20019~ YZF-R25編 其の九
- 投稿日時:2019年06月12日
- カテゴリー:YZF-R25 19~
★POWERBOXパイプが装着されたYZF-R25その比ではない★
本当にうちの開発担当者の感性と努力はすごいと思う。
とうとう、2000rpmの不安定感と5000rpm付近のパワーの谷を解消したね。
走りはさらに爽快だ!
元々それほど高いピークパワーを持たない2019年YZF-R25だけど、
国内を走らせた時の完成度は最強だと感じていた。
しかし、POWERBOXパイプが装着されたYZF-R25その比ではない。
排気量を関係なしにこのPOWERBOXパイプが装着されたYZF-R25を欲しいと思う。
これだけ気持ちイー! パワーと走りは、他にはないね。
しかし、これだけ全てにおいてこだわった作りだ。
製造にも相当高いコストが要求される。
一体いくらになるのだろうか・・・・・。
まあ、担当にも言ったけど、こだわりすぎてそれなりに高くて
簡単に買えるような価格の製品にはならないと思うが、
走りの爽快感は賞賛に値するすごい。
このPOWERBOXパイプが装着されたマシンをもって、
快感体感試走会ライドオンキャンーペーンに
試乗できるYZF-R25を持っていくから、
ぜひ冷やかし半分の興味本位で乗って欲しいな。
★こだわっているのは走りの質感なんだそうだ★
いつも良く使う速度域のトルクを更に向上させて出力もしっかりとアップさせた。
まさに気持ちイー!
あの純正の文句の付け所の無いと思っていた特性を
更に心のそこから気持ちイー! って、感じる領域までもって来ることが出来た。
あと少し、2000rpm付近の若干不安定な感覚の改善と
5000rpmから上の回転への繋がりに開発担当は不満があるそうだ。
こだわっているのは走りの質感なんだそうだ。
確かに今でも走りに余裕があって、
かなりいいオートバイを走らせている感じが生まれてきている。
担当は集合部の容積と形状をさらに探求したいらしい。
ここまで来ると仙人の世界だ。
本当に変わるのか、まあ彼らがやりたいところまでやってもらおうか。
★爽快感や上質な心地よさが全て半減している・・・・。★
あれからパイプの長さを変え太さを変え、
細いパイプと太いパイプを色々長さを変え、
左右のパイプをつなぐがバイパスパイプの位置や太さ、
BOXと呼ばれる膨張室の位置を変えたバリエーションを山のように作ってみた。
簡単に純正を上回るパワーを引き出すことは出来た。
だがしかし、これはシャーシダイナモ(出力特性測定器)上での話
実際に公道を走らせるとなんだか貧相な走りだ。
無理やりパワーを引き出している感じで、
あの純正の時に感じた爽快感や上質な心地よさが全て半減している・・・・。
このマシンは250ccだから、なるべくコストを抑えて
シンプルに製品化をしたかったのだけれど、どうも限界があるようだ。
★一本変えるだけでこの4つのメリットが手に入るんだ★
マフラーを交換すると4つのメリットが手に入る
1、出力特性が変えられる
2、軽量化
3、サウンドを変えられる
4、ルックスの変化
マフラーは一本変えるだけでこの4つのメリットが手に入るんだ。
日本国内には公道を走ることの出来る事前認証を受けて
販売しているマフラーメーカーが70社以上存在する。
それぞれのメーカーが上の4つのメリットの中で
特に自社の得意分野を重点的に開発を行って差別化を図っているケースが多い。
で、俺たちの仕事は気持ちイー! の探求
4つのメリットの中でもっとも手間と時間のかかる
出力変化を作り出し気持ちイー! を引き出している。
この能力が我が社の強み。
そんな、俺たちは最近パイプの開発にはまっているんだ。
マフラーは基本長いと中低速の力が増強されて、
短いと中高速の力が増強する。
細いと中低速型で、太いと中高速型。
100%そうなるとは言えないが、多くの場合はだいたいこの傾向にある。
基本的にマフラーの一部サイレンサーの位置は
ルックスの面からだいたい見栄えの良い位置が決まっている。
だからこれをあまり大胆に動かすことができないんだ。
その点パイプはくねくね蛇行させたり、ループをさせたり、
長さを変えたり、太さを変えたり、
性能の探求に使えるポイントがたくさん存在している。
だからエキゾーストパイプは面白い。
というわけで、これだけ文句のつけ所のない性能をもったYZF-R25の
エキゾーストシステムを作るためには
まずはエキゾーストパイプからきっちりと性能を引き出してみたいと思っているんだ。
★ライダーにほっとさせる完璧なピックアップを生み出すことが出来た★
右手に対してエンジンがシビアに反応しすぎるところを
微か〜に遅れて追従するように色々考えて対策をしてみた。
結論からするとBOX内の膨張室の容積を少し大きく調整していくことで
ライダーにほっとさせる完璧なピックアップを生み出すことが出来た。
うちの開発スタッフは本当に天才だ。最高に気持ちイーよ。
少し長距離を走りながら細かい特性のチェックをしてみた。
いいね。雄大なトルクが絶妙で少し大きめにアクセルを開けて
ウイリーを決めてみてもフラットトルクが
一定のラインで上昇していくからリラックスして走ることが出来る。
スタンダードでのウイリーは急激にトルクが上昇するから
かなり緊張感を伴うものだが、
別にこれはウイリーで走って欲しいって言っている訳ではなくて、
どんな状態でも回転の上昇をライダーのコントロール下における、
ライダーがもっとも操縦しやすい特性を作り出すことで
いつでもリラックスした状態でライディングが出来たことを伝えたいんだ。
数百キロ走って帰ってきても、雄大な出力特性のおかげで
ギアチェンジの回数が極端に少なくなっている。
いつもマシンが右手の通りにライダーの思うままに走ってくれるので
疲労感が全く違うんだ。
いいね、これでやっと完成だ!
今度はこいつで大きな旅に出かけたいな・・・。
忠
スペシャルパーツ忠男(SP 忠男)| オートバイ・バイク・二輪車、オリジナルマフラー公式サイト
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