忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

2018〜CB250R編 其の六

  • 投稿日時:2018年12月24日
  • カテゴリー:CB250R 18

★スタンダート同じなので走りに感動はない★

スタートからピークにかけてかなり
上乗せされたパワーを引き出すことが出来てきた。
しかし、パワーラインが
ほとんどスタンダート同じなので走りに感動はない。
3000rpmから5000rpmのトルクも
少し上乗せされているもののあまり恩恵を感じられ無い。
次はそろそろ排気の脈動を細かくコントロールするために
膨張室(BOX)へのバイパスパイプの取り付け位置や太さを探っていこう。

 
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2018〜CB250R編 其の伍

  • 投稿日時:2018年12月24日
  • カテゴリー:CB250R 18

★3000rpmから5000rpmまでのトルクアップ★

サウンドはまだ完全とは言えないまでも
かなり低く抑えられるうようになってきた。
これならなんとかなりそうだ。
ここまできたらそろそろ次は、出力特性に取りかかろう!
目標は3000rpmから5000rpmまでのトルクアップ。
まずはセオリー通りパイプの太さと長さを変えながら
基本的な特性を探っていこう。

 
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2018〜CB250R編 其の四

  • 投稿日時:2018年12月24日
  • カテゴリー:CB250R 18

★ルックスが崩れない程度にサイズアップを!★

音の問題を解決するために
まずは手っ取り早くルックスが崩れない程度にサイズアップを!

 
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2018〜CB250R編 其の参

  • 投稿日時:2018年12月24日
  • カテゴリー:CB250R 18

★音量で苦戦するかもしれないな★

まずはたたき台を作ってみた。
フィーリングはわりと悪くなない。
というかほとんどスタンダードと変わらない。
音はめちゃくちゃうるさい。
これはもしかしたら性能を上げていく際に
音量で苦戦するかもしれないな。

 
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2018~SR400編 其の拾四

  • 投稿日時:2018年12月24日
  • カテゴリー:SR400 18~

★このままのルックスのパイプを自分のバイクにつけるだろうか?★

パイプの長さBOXの容量や位置を再度調整し
2000rpmからのトルクを引き出した。
もうこの域になるとシャーシダイナモ(出力特性測定機)は機能しない。
ライダーの感覚に委ねるしかないんだ。
走っては修正、走っては修正、一番気持ちイー特性を探る。
すごいね、うちの開発スタッフは、執念だね。

クラッチを繋いでから、低い回転でどんどんシフトアップしていく、
走り出してすぐにトップギアに入れたら、
後は重たいフライホールに合わせ
絶妙なバランスに調整されたトルクでグングン走っていく。
そして4000rpmを超えていくと怒涛のトルクで車体をどこまでも引っ張っていく。
まるで、雪玉が雪原を転げ落ちていくように
どんどんトルクを増しながら転がっていく。
気持ちイー! その時の振動もドゥッドゥッドゥッからトゥルットゥルットゥルッと
完全に角の取れたもに変わった。
これがクランクシャフトとトルクのバランスの取れた時の証なんだ。

SR400ってある意味クランクシャフトのウェイトありきで、
全ての走りが設定されているような気がするな。
これでイメージ通り、雄大な走りを満喫しながら走ることが出来るようになった。
淡々と淡々とどこまでもどこまでも豊かなトルクに
身を包まれながら走っていく心地よさ。
全てのストレスがすぅーと消えていく。
すごく爽快な気分だ。

がしかし・・・・・
どうだろう、もし俺がこのSR400のオーナーだったら
このままのルックスのパイプを自分のバイクにつけるだろうか?
つけないだろうなぁ。

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2018~SR400編 其の拾参

  • 投稿日時:2018年12月24日
  • カテゴリー:SR400 18~

★もう少し低い回転域からトルクを発生させないと★

今度はメインパイプの太さと長さの組み合わせを大胆に変更するように指示をした。
俺の感では太い方のパイプを30mmほど伸ばしその分細い方のパイプを縮める、
こうすることでトルクの山を少し高回転にずらし
3500rpmから5000rpm付近まで伸びてくれれば、
その回転はピークへ向けて綺麗につながっていくと思う。
今は低い回転域で無理やり重たいクランクシャフト、
そう弾み車を回しているけど息が続かない感じなんだ。

さあどうだ・・・・・。
やっぱりな! 思った通りだ。 かなりいい感じになってきた。
不思議なもので3500rpm~5000rpmの間に感じていた
ザッザッザッっといった振動がドゥッドゥッドゥッて感じに変化してきた。
なんだかいい傾向だ。
あと10mm太いパイプを伸ばしてくれないか!
・・・・・・。

いいぞ、全ての回転域がつながった。
スタートから重たいフライホイールを豊かなトルクでグングン回していく、
振動も角の取れた心地よいものに変化した。

だけど、実際、交通の流れの中でこのパイプを走らせてみると何かもの足りない。
なんだろう?
さすがにトップギアのまま、車の後ろについて走っているとしてしまう。
シフトダウンをしたくなってしまうんだ。
そうもう少し低い回転域からトルクを発生させないと
本当の意味での優雅な走りにはならないんだ・・・。

必要なのは2500~3500rpmではなく
2000~5000rpmまでの広く発生する綺麗なトルクラインだったことが今改めてわかった。

さあ、どうする。

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2018~SR400編 其の拾弐

  • 投稿日時:2018年12月21日
  • カテゴリー:SR400 18~

★ドォ〜んとスタートした後すぐに糞づまってしまう★

膨張室への排気取り出し位置を思い切り後方にずらし、
バイパスパイプの太さにもこだわり、
そしてBOX(膨張室)の容積にもこだわり、
やっと、理想に近づいてきた2500~3500rpm付近は完璧だ。

しかし、想像したほど楽しくない。
ドォ〜んとスタートした後すぐに糞づまってしまう。
振動だけが増えて気持ちよく回転が上がっていかないんだ・・・。
もう、いくらBOX関係をいじっても改善しない、難しい。

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2018~SR400編 其の拾壱

  • 投稿日時:2018年12月21日
  • カテゴリー:SR400 18~

★2500~3500rpm付近の大きなトルクアップを目指す★

ここまで明確に性能変化が現れると案外後は気が楽なんだ。
手間や時間のかかるのは一緒だけど前に進んでるって感じがするからね。
今回は特にあまり求めていない高回転を中心にパワーが上がったけど、
BOXの取り出し位置を変え、連結パイプの太さを変え、
BOXの容積や形状を変え、2500~3500rpm付近の大きなトルクアップを目指す。

この回転域にたくましく雄大なトルクを引き出すことが出来たら、
きっと、すっごく楽しいぞ!
この重たいフライホイールをトルクで
グングン勢いをつけて走っていくSR400を想像すると
もうワクワクが止まらないんだ。

走り出したらすぐにトップギアにいれて後は雄大なトルクを活かして
グングングングン、どこまでもどこまでも走り続ける・・・
そんなイメージだ、きっと楽しいぞぉ。
さあ頑張るか。


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2018~SR400編 其の拾

  • 投稿日時:2018年12月21日
  • カテゴリー:SR400 18~

★高回転域が伸びた・・・。★

おっ!すごい変化だ ・・・・。
また、高回転域が伸びた・・・。


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2018~SR400編 其の九

  • 投稿日時:2018年12月20日
  • カテゴリー:SR400 18~

★極低速域から中速にかけて吹け上がりに変化を感じられる★

あれからまた何十セットを創って試したか、
気の遠くなるような数だ。
なんとか2500~3500回転付近に純正よりも
上回るトルクを引き出すことが出来た。
でもほんの僅かだ。

開発の方向性は間違っていないことは感じているが、
今の状況でこの程度の性能変化に喜ぶ人はいないだろう。
しかし、ここまでパイプで基本的な性能を引き出せたら
これからは、多分膨張室(BOX)をつけることで
低中速域のトルクを引き出せるようになっていると思う。
早速、BOXを取り付けてみた。


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