忠さんが陣頭指揮をとってマフラーを開発していく実際のストーリー|マフラー開発奮闘記

2018~FORZA編 其の四

  • 投稿日時:2019年09月02日
  • カテゴリー:FORZA 18

★ライダーとの一体感が感じられないんだ★

FORZA Siのマフラーで大体OKなんだけど、
なんだか全然ワクワクしない。
30~50km/hの間に右手に対する一体感っていうか、
ライダーとの一体感が感じられないんだ。 
アクセルを開けた時に間髪入れず加速がついてくるのは疲れる。
完璧にワンテンポ遅れるのはもっと疲れる。
アクセルに対してほんの、ほんのわずか跡を追いかけるような
加速の盛り上がりがライダーをホッとさせてくれるんだ。
この感覚がSPTADAOのマフラーの真髄にあるんだ。
開発ではこの感覚に一番時間をかけることが多い。 
今は全然この感覚に近づいてこないんだ。


forza20180400.jpg title=

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の六

★音量が規制値を超える可能性がある★

まいった。
POWERBOXマフラーとのマッチングトルク特性はバッチリだ! 
しかし、
純正のパイプは触媒で相当音が消えていたらしい。
今回開発したPOWERBOXパイプに今、販売している
POWERBOXマフラーを着けると
音量が規制値を超える可能性がある。
これはダメだ。

そうなると・・・
このPOWERBOXパイプに装着しても
音量が超えないPOWERBOXマフラーを用意するしかないな。

ninja250218pbpipe0600.jpg title=

H2SX SE+ 其の壱

★こうなるともう出力特性は測れない。★

最新の電子制御が盛り込まれた、
このマシンのマフラー開発にはまずは高い壁があった・・・。
このマシンのようにトラクションコントロールが装備した車両を
シャーシダイナモ(出力特性測定器)で測定しようとすると
前輪が固定され、回っていない状態で後輪だけが回転することになる。
この状況をトラクションコントロールのセンサーが瞬時に察知し制御が入る。
ガッガッガッガッて、もうそれ以上に回転が上がらなくなる。
これがトラクションコントロールだ。
こうなるともう出力特性は測れない。

今までのマシンなら、手元のスイッチで簡単に
トラクションコントロールを解除して測定に入れていたのだが・・・
H2SX SEは取説なしでは、どうにもこうにも、手に負えない。
今日は、諦めるか・・・。


h2sxseplus_0100.jpg title=

h2sxseplus_0101.jpg title=

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の伍

★理想のトルク特性を引き出すことが出来た★

いやぁ〜、あともう少しが結構大変だった。
結局、パイプの長さからバイパスの位置、
そして、もう一度BOX内の穴の位置穴の大きさ、
全てをいじってなんとか理想のトルク特性を引き出すことが出来た。
その走りの質感、走りの気持ち良さは絶品だ。
ほとんどの回転域においても豊かなトルクで、
マシンを軽がると押し出してくれる。
ものすごく楽しくて快適だ!
また、6000rpmを超えた高速域のパワー感がたまらなくいい!
これで完成だ。

おっと・・・大事な事を忘れてた。
POWERBOXマフラーとのマッチングはどうなんだろう? 

ninja250218pbpipe0500.jpg title=

ninja250218pbpipe0501.jpg title=

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の四

★高速域のパワーが繋がった★

前回よりBOXの位置を変てみた。
若干2000rpm付近のトルクが落ちたが、
6000rpmから7000rpmを超えて、
高速域のパワーが繋がった。これはかなり気持ちイー!
後、もう少し3000~5000rpm力強いトルクを生み出すことが出来たら、
走りの質感がグッと上がる。
あと少し、あともう少しだ。

ninja250218pbpipe0400.jpg title=

ninja250218pbpipe0401.jpg title=

2018~FORZA編 其の参

  • 投稿日時:2019年08月08日
  • カテゴリー:FORZA 18

★トルクが上がってフットワークが見違えるようになった★

取り急ぎ一つ前のFORZA Siのマフラーを使って
何か美味しい変化が現れないかチェックをしてみる・・・。
割と合うね。

確実に加速力が向上している。
圧倒的にトルクが上がってフットワークが見違えるようになった。
割と面白い。


forza20180300.jpg title=

forza20180301.jpg title=

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の参

★6000rpm付近からの伸びがなくなってしまった★

なるほど、このBOXは結構効果あるな!
2000rpm付近からすでにパワーがアップしている。
その代わり、6000rpm付近からの伸びがなくなってしまった。
これはまずい。 
BOXの位置を少し前に移動してくれ。

ninja250218pbpipe0300.jpg title=

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の弐

★自由に排気ガスを膨張させるタイミングを作ることができる!★

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の弐
エキゾーストパイプの方向性はある程度先が見えてきた。
どちらかというと4000rpmからのパワーが上がってきている。
まあ、こんなところだろう。

次は排気ガスの膨張室 POWERBOXの装着位置なのだが、
エンジンの下側にBOXをつける自由な空間が意外に少ない、
いいスペースがない。
これでは POWERBOXの取り付け位置が限定されて、
細かい出力特性の調整がやりづらい。
担当者は開発に時間がかかりすぎるっていうんだ。
さあ、どうする・・・・?

あっそう、いい案があるの?
BOXが着くスペースは少ないけど純正のような
思い切り太いメインパイプを通すだけのスペースは確保できる・・・? 
SRのPOWERBOXと同じように途中から二重管にして
その中に排気ガスの膨張室を作れば
インナーパイプの穴位置を変えることで、
ほぼ自由に排気ガスを膨張させるタイミングを作ることができる!
な〜るほどそうか。 うちの開発スタッフは本当に天才だ!

ninja250218pbpipe0200.jpg title=

ninja250218pbpipe0201.jpg title=

2018 NInja250 POWERBOXパイプ編 其の壱

★元気に吹け上がる特性を目指してみようか★

まずは、TwoTailのフルエキゾーストマフラーを
開発した際のデータを全て引っ張り出してきて
3000rpm付近から、すでに元気に吹け上がる特性を目指してみようか。
そうすることで、
このマシン更に軽快に更に気持ちイー! 走りに生まれ変わるような気がするんだ。
さあ、楽しみだ。


ninja250218pbpipe0100.jpg title=

BMW G310R編 其の弐

  • 投稿日時:2019年07月31日
  • カテゴリー:G310R

★現実は何も変わらない・・・・★

行き詰まっている。
触媒を入れて、
規制をクリアー出来るであろう音量に抑えるとパワーが出ない。 
煮詰まっている。
煮詰まっているときは外に出て走る。
走る、走る、気持ちイー! けど、現実は何も変わらない・・・・
この先どうなるのだろう? G310


bmwg130r0200.jpg title=

  • SP 忠男 浅草本店
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 平日 10:00~19:00  土日曜/祝日 9:30~18:00
    定休日 毎週水曜日 第三火曜日
  • SP忠男 業販部
  • 〒111-0033 東京都台東区花川戸2-17-10
  • 定休日 毎週日曜日 祝日

スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト

オートバイのオリジナルマフラーを中心にバイク・二輪車のスペシャルパーツを開発しお届けします。
”気持ちイー!”で世界中のライダーを愉快にさせるために。
MT-09、MT-07、YZF-R25、XSR900などの交換用マフラーを取り揃えています。
オートバイ、バイクのマフラーの交換、カスタムチューニングはお任せください。