの開発に取り掛かろうか!

SPTADAO開発チーム

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CB400SB/SF (2BL-NC42) TwoTailマフラー編 其の弐

★高価な触媒が、ふんだんに使用されている★

しかし、このマシン最初のインジェクション化されてからも
すでに10年以上経っている。
それまでに時代は数度の排出ガス規制を経て今に至る。
その都度、このマシンはエンジンの基本設定は変更されず、
ほぼECUとマフラー内の触媒だけで厳しい規制に対応してきている。
そう、ECUと触媒だけで・・・。

とういう事で純正のマフラーの中には
高価な触媒が、ふんだんに使用されている。
そうしないと現在の排ガス規制はクリアが出来ないんだ。
そうなると当然これから開発を始めるマフラーの中にも
この高価な触媒をふんだんに組み込まなくてはならないんだ。
これが今まで、なかなかこのマシンのマフラー開発に
手をつけてこなかった理由の一つでもある。
ふんだんに使わなければいけない触媒の原価を想定すると・・・。

まあ、今回はそのハードルを越えるくらい
ファンのみなさんからの熱いリクエストが、
たくさん寄せられたので開発に踏み切ったってわけだ。

まずはなるべく少ない量の触媒を使って、
効率よく排出ガスを浄化するための配置を
専門家立会のもと設定しているところなんだ。
これが決まったら性能の確認をしながら、
同時に数度のモード試験を繰り返し確認をし、公式の試験に持ち込むんだ。
手間のかかる作業だが頑張ってやてみるか。

SPTADAO開発チーム
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CRF250L POWERBOX サイレンサー編 其の伍

★トルクラインが、えぐれたまま★

いや〜まいった。
なにをやっても上がってこない。
2000rpmから4000rpmまでのトルクラインが、えぐれたまま 

ノーマルのエキゾーストパイプに組み合わせると
かなり良いパフォーマンスを発揮してくれる。
このサイレンサー単独だったら、全然成立するのに
これをPOWERBOXパイプと組み合わせた瞬間
全くそのパフォーマンスを発揮してくれなくなる
う〜困った。

SP忠男開発チーム
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CRF250L POWERBOX サイレンサー編 其の四

★大きなトルクの谷が出来ているんだ★

ここからはPOWERBOXパイプとPOWERBOXサイレンサーの
マッチング特性を創っていくんだ。

さあその走りはどんなもんかな・・・・。
おっと。
なんだこれ?ひどいね!

サイレンサーとパイプのマッチングは最悪だ。
一番欲しかったスタートからのトルクが劇落ち、
スタンダードの車両よりも悪くなっている。
2000rpmから4000rpmまでの回転域に
大きな大きなトルクの谷が出来ているんだ。
こんなに酷いマッチング特性は珍しいね。

SP忠男開発チーム
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CRF250L POWERBOX サイレンサー編 其の参

★気持ちイー! 領域に持ってくることが出来たんだ。★

あれからサイレンサーの全長、内径、内部膨張室の容量を
色々いじって、なんとか2000rpmから4000rpmまでのパワーが
スタンダード車両を軽く上回るラインまで持ってくることが出来た。

かなり 気持ちイー! 領域に持ってくることが出来たんだ。
さあ、ここからは大人気アイテム
『POWERBOXパイプ』とのマッチング特性を創っていこうか。

SP忠男開発チーム
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CB400SB/SF (2BL-NC42) TwoTailマフラー編 其の壱

★Vテックが切り替わる前までのトルクアップしかないよね★

CB400SB/SF 久しぶりにこのマシンに乗ったけど
やっぱりすごいねこのマシン!
半端なくパワフルだし早い。
また走りの完成度が素晴らしく、設計の古さを微塵も感じさせない。
やはり、高くても売れている理由がよくわかる。

このマシンをもっと気持ちよくするには
3000rpm手前から6000rpm付近まで
Vテックが切り替わる前までのトルクアップしかないよね。

SPTADAO開発チーム
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CRF250L POWERBOX サイレンサー編 其の弐

★2000rpmから4000rpm付近までのパワーが格段に落ちる★

まずは、セローに使っているカーボンの長さを伸ばして、
たたき台のマフラーを作ってみた。
サイレンサーの容量を大きくした分
インナーを太くして排気効率を上げてみた・・・。

CRFはサイレンサーを変えると
2000rpmから4000rpm付近までのパワーが
格段に落ちるって噂には聞いていたけど、
ひどいね! 
こんなにひどくなるとは思わなかった。

ただでさえ、この回転域大きく谷が出来ていて、
なかなか加速がしないのに・・・・。
まあでも、大体マフラーを変えた時のCRF250のトルク特性の傾向はつかめた。
さあ、じゃあどおする?

SP忠男開発チーム
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CRF250L POWERBOX サイレンサー編 其の壱

★本当に気持ちイー! 性能を引き出すことができるのか?★

久しぶりにCRF250Lに乗ってみた。
スタンダードとPOWERBOXパイプを装着したあとの
比較を何度か繰り返し乗ってみた・・・・。

自社製品ながら、素晴らしい。
トルク特性が見事なんだ。
このマシン極低速域のトルクラインが少しえぐれた感じがあって
アクセルに対するエンジン回転の追従性があまり良くない。
だから、ここの回転域のトルクをあげると
ものすごく清々しくすっごく気持ちイー!特性に生まれ変わるんだ。
その清々しい特性を引き出したのがこのPOWERBOXパイプ
全く宣伝もしていないのに、
こんなに多くのCRF250Lオーナーから
支持していただけているのがめちゃくちゃ嬉しい!

なんとかこのパイプのユーザーの期待に応えたい。
しかし、このPOWERBOXパイプ以上の特性が
本当に生み出せるのだろうか・・・?

オフロードのバイクは基本単気筒、
大きなピストンから発生する一回一回の爆発音がかなり強烈、
しかもスリムなボディーにサイレンサーを収めるために
サイレンサーの容量もかなり制約される。
この条件で心地よいトルク特性と心地よいサウンドを引き出さなくてはいけないんだ。
これを実現させるためにどれくらいの時間を要するのだろう・・・
本当に気持ちイー! 性能を引き出すことができるのか?


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CRF250L POWERBOX サイレンサー編 序章

★開発が大変だから、やりたくないんだよねぇ・・・★

最近、 CRF250L POWERBOXパイプのユーザーから
『このパイプにあった高性能なサイレンサーが見当たらなくて困ってるんだ。
なんとかSPTADAO忠男でできないの?』ってリクエストがすごいんだ。
オフロードのサイレンサーは色々と制約が多くて
開発が大変だから、やりたくないんだよねぇ・・・。


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